なぜかパピーとは大学生時代からの友人ということでもあり、パピーの手によって償還されるといった謎の儀式が行われるシーンもあったりと、とにかく未知数な存在です。
ポピーぱフォーマーの登場人物⑦サーカスに現れる「さそり」
サーカス団にごくまれに表れるキャラクターです。緑色をしており、さそりらしく毒も持っています。その毒が非常に強力でポピーも市の一歩手前まで言ったことがあるほどです。
相方らしい存在もおり、こちらの外見はピンク色をしており彼女と思われるのですが、両者ともパピーにつぶされてしまうというシーンがあります。ちなみに、これがきっかけでパピーは新しいOP曲のアイディアを思いつくという奇天烈ぶりを発揮します。
ポピーザぱフォーマーの登場人物⑧謎の石像「神」
物語後半から登場する頭部だけの存在である石造です。通常はサーカス団の外に広がっている砂漠地帯に横たわっています。しかし、ケダモノがポピーのいたずらやトラブルに巻き込まれそうになると、ポピーに対して制裁を下すことも。
目からビームを照射したり、時を止める時計をケダモノに授けるなど主にケダモノの強い味方として存在します。しかし、悪意に対しては厳粛に対応し、ケダモノであっても制裁を加えたりと、神として中立の立場に存在します。
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ポピーザぱフォーマーの制作人数はたったの3人だった!
当時の制作現場は非常に大変だったといわれています。だからこそ、この絶妙な作品になったともいわれていますが、果たしてその現場の裏側はどのような物だったのでしょうか
ポピーザぱフォーマーは監督夫婦とデザイナー1名で制作
制作にかかわっていたのはたったの3人だといわれています。メンバーは監督とその妻、そして、ゲーム会社から引き抜いてきたデザイナーだったようです。
監督がストーリーと画コンテを担当し、妻の方が以前ゲーム業界でデザイナーをしていたことでデザイナー担当。そして引き抜いてきたメンバーがCGデザイナーとしてアニメーション担当を行っていたといわれています。
当時のアニメは手書きがほとんどだったようで、そのために3人という人数でCGアニメが作れるのかといわれたそうですが、まだ、当時がそこまでCGが主流ではなかったこともあり、この人数でも任せてもらえたそうです。
ポピーザぱフォーマーのCG作業が辛くてデザイナーが引きこもりに?
そんな少ない人数の中大変な作業をこなしていったわけですが、そんな中とある時に、あまりの大変さでデザイナーの人が引きこもって出てこなくなった時もあったそうです。
その理由は、作業過多による負担が大きいためでした。通常CGの制作は量にもよりますが作品づくりともなると一人でやるモノではありません。締め切りの起源も考えれば作業量は膨大といえるでしょう。
そのため、デザイナーがその作業量に耐えかねて引きこもってしまったのです。とはいえ、これ以上誰かを雇う製作費もないので、監督は工夫して作業量を減らすように工夫し、この難はなんとか受け流すことができたそうです。
ポピーザぱフォーマーの「カエル」は監督の自腹で外注していた
さらに作品作りの最中、手がどうしても足らず回らない作業もあったようです。そのCGが先ほど登場人物でも紹介したカエルです。実はこのカエルは当時の制作メンバーだけでは作業量的に作れなかったそうなのです。
そこで監督が編み出した苦肉の策というのが、自腹で外注です。なんと、監督の自腹によってゲーム会社の友達にカエルだけを作ってもらえるようにお願いしたそうです。これによって、さらにあの作品は深みを増したというわけです。
ポピーザぱフォーマーの驚きの予算と予算を抑えるための方策とは?
そんな過酷な作業量の中で、少数精鋭で挑んだ作品ですが何よりもネックだったのはその低予算問題だったそうです。驚きの予算額と共に予算を抑えるための方策にや工夫についても紹介していきましょう。
ポピーザぱフォーマーの驚きの予算①1話あたりたった10万円
驚きの予算についてですが、なんと一月当たりの予算はたったの10万円だったといわれています。この作品は5分なので、他の作品と比べれば時間は少ないものの、概算では30分作品1話あたりが10万円ということにもなります。
これほどの低予算で制作する現場となった理由にはいきさつもあるようで、当時監督は、あらかじめキッズステーションの枠を持っていたわけではないそうです。友人につなげてもらって、何とか獲得した枠だったそうなのです。
そのため、キッズステーション側も予算的に厳しい物しか出せず、10万円となったそうです。監督も当時はそれで生活できるかどうかというよりも、CG作品を作りたかったという熱意の方が大きかったために、この話を受け制作に至ったそうです。
ポピーザぱフォーマーの驚きの予算②予算が足りず声優は無し
低予算の中、ではどのようにして予算を抑えつつ作品を作っていけるかといった方策を考えていったそうです。その方策の一つが声優はなしというものでした。もちろんストーリーは考える必要があります。
しかし、低予算であるがゆえに声優は使ってはダメだったそうです。なので作業量としても声優さんとの契約などの面で減る分、その部分をカットして音楽と効果音だけの作品にしたのです。
ポピーザぱフォーマーの予算削減①1シーンの登場キャラ人数を調節
デザイナーの人数と作業量の兼ね合いから、1シーンの登場キャラ数を調節する工夫までしたといわれています。1カット当たりのキャラクターは2人までとすることで、制作に負荷がかからないようにしたのです。
人数が増えれば膨大な作業がそれに比例して増えることになります。この問題を回避するための2人作戦だったのです。しかし、2クール目の後半になると助手を一人雇うことができるようになります。
これにより、新しい登場人物も入れられるようになったそうです。参加したキャラクターというのが、先ほども紹介したパピーなどでした。彼らは当初は登場の設定はなかったそうなのです。
ポピーザぱフォーマーの予算削減②背景を単純にするため舞台が砂漠
背景についても工夫がされたといわれます。単純で簡素な背景にするために砂漠という舞台を設定したのです。こちらもデザイナーを雇うことができないゆえの苦肉の策だったそうです。
背景が細かくなると当然処理時間の延長が起きますし、作業量もそれによって増えてしまいます。それを考慮しての砂漠選択です。ちなみに地面にはキャラクターの影ができる物ですが、そこにも工夫をしたといわれています。
キャラクターの影は、床に影らしきシールを張り付けているだけの状態だったり、逆光をうまく使ったり、証明を当てずに作成をしたときもあったそうです。
ポピーザぱフォーマーの予算削減③場面を使い回し、背景を暗くした
先述でもふれたようにデザイナーの作業量の多さで引きこもりまで出してしまったこともあります。それ故に、予算と作業量をとにかく減らそうと考えられたのがこの豊作だったと言います。
例えば、作品の中で「STOP THE GUN」という回があるのですが、ここでは同じシーンを何度も使いまわせるように工夫を施したそうです。また、別の「DARK SIDE」という回では、レンダリングを軽くするために画面半分を黒くしています。
これはストーリーの中で太陽を半分切断するという話もあり、その結果半分暗くなってしまうというストーリにもっていっています。こういった監督の工夫により、作業量を減らし負担を軽くするといった事をしていたそうです。
ポピーザぱフォーマーには放送中止回がある?
楽しいCG作品を作ってきた制作陣ですが、なんと放送されすに中止となったかいも存在するといわれています。果たしてどのような話だったのか、調べていきましょう。
ポピーザぱフォーマーには放送を取り止めた回が2話存在する
放送を取りやめ高いというのは2回ほど存在します。内一つは、完全なる放送禁止ですが、一つは放送を一度した後に評判が良くなかったために放送回数を少なくしたというものです。
ポピーザぱフォーマーの放送中止回①「SWALLOWER」
一つ目の放送中止回ですが、こちらのタイトルの回になります。実はこちらは一度は放送されているのですが、音楽がいつも以上に暗くネット掲示板で暗いとの感想をもらったそうです。それによっていつの間にか放送されなくなっていたと言います。
内容ももちろんかなり衝撃的な内容になっています。ポピーが練習で剣を丸呑みするのですが、大きな剣を飲み込んだ際に貫通して抜けなくなってしまうのです。大変なことになったポピーを助けるためにケダモノは抜こうとします。
ただ、手で引っ張っても抜けないので、トラックで引っ張って抜こうとします。しかし、それでもうまくいかずそのままポピーを引きずる回す形に。何度も壁に衝突させられ血を垂れ流しながら、やっと剣が抜けるという話になっています。
その後ケダモノは、むちゃくちゃにされたことを怒ったポピーに、食べられてしまうのですが、やはり終始かかっている暗い曲と相まって、人気が出なかったのでしょう。
ポピーザぱフォーマーの放送中止回②「KNIFE GAME」
こちらは正真正銘、放送されなかった回になります。この回が中止になるにはとあるいきさつがありました。最初キッズステーション側からある打診があったそうです。
ポピーの3本指が障害者の方からのクレーム対象になるかもしれないという旨で、修正をしてほしいというものでした。しかし、これまでも3本指で制作しているし、何より今変えたら余計刺激する危険性もあると考えたのです。
そのため本作を作って、本当は5本指があったことを示すストーリーにしようと思ったそうです。作品の内容は、ポピーが指の間をナイフで刺して行うマジックを披露するというものとなりました。
しかし、本作を作ったところ、次は子供が誤った方法でナイフを使う危険性があることを言い始めたのです。また、作中にはカエルをナイフで刻むシーンもあり、残講な映像ということで中止となったのです。
ちなみに、なぜ最初からポピーの指が3本しかないのかちう理由については、3本の方が複雑な動きをすることがなく、CG負荷ももちろん少なくすることができるからだそうです。
ポピーザぱフォーマーの続編はあるの?
色々と困難の中作られながら、また放送中止回もありながら作品を終えていったわけですが、しかし以外にも反響は大きく人気も高かったこの作品。続編の期待の声もあるようですが、続編はあるのでしょうか。
ポピーザぱフォーマーは視聴者に好評だったため続編の打診があった
実は続編については視聴者からの高評価もあってキッズステーション側から打診もあったそうです。色々な問題を抱えながらも、奇妙な雰囲気とギャグセンスがちりばめられた作品で人気は高かったのです。
ポピーザぱフォーマーの続編は今のアニメ飽和状態を鑑みて断った
打診を受けて監督はどうしたのかというと、昨今のアニメの状態を見て断ったそうです。というのも、監督が語るには現状の状態を見ると色々な作品があふれており、それ故に安っぽく感じることも多いそうです。
その中で続編を作ると、ただ多くの作品雄中であふれてしまい「食い散らかすだけ」と評しています。そして、この作品と合えるのはこれで終わりと考えたほうが価値も生まれていいと考えてのことだそうです。
ポピーザぱフォーマーは漫画も連載されていた
人気ながらも続編が作られることなく終わることとなった好評の作品でしたが、実はその裏で漫画も連載されていたことを知っているでしょうか。その内容についても紹介していきましょう。
ポピーザぱフォーマーは「月刊マガジンZ」にて連載
実は漫画でも連載されていた過去を持つこの作品。2002年マガジンZと呼ばれる雑誌で連載されていたのです。その後2015年には復刻版も刊行されており、その人気の高さがうかがえます。
ポピーザぱフォーマーはの漫画作者は増田監督とその妻・増田若子氏
漫画の作者と作画についても調べたところ、かつての本作品を手掛けた監督とおそ妻の二人で作っていることが分かりました。増田監督と増田若子さんの名前が書いてあります。
ポピーザぱフォーマーは全一巻の単行本も発売されている
この連載漫画ですが、実はその人気から全一巻で張りますが単行本化もされています。5000円ほどでアマゾンで購入することもできます。かつての面白い雰囲気を単行本で味わえるようになっています。
ポピーザぱフォーマーはグッズもある!
連載までされていた事実を初めて知った方もいるかと思いますが、実は関連グッズもいくつかあることを知っているでしょうか。そちらについても詳細を調べていきましょう。
ポピーザぱフォーマーのグッズ①クリアファイル
とても実用性のあるクリアファイルです。人気のキャラクターたちがプリントしてあり、かつての面白い話を思い出せそうな作りになっています。全3種類あるので、色々な所で使い分けてもいいでしょう。
ポピーザぱフォーマーのグッズ②ケダモノお面コレクション
ケダモノがつけているお面ですが、色々な表情がありどこかで飾りとして使えばおしゃれなはずです。お面コレクションなので、表情違いが4枚入っており、キーホルダーやストラップなどに着けてみると個性を出せるでしょう。
ポピーザぱフォーマーのグッズ③御影石製ケダモノ石造
置き場所に困るなんて悩みは手に入れてから心配すればよいでしょう。限定の御影石製のケダモノの石造です。手作りでかなり成功に作られているので、玄関などに置けば魔除けになるかもしれません。
ポピーザぱフォーマーみたいなアニメは他にもある?
今回の作品の様に、まだまだ意味不明な、あるいは不気味でグロテスクな作品は沢山あります。可愛い姿をして意外なグロテスクな一面を持つ作品などもありますので紹介しましょう。
可愛い絵柄に騙されてはいけない?「ハッピーツリーフレンズ」
可愛いキャラクターたちの姿についつい騙されてしまいそうなこの作品。中身は残虐で、すぐに血が飛び出る作品となっています。実はグロからというジャンルでも人気の作品で、最近では服などにもコラボされていたりします。
海外作品ですが、奇声ばかりでセリフというものはほとんどなく、突如キャラクターたちが首を切断されたり、隙あらば流血シーンがあふれているので、試聴は注意して行いましょう。
精神的に来るアニメ?「グレゴリーホラーショー」
こちらはグロテスクではないですが、その雰囲気が精神的に来るといわれる作品です。彷徨える魂がグレゴリーハウスと呼ばれるホテルに集まり、それを迷い込んだ客の視点から見るというものです。
落ち着いた雰囲気ですが、奇妙な色使いのキャラクターたちと人間の心に訴えるような欲望などを描いているので、じっくりと時間をかけて精神を犯していきます。
子供の無邪気な残酷さを描く「ねこぢる劇場」
こちらも個性的な残酷な作品となっています。子供の無邪気な残酷さをテーマにしており、幼少期に遊びで虫を殺していたシーンなどを描いていたりします。こちらも精神的に来るものがあるかもしれません。
ちなみに、こちらの作品の作者は31歳の若さで亡くなっているとのことです。作品とのかかわりがあるとは思いませんが、色々と波紋を呼ぶ作品となったことは間違いありません。
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制作の裏話!キッズステーションの客層はわからなかった?
制作の裏話にはこんなものもあります。監督が語るには、当時低予算であったがために、キッズステーションを契約してみることができていなかったそうです。なので、この放送枠がどんな客層をターゲットにできるかもわからなかったそうです。
このことがあり、当時放送枠の中では異色の作品だったのです。他の子供向け作品が流れる中で、この作品だけ異色だった理由にはこのことが大きく関係していると監督自身が語っています。
ポピーザぱフォーマーに込められた監督の思い
この作品に込められたものは皮肉だと監督自身語っているそうです。ポピーは曲芸がうまくなりたいと練習などをしますが、その中で失望や一番に慣れなかったりと現実を知っていきます。
そして、次第に狂っていき友達を傷つけたり、自信が壊れていくことにもつながる。この流れは現実の世界でも共通の出来事で、それを見て笑っているような作品だと語っています。
しかし、決して感情を抑えることなく、手段を選んで抑圧されずに開放することの大切さをわかってほしいそうです。
もちろん自身の破滅や誰かを傷つけることはいいことではありませんが、時には感情的になったり素直に表現方法を変えて抑圧されることなく訴えればいいというメッセージを込めているそうです。
ポピーザぱフォーマー製作者の苦悩とセンスの結晶だった
作品だけ見れば異色の作品と思われる方も多く、不気味だと感じる人も居るかもしれあませんが、実は政策の裏に低予算といった色々な事情があるが故の作品でした。その打開策と工夫がこの作品を作り上げ、さらに味となっていった作品だったのです。