後藤良次の生い立ちや現在は?上申書殺人事件の概要と三上静男との関係も

これも後藤良治の訴えがなければスルーされていた問題でした。貢献しましたが自身の刑が軽くなることはなく、死刑確定のままであったのです。

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実行犯であったものの、自分から動こうとしたわけではなく、従った側でしたので、少しの光を信じて手を挙げたことでしょう。儚い希望も叶うことなく、首謀者は命が守られ、片方は死刑という格差に後藤良次は、やりきれない思いがあったことでしょう。

映画『凶悪』として映画化も

 

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悍ましい歴史に残るドラマのようなフィクションであったことから、題材にし作品が誕生しています。現在の俳優界の実力派と呼ばれる陣営をキャストに、繰り広げられるストーリーは作り話のような残虐性に震撼です。

この作品は、アカデミー賞にも選ばれており、色褪せることなく今後も、後藤良次の人生ドラマは受け継がれていくことでしょう。

後藤良次が三上静男を告発したいきさつ

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あれだけ心酔していた先生を恨むほどのいきさつは何だったのでしょうか。人の心とは不思議なものです。信頼し合い共存し合った分、裏切られたときの怒りは倍以上となって表れます。

後藤良次の心中はどんな動きがあったでしょうか。みていきましょう。

後藤良次が「宇都宮監禁殺人事件」で逮捕され死刑に

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先生は関わっていない2件の事件で、後藤良次は単独で行い死刑が決まっています。もう人を殺めすぎて麻痺してしまったのでしょうか。知り合いにプライドを傷つけられたからと激昂して、仲間と一緒に殴る蹴るといった暴力を与えています。

被害者は殴られ過ぎて意識が朦朧とする中、無理やりロープのような紐状で手足を縛られ、身動きが出来なくなります。栃木県を流れている那須川に生きたまま投げ入れられています。

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そしてもう一件は、同じく栃木県のマンションに住まいを構えていたターゲット宅に後藤良次含めて5人が侵入しています。友人たちと在宅していた4人は、いきなりの悪人登場に驚きますが抵抗することもできないまま手足を拘束されています。

致死量の覚醒剤を投与し、中毒死を狙いました。1人は息絶えておりましたが、残りの3人は命があったたため、持ち合わせていたナイフで執拗に刺し、失神させます。その後は灯油をばら撒き火をつけたのです。

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幸いなことに刺されていた3人は命からがら脱出することができたのです。命は守られていましたが重軽傷と酷いけがを負っています。心にも深い損傷を受けたことでしょう。

これらの経緯で後藤良次は裁きを受けていり最中に新たな罪を口にし、周りにいた人物らは驚愕したのでした。

三上は後藤への報酬を一方的に破棄

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人間は欲深い生き物であります。貧しいときは分け合い助け合いの心があったとしても巨額の富を手にした途端、誰にも譲りたくないという身勝手な思考が突如顔を出すのです。

後藤良次に本来手渡すはずだった賃金は、留置されたことで三上は断りもなく勝手に自分のポケットマネーにしているのです。

後藤良次の舎弟をぞんざいに扱ったことで恨みに告発

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後藤良次は幾度となく刑務所生活を過ごしているので、慣れています。それよりも自分がいない間の末弟のことが気がかりでした。常に行動を共にしていたので、心配のようでした。

頼りにしていた先生に託す代わりに、一連の殺人事件は後藤良次だけがやった犯行だという条件を突き出し、2人の間で約束がされたのです。

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ですが、あっさり裏切るのです。末弟は路頭に迷うことになってしまい、生きていくことも困難であったようです。精神を病んでしまい自ら人生の幕を閉じたのです。

後藤良次は、この世から去ってしまったことだけでも、相当なショックでした。加えて支払われるはずの報酬がなかったことになっており、命を絶った原因が生活困窮だと知るのです。

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事実を知った後藤良次は、恨みをどうやって晴らそうか企むのでした。

雑誌記者・宮本太一の協力で三上静男が関与した事件が明るみに

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後藤良次は心の中に塀の中モヤモヤを残したまま死にたくないと考えます。これには公にされていない闇の真相を全て話して明らかにすることが必要だと思ったのです。

すでに確定している刑が軽くならないことは悟っており、自分だけしか知らない秘密を持ったまま死を迎えては被害に遭った人に申し訳ないと考えたのでした。

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今まで散々な悪行をしてきた後藤良次でありますが、死が近づくと懺悔の気持ちが出てきたのでしょう。

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