ポピーザぱフォーマーとは?幼児向けとは思えないブラックなアニメ!
隠れた名作やその作りからブラックなアニメと評されるこの作品の存在を知っているでしょうか。放送は限られた放送で、キッズステーションでかつて放送されていただけの物でした。
放送期間は2000年1月から2001年に及ぶ僅かの期間になりましたが、その内容と変わったキャラクターで注目を集めていた作品となります。その世界観は、内容がブラックな物だけに、シュールなストーリー展開でこちらも注目を浴びた一つのりゆでした 。
また、実は知られていない話数もあって、そちらは放送禁止回となっているのです。そのために検索してはいけない言葉としても扱われている作品でもあるのです。
当時見ていた人はその衝撃的で猟奇的な回もあることから、驚いている人もはまっていた人も居ることでしょう。また、見たことない人は検索してはいけない言葉でなじみ深い人も居るかもしれませんが、放送後から数年たつ今でも話題の絶えない作品なのです。
ポピーザぱフォーマーのストーリー
見たことない人も、一度は試聴したことのある人も改めてこの作品の世界観やストーリーを聴かれると、どんなものか理解できていない部分は多いと思います。そこで、この作品の大まかなストーリーについて調べていきましょう。
ポピーザぱフォーマーのストーリー①舞台は砂漠のサーカス
この作品における共通の設定やストーリーといってものを調べていきます。まず舞台は砂漠のサーカスというものです。そこでメインとなる二人のキャラクターが遊んだり、時に喧嘩したりを行って面白おかしく過ごしていきます。
しかし、内容は過激なものもあり、時にはお互いの体を切ったり爆発させたりとユニークなものにあふれています。また、色々な話題で盛り上がる二人ですが、感情が変わるのみで言葉がなく、その表情が怖い時も。
そのため、サーカスという世界観も忘れてしまうほどの恐怖を感じるときもあり、当時見ていた人も今キャラクターの画像を見ただけの人も、子供が少し怖がってしまうのも仕方ないと思えてしまうほどの作品です。
なぜ、舞台が砂漠なのかについては後述しますが、背景となる部分は3DCGで作られており、それも奇妙な雰囲気を放っていました。
ポピーザぱフォーマーのストーリー②クラウン見習いと助手が主人公
この作品のストーリーを繰り広げるのは主に二人の主人公が広げていってくれます。一人はサーカスのクラウン見習いとなる「ポピー」、一人はその助手となる仮面をかぶった獣のような姿をしている「ケダモノ」です。
この二人の詳細な情報についても後程紹介しますが、彼らが主に作品内で登場するメインキャラクターとなります。クラウンとは、サーカス内では司会や間を埋めて曲芸の余韻を冷めないようにする役目を担う者のことです。
おどけ役を演じることもあり、曲芸の流れを作ったりと大切な役どころですが、そんな見習いとなるポピーなのです。それに対して、助手となるケダモノですが、実はポピーよりも色々な演技が曲芸がうまかったりします。
そんな二人が毎度織りなすギャグや失敗など話題に事欠かない暮らしを描いているのがこの作品の見どころなのです。
ポピーザぱフォーマーのストーリー③主人公たちのギャグコメディ
主人公たち二人がどんな話を繰り広げていくのかというと、この作品は全てが一話完結の5分アニメであり、ギャグコメディとなります。特に次の話に謎を残したままにするといった事はありません。
しかし、往年のギャグアニメといったものとは少し違っており、これもキャラクターにセリフがないためか、非常に独特な間と雰囲気でギャグが進んでいきます。
今でこそギャグで見れてしまう描写もありますが、お互いの体を切ったり体を食べたりと奇天烈な内容もあるので、子供には少々衝撃的なシーンもあるかもしれませんが、二人はいたって楽しく過ごしているギャグなのです。
ポピーザぱフォーマーの特徴とは?
