ペリカとは?漫画「カイジ」に登場する通貨の使い道や価値などまとめ!

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彼が外の世界で何をしているのか描いたのが、このスピンオフ漫画です。「飯テロ漫画」というキャッチフレーズの通り、外の世界で悠々自適に飲食を愉しむ彼の様子を描いたのが、この漫画です。

他の班のハンチョウの様子も収録されている

地下生活の中は班分けがされており、それぞれの班には班長が存在しています。売店の運営を許されている班長たちは、それぞれで売店を開き班員へ飲食物を売っています。

このスピンオフの中で、C班の売店についても触れられています。カイジの所属していたE班は、チンチロリンという賭博を娯楽としていましたが、C班ではこれに代わり10,000Pで映画鑑賞ができるという娯楽が提供されていました。

地下強制労働ってどんな場所?

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地下の強制労働施設へ送られるのは、債務者の中でも「劣悪債務者」に分類される人たちです。「賭博黙示録カイジ」で、兵頭会長とのギャンブルに敗れたカイジは、新たに巨額の借金を背負い、地下へと送られたのです。

何のために地下で労働するのか

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金の亡者であるとされる兵頭会長ですが、もし世界で核戦争が起こった時に金は役に立たなくなる、とも言及しています。その時に一番の強みとなるのは、金を持っていることではなく、「王国」を持っていることだと言います。

この「王国」を作るために、彼らはