死刑囚後藤良次を人として信用をし、死へのカウントダウンを償いの日とできるよう尽力したのです。罪人だからと差別せず尊厳したことで新たな事件が明らかとなり、警察を動かすことに成功しています。
のうのうと過ごしているアウトロー三上を捕まえることに役立ったのでした。
後藤良次への宮本の詳細な取材内容
我が国の機関を動かすわけですから、口で話しても内容が薄っぺらいものでも、聞き入ってもらえないことでしょう。きちんと証拠をとり、事実を突き詰めていかねば納得させることはできないものです。
宮本氏は、後藤良次と実務の合間に10通以上の手紙やり取りを繰り返し、面会を重ねて意見交換しつつ、現場となった土地の調査を行いました。
その期間8カ月かかったといいます。まさに執念の取材といえるのではないでしょうか。彼の真面目な性格や正義感をうかがえる行動であります。
後藤良次が明かし、宮本氏が動いてくれたことによって三上は罪を償うことになったのです。これが宮本氏ではなく、上へのし上がることしか考えていない記者であったなら、未来は変わっていたでしょう。
悪人はきちんと罪を償う宿命とされているのです。そのように運命が動いていくものと感じる一連であります。後藤良次も同じように思ったことでしょう。
Contents
後藤良次が告発した上申書殺人事件①石岡市焼却事件
闇に埋もれたままの未解決事件として処理されていない状態であったのですが、後藤良治が教えてくれたおかげで、捜査として動くことができたのです。内容をみていきましょう。
三上静男が男性を絞殺し遺体を焼く
金銭のトラブルから死に発展したとされます。住まいも年齢も名前も知らない男性を身勝手なことに首を締めつけて絶命したことろを、火をつけ人なのかゴミなのか判別できないほど真っ黒に焦がしています。
ただ判明しているのは、60歳代の男性ということだけなのです。身寄りもいないことから行方不明者リストにも載っていないのです。
三上静男は不起訴に
悍ましい現場に後藤良次はいたわけですから、三上が支持を出した元で行ったことは明らかです。ですが法で裁きを受けるには徹底した証拠というものがなければ動くことができません。
今回は墨のように焦がして証拠を残さないよう計画したものですので、罪として告訴はできないのが現状なのです。
後藤良次が告発した上申書殺人事件②北茨城市生き埋め事件
自身の懐を潤わせるためなら、どんな悍ましいことだってやって見せるとアピールするかのような震撼させる出来事であります。
頭で考えて動くため、ターゲット選びも入念なのです。身寄りのない高齢者を狙ったのでした。そして後藤良次に指示を加え動かせるのです。
三上静男が資産家を生き埋め殺害
高齢の資産家男性は、生前いくつも不動産を持っており一人では使いきれないほどの有り余る財産を所有していました。お金のニオイが嗅ぎ分けられる特技でも持ち合わせているのでしょうか。
どこからともなく接触し、うまい儲け話を持ち掛けては動産類を売却されてしまい、息あるまま地中に放り込まれたのです。殺害して莫大な金額を手に入れています。
またもや三上は不起訴に
後藤良次の言った通り、動産の帳簿などをみても三上の名前が記載されてからすぐに売りに出され換金されています。明らかに関わっているのです。
ですが、決定打となる亡骸の骨でもDNAでも些細なものでいいので、発見できれば起訴できますが、何も出てこず、後藤良次の供述通りの場を掘っても、何もでてこなかったのです。
後藤良次が告発した上申書殺人事件③日立市ウォッカ事件
まさに被害者の方からすると、生き地獄のような日々を過ごしたことでしょう。アルコール度数が高いウォッカを無理やり飲ませて殺しているのです。
この一連は、後藤良次がリーダー格となって行動していますが、被害者家族も共犯となっていた何とも悲しい事件でした。内容をみていきましょう。
三上静男がウォッカで男性を殺害
インテリアショップを運営していた社長は6000万という多額の負債がありました。返済に追われ、日々の生活の困窮ぶりは酷かったようです。自殺と見せかけて抹消することにするのです。
それも証拠を残さず病気を苦にしたという設定で取り繕うことを閃きます。社長は糖尿病と肝硬変を患っていたため、アルコールの摂取は禁じられています。それを利用して死に追いやれないかと考えたといいます。
毎晩宴会のように酒を浴びるように飲ませていたとされます。最期はウォッカ瓶を喉の奥深くまで突っ込み戻させないようにして、強制で体内に入れ込んだのです。
案の定、呼吸不全で力尽きました。後藤良次が、担ぎ車に乗せて山の中に遺棄しています。
男性の家族が保険金目当てで依頼していた
実は会社経営が厳しく何とかまとまったお金が欲しいと考えた親族が依頼したことが始まりだったのです。物悲しいことでありますが生活のために、一家の大黒柱を殺めて保険金を手にしようと企んだのでした。
生活困窮すると心までもが貧しくなり道徳心は失われていくのでした。
日立市ウォッカ事件で三上静男を起訴
遺体発見した当初は、事件性はなく自害だと処理されていました。ですが後藤良次が訴えたことによって親族らから事情を聞きつけたところ、正直に認めたため逮捕となっています。
同じく三上も大勢の目撃者と共犯者から告げられ、言い逃れができない状況であったため、あっけなく手錠を掛けられました。
後藤良次が告発した上申書殺人事の判決
世間を賑わせた異例の出来事に、判決が下されました。もともと他事件で死刑が決まっている後藤良次に関してどういった刑期が課せられるのかが注目されていたのです。詳細をみていきましょう。
後藤良次は懲役20年なるも死刑が優先
後藤良次は、もう何人の命を奪ってきたでしょうか。16歳からスタートした悪の人生は、自分でも把握できないほどかと思います。
三上とは関係のない事件で死刑が決定している後藤良次は、この一連で尊い命を粗末に扱ったことは事実であるが指示をされて動いたということで懲役20年となりました。
それでも我が国で一番重い刑である死刑が優先されますので、おそらく後藤良次は20年罪を償ったのちに執行されるのではないかとされています。手を染めた罪はとても重いのです。