この作品の設定やストーリー、その特徴について触れていきましょう。たった二人のキャラクターが織りなすギャグアニメと聞いても、ピンと来ないところもあるでしょう。特徴的なポイントを押さえていきます。
ポピーザぱフォーマーの特徴①セリフは全39話中で一言のみ!
まず一つ目の特徴として、セリフがほぼありません。顔の表情とBGMの曲調だけで感情の表現や雰囲気の表現がほぼ行われているという状態です。唯一セリフのあるとがあり、それも一言のみでした。
それだけ聞くとなぜそのようなセリフなしのアニメなのかと疑問に思う人も居ると思われますが、その理由について詳しくは後述します。しかし、残りの話数は、あくまでも表情と時に鳴き声のような効果音が入るのみという作品なのです。
ポピーザぱフォーマーの特徴②猟奇的な物語
物語が猟奇的という面もポイントです。キャラクターたちはそれでなくても少ないのですが、中の良いポピーとケダモノが織りなすストーリーとなっています。しかし、この二人がとんでもない猟奇的な話を繰り広げていくのです。
時にお互いの体を切り刻んだり、仲間を飲み込んだり、その他トラックで引きずりまわったりもします。非常に暴力的なシーンではあるのですが、いかんせんギャグテイストで行われるので、笑えなくもありません。ブラックジョークに仕上がっています。
暴力的でグロテスクなシーンがあるので、一部の視聴者からは気味の悪い作品といわれることもあったようですが、ギャグとしては成り立っているので大爆笑とはならなくとも楽しい雰囲気でまとめられることも多い話になっています。
ポピーザぱフォーマーのストーリー構成は赤塚不二夫が参考!
なかなか個性的なストーリーを展開してくれる作品ということはわかりましたが、どこからそんな話を参考にして考えているのかという噂も立ったことがあります。一部の見解によると赤塚不二夫先生の作品から参考にしているのではという声があるのです。
いろいろ話を見ていくと、所々に内容の構成が赤塚不二夫先生の作品い似ているといわれているのです。その点がどこなのかまでは確認が取れてはいませんが、個性的な描写も多く、ギャグのテイストもどこか似ているところがあるのかもしれません。
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ポピーザぱフォーマーは「検索してはいけないアニメ」?
個性的な作品で笑いを届けてくれるギャグジャンルということはわかりましたが、しかし一方では検索してはいけないアニメや言葉としても噂のされる作品でもあります。いったいどうしてこのようなことが起きたのか調べていきましょう。
ポピーザぱフォーマーが「トラウマになった」という人が続出?
なぜ検索してはいけないのか、一つ目の理由に当時見た人の中にトラウマになったという人が続出したのです。その理由は、第一話からすでに繰り広げられる衝撃的な展開とそれを笑いに変えようとする雰囲気にあります。
二人はサーカスの見習いとして日々訓練しているという流れですが体をバラバラにしたり仲間を食べたりというグロテスクなシーンがあるのに対し、彼ら二人の表情は不気味に笑っていたり、とにかく不気味なシーンが多いのです。
不気味な雰囲気はすでに一話からにじみ出ており、一話ではお互いの胴体を切断するマジックの練習をするというものでした。しかし結果は失敗に終わり体は切断されたままのケダモノ。
もとに戻そうとポピーがケダモノの体を引っ付けようとするのですが、体の向きが変わったり姿が変わったりして不憫な展開となるのです。さらに、それを笑うポピーの表情。不気味です。そして、とうとうケダモノもポピーに仕返しをします。
ポピーは暴れながら練習を辞めるように主張するのですが、その願いも届かずバラバラに。それで終わりならいいのですが、まだ続きます。ばらばらになったポピーが今度はなぜか、複数対に分裂してケダモノを追いかけまわすのです。
一つ一つの話の中に、このような不気味な展開がちりばめられており、見た人にトラウマを残すことが多かったのです。ポピーの猟奇的な表情が忘れられないという人は当時多かったのではないでしょうか。
ポピーザぱフォーマーのトラウマ要素①シュールな世界観
トラウマを感じる理由としては、シュールな世界観も挙げられます。先ほども紹介したように、この作品にはセリフがありません。ほとんどBGMと表情やジェスチャーのみで雰囲気やお互いの意志を確認することができるのです。
しかし、そのBGMが問題で、先にお伝えした内容に対してポップな曲調のものが流れているだけの世界なのです。それが余計に不気味さやシュールさを表現しており、トラウマ的要因になっているようなのです。
確かにポップな曲調の中、二人が体を切り裂いている状況はなかなか不気味に感じる所はあります。短時間の作品だからゆえに行きつく島もなく、そういったシーンが流れてトラウマに感じる人も多いのです。
ポピーザぱフォーマーのトラウマ要素②グロテスクで過激な描写
グロテスクな過激な描写があることももちろんトラウマの要因です。先ほどもお伝えしたように一話から胴体を切断する話です。それ以降も体を車でひいたり、何かとぶつかって体がバラバラになることもあります。
また、お互いに食べたり時には顔面にナイフが何度も刺さって天に召されるシーンもあったり、出血シーンもあったりと笑えるように作ったのかもしれませんが、あまりにもグロテスクだったり過激なシーンがあるのです。
キッズステーションという枠の関係もあり、子供の目に触れるきっかけも多い作品。そのため子供には大変刺激が強かったのではないかと考えられます。不意にこの作品が流れ出会ってしまうと、トラウマを覚えてしまう子供もいたことは納得できるでしょう。
ポピーザぱフォーマーの登場人物は?
本作品に登場する人物たちについて紹介していきましょう。不気味なストーリーでトラウマを生じることもある作品ですが、いったいどんなキャラクター話を作っていくのでしょうか。
ポピーザぱフォーマーの登場人物①クラウン見習いの「ポピー」
メインとなる登場人物です。ヴォルフサーカス団と呼ばれるサーカス見習いとして登場しています。年齢は17歳と以外にも設定も作り込まれている模様です。
外見はピンクのウサギの耳を付けた被り物を着用しており、赤白の3本指手袋と全身も赤白のストライプの全身タイツで身を包み、尻尾もあります。
ちなみに、ウサギの耳のかぶり物は、引きちぎったりすると激怒し始めます。毎日見習いとして色々な曲芸を練習しています。例えばマジックや玉乗り、パントマイムはもちろんのこと多芸です。
しかし、まだ見習いの身なので手腕の方は今一つのところ。しかし、なぜか彼の助手であるケダモノの方がこれらの曲芸がうまく、それに対して嫉妬してトラブルを頻繁に起こすことが見られます。
性格については、マイペースで子供の様に無邪気に遊ぶ一方で、先ほどのケダモノに対しての嫉妬深さも持っており、いざ嫉妬心や怒りを覚え始めると、周囲を巻き込んでの大きなトラブルを引き起こすことも多々あります。
さらに、こんな事態を起こしても知らぬ存ぜぬでいることも珍しくありません。本作品前半部分では、一番の好き勝手し放題なキャラクターで、問題を起こすことも頻発していました。
しかし、後半部分からパピーというキャラクターが頻繁に登場してくるようになってから、一番被害に会うような立場になっていきます。名前の由来はヒナゲシを意味する「poppy」から来ているといわれています。
ポピーザぱフォーマーの登場人物②ポピーの助手「ケダモノ」
本作品のメインキャラクターとなる人物です。ポピーの助手であり、動物の姿をした人物です。年齢は17歳。しかし、その正体は判明しておらず、何の動物をモデルにしているかは一切が不明であり、仮面をかぶっています。
