楳図かずおの家「まことちゃんハウス」とは?
「まことちゃんハウス」とよばれている家をご存知でしょうか。
「まことちゃんハウス」とは、ホラー漫画家の楳図かずお先生が建てた家です。楳図かずお先生が普段から着ている赤と白のストライプのシャツに合わせて、家の外装も赤と白で彩られていてとても奇抜です。
また、内装も部屋によって色が変わっていたりと、こだわりが強い家であることが分かります。
「まことちゃんハウス」を設計した楳図かずおとは?
楳図かずおとはどんな人物なのか、紹介していきたいと思います。小学校五年生の時に手塚治虫先生の漫画を読み漫画家になることを決意し、中学高校生になってもずっと漫画を描いていました。
時には授業中にも描き続けていたとか。1955年にトモブック社でプロデビューを果たし念願の漫画家になります。
楳図かずおはホラー漫画家の第一人者
楳図かずお先生の作品はSF、時代劇、ギャグなど幅広いですが、特に有名なのはホラー漫画です。
1966年に「週刊少女フレンド」で掲載されたホラー漫画「ねこ目の少女」や「へび少女」が大反響を得て、漫画家楳図かずおの名が日本全国に広がりました。
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『まことちゃん』というホラー漫画を描いた
『まことちゃん』とは、楳図かずお先生の代表作です。
ホラー漫画かと思いきや、ギャグストーリーもあります。幼稚園児であるまことちゃんとその家族が引き起こす、不条理な日常を描いた作品です。1980年には映画化もされるなど、当時の人気は大変なものでした。
和歌山県高野町で産まれた楳図かずお先生は、引っ越しを繰り返し奈良県五條市にて27歳まで過ごしました。五條市に隣接する橋本市から、「まことちゃん像」の設置を希望され、先生が快諾したことによって像が建てられました。
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楳図かずおの「まことちゃんハウス」訴訟問題の概要
日本全国でホラー漫画家として有名になった楳図かずお先生ですが、2007年にいきなりワイドショーで話題になります。
事の発端は、ご近所トラブルでした。楳図かずお先生が東京都武蔵野市の閑静な住宅地にあった一軒家を改築したことで、近隣の住民に訴えられてしまったのです。
まことちゃんハウス訴訟①2007年に自宅を改築
2007年に東京都武蔵野市吉祥寺に建てられた「まことちゃんハウス」。赤と白の派手な外壁や、顔を模した物見塔があったり、美登地色の玄関ホールなど、楳図かずお先生のこだわり満載の家です。
まことちゃんハウス訴訟②「景観を損ねる」と近隣住民からの訴え
奇抜なデザインの「まことちゃんハウス」は、建築途中から近隣の住民による非難の声があがりました。「景観の破壊」「不愉快な建物」と不快感を示され、ワイドショーで毎日報道されるようになりました。