興味のある方はぜひカメラを持参して行ってみてくださいね。
カルチェラタンの由来とは?
そもそもカルチェラタンの由来とは何なのでしょうか?前述したようにフランス語なのですが、その単語としての意味や、場所、それがどう物語とつながるのか、考察していきましょう。
カルチェラタンはフランスのセーヌ川の南にある地名
カルチェ・ラタンはパリの左岸、セーヌ川の南にあり、5区と6区に渡る地域で、大学が集まる学生の街として知られている場所です。
名門大学が集う学生街で、どこかアカデミックな空気が漂う場所である一方、植物園やお手頃なグルメ、異国情緒を楽しめるパリモスクなど、いろんな表情を見せてくれるエリアで、観光地としても人気なのです。
カルチェラタンは「ラテン語地区」の意味
「カルチェ」が「地区」、「ラタン」は「ラテン語」と言う意味で、カルチェラタンは「ラテン語地区」という意味となります。
かつてさまざまな民族が集い、ラテン語が共通語であったことから「ラテン語地区」と言う意味の地名となりました。
このことからこの地域には、民族を越えた繋がりのある、温かく賑やかなイメージを受けますね。それが映画に登場する学生たちの繋がりや、ワイワイと楽し気な雰囲気にマッチしています。
カルチェラタンの正式名称?
映画の中の登場人物たちはみんな、男子文化部部室棟のことをカルチェラタンと呼んでいますが、正式名称は「清涼荘」なのです。カルチェラタンは愛称のようなものですね。
港南学園の理事長も、海たちが直談判に駆け付けた際に、「用は清涼荘の建て直しの件だね」と話しています。
カルチェラタンの中は?
映画の中ではあまり詳細に紹介されていませんでしたが、カルチェラタンの中はどうなっているのでしょうか。カルチェラタンは3階建てで、1階に露西亜文学研究会、詩吟研究会、民俗学研究会、将棋同好会があります。
2階にはアマチュア無線同好会、現代詩吟研究会、美術部、古典音楽研究会、高等数学部、哲学研究会、化学研究会があります。さらに天文部もこの階にあるかもしれないとのことです。
3階には文芸部、考古学研究会、そして風間が所属する週刊カルチェラタン編集部、港南山岳クラブ、囲碁研究会の活動スペースがあります。文科系の人の心をくすぐりそうなラインナップですね!
カルチェラタンをコクリコ坂で登場させた理由とは?
少女漫画である原作には存在しないカルチェラタンを、登場させた理由はどんなものなのでしょう。
原作とは違うジブリオリジナルのメッセージを、私たち受け手に伝えたいからなのではないでしょうか。それではその理由やメッセージを考察していきましょう!