いつもかぶっている仮面ですが、表情が変わらず、その代わりに何枚も重ねて仮面をかぶっており、それらが外れていくことで感情を表現するという仕組みになっています。
ちなみに仮面についても謎が多く、仮面が取れて表情が変わるたびに落ちたほうの仮面の姿が消えていたりそうでなかったりするシーンがあります。また、この落ちた仮面を他人がかぶると影響を受けて支配されるといった謎もあります。
性格は臆病でお人よし。食いしん坊な一面もありフライドチキンが大好き。フライドチキンが見えるとこれまでの性格と打って変わって飛びついてくるといった奇行に走ることもあります。
助手という立場でありながらも曲芸全般において、ポピーよりもうまいため、いつもポピーの行動や感情に振り回される損な役回りでもあります。しかし、感情のたかが外れると暴走してポピーを食べてしまったり奇行に走ることもあります。
とはいえ、けっしてポピーのことを嫌いなわけでなく、いつも真面目で機転を利かせてトラブルに付き合っています。そのため、ポピーが自滅やトラブルに巻き込まれて死ぬような事態でも、彼だけは避けるような器用さも持っています。
素顔は謎のままで動物も何がモデルになっているかは不明ですが、尻尾もあり体は青色っぽい毛並みをしているのでオオカミのような動物ではないかといわれています。
ポピーザぱフォーマーの登場人物③ポピーの父親「パピー」
ポピーの不気味な父親です。外見は一風変わった太陽のような形の被り物をつけ、全身黄色のタイツでおカマのようなくねくねした踊りをするのが特徴的です。
その見た目が嫌なのか、はたまた彼のトラブルに巻き込まれ事故となるのを避けるためか、ポピーは自分の父親は他にいるはずだと信じているようです。性格についてはマイペースで、これはポピー異常だといわれています。
また、周りの状況などお構いなしに我が道を進む傾向があり、人間離れした行動で周囲を巻き込みながらトラブルを起こしていきます。例えば、ポピーのナイフを避けるため、あらかじめ自分で首を外したりします。
他にも、息子であるポピーに催眠術をかけたり、太陽を割ったり突きを投げたりと人間離れした行動も多数散見されます。ポピーを何度もトラブルに巻き込む、ポピーからすると迷惑極まりない人物です。
ポピーザぱフォーマーの登場人物④唯一台詞のある「カエル」
定期的に登場する、サーカス団にいつからか住み着いていると思われるカエルです。性格は冷静で、外見は他の登場人物と違っていたって普通の変えるです。しかし、トラブルに巻き込まれて度々死ぬこともあります。
時に爆発に巻き込まれたり、一輪車の下敷きになったり幾度となく死ぬシーンがあります。登場回数としても決して少なくありませんが、扱いが非常に残念なものになっています。
ポピーザぱフォーマーの登場人物⑤パピーのペット「パオラ」
パピーと一緒に初登場を果たす彼のペットになります。しかし、その見た目は奇抜の一言で、頭は像と体は車という不思議な乗り物になっています。しかしきちんと動物であり、車体部分を好感されたときに猛抗議したこともあるようです。
ちなみにこの世界においては、とうぶが動物で体が車という動物兼乗り物は一般的なものであり、新作カタログなるものが作品中に登場したこともあるようです。
基本的にはおとなしい性格でパピーやケダモノには優しく相性もいいようなのですが、ポピーに対しては過去に愛着のある車体をけられそうになったからなのか、いじわるな行動をとることがしばしばあります。
ポピーザぱフォーマーの登場人物⑥パピーの旧友?「宇宙人」
その名の通り、宇宙人です。姿形はグレイと呼ばれるタイプの宇宙人です。通常は宇宙船と思われる円盤の中で暮らしているのですが、いざ地上に降りてみると不遇な扱いを受ける存在となっています。
船を撃墜されたり、火だるまにされたり、あるいは鍋で煮込まれたりジャーマンスープレックスの餌食になったりとかなりトラブルに巻き込まれたり苛め抜かれています。