船戸雄大の生い立ちは?結愛ちゃん虐待事件の妻の優里も含めた判決内容は?

警察の取り調べではモデル体型にさせるため、船戸雄大がダイエットをさせていたと答えています。成長する過程でこれからどんどん体型は変わっていくもので、親のエゴと取られてもおかしくない発言です。たった5歳の女の子が痩せることを強いられ、毎日自分で体重を計りその記録を強制されていました。

4歳の息子を虐待死させた筒井麻衣に関する記事はこちらをご覧ください。

 

なぜ船戸雄大から結愛ちゃんを助けられなかったのか?児童相談所の役目は?

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小さな命を落とすことになったこの事件ですが、実は東京に引っ越す前からその兆候はみられていました。突然起きたことではなく、何年にもわたり続いていたことならどうして事前に防ぎ、幼い5歳の女の子の命を救ってあげることができなかったのでしょうか。児童相談所の動きからみていきます。

船戸雄大と児童相談所の対応①香川県では2度も保護されていた

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以前にも保護されていたのが明らかになっています。最初は一人で外に出されているところを近所の人が発見しましたが、この時目の上は腫れあがり口からは血を流していました。次は同じく一人外に出されているところをパトロール中の警官がみつけました。その後書類送検されていますが不起訴となり、しばらくしてから家に戻されています。

船戸雄大と児童相談所の対応②品川児童相談所は動かず

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家に帰るのと施設にいるのとどっちがいいか聞くと「施設」と答えています。このことからも危機迫っている状況がわかりましたが、2ヶ月以上親から離しておくことはできず家に帰りました。一家が引っ越した際には香川から品川へ注意するよう連絡を入れていました。しかし引き継ぎは資料と電話によるもので、実際にこれまでに負った怪我の写真などはなかったため危険性が伝わらなかった可能性があります。

船戸雄大と児童相談所の対応③再度緊急性を伝えるも面会できず

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家を訪ねていくと、優里が出てきて本人とは会わせてもらえませんでした。この時に立ち入り調査をしたり無理やりにでも直接会って怪我などを確認すること、または危険な状況と判断し警察に連絡ができたたはずですが、そのまま様子をみるということになりました。

児童相談所は悩める親子のための機関

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最近ではニュースが流れるたびにマスコミを通して耳にする機会が増えました。そのため多くの人が悪いイメージと結び付けがちです。しかしその役割は暴力を受けている子供の支援だけでなく、子育てに困っている親の為の場所でもあるのです。

子育てにおける悩みをうちあけられる場所

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未熟児育児や、小児ぜんそくなどを持つ子供の健康に関してや、子供の性格上の問題、不登校に関して、しつけなどに関してなど幅広く取り扱っています。場合によっては訪問を行ったり、専門の機関への紹介もしてくれるため安心して悩みを聞いてもらうことができます。

危険な状況と判断した場合は一時保護も行う

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疑いがある場合、訪問して事情を詳しく聞き今後について判断します。基本的には親と子の関係を修復することを目的としますが、必要に応じて一時保護を行う場合もあります。この時には親にも子供にも離れて暮らす期間は知らされず、子供は専門の施設へ行くことになります。

緊急保護

育児放棄されたり、家出して家のない子、または親が手をあげるため子供に危機迫っているときに親から遠いところに話して距離を取る措置です。または逆の場合もあり、子供からの暴力により親が被害を受ける、もしくは他人を危険な目にあわせてしまう可能性がある場合の対応策でもあります。

行動観察

これからの親と子供がどのように生活していくのか、問題が再発しないための具体的な方針を決めるために行われるものです。親から離れて暮らす子供の言動や行動の様子をみて、生活指導を行います。また親元に帰ってからの過ごし方についても一緒に考えていきます。

児童相談所が抱える問題

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現在はシステムは整っていても職員が足りない、施設での子供の定員がオーバーしてしまうなど様々な問題が起きています。職員は訪問し調査しますが、子供に会わせてもらえなかったり話を聞いただけで判断するのは難しいのが現状です。また一時的に預かっても原則2ヶ月間とされているため、親と子の意思を尊重しながらも早急に家へ帰すのか今後について答えを出さなければならないため対応に追われています。

保護施設での生活

親から一時的とは言え引き離された子供は心に大きな傷を負っています。これを落ち着かせることも目的とされていますが、施設での生活になれることができず、親元に変えることを希望する子供もいます。この期間は学校へ通うことは禁止されており、施設内にいる教員免許を持った職員とともに勉強をします。

施設内の厳しい環境

子どもを危険から守ること、命が危険にさらされる状況から救うことを目的としているため、中には施設の決まりが厳しすぎるところがあるのも事実です。前に説明したように子供自身に問題があり入所するケースがあるため、大人のいるスペースと子供のいるスペースに大きな扉と鍵を設置している場所も存在します。またスマホの使用や外出も厳しく禁じられています。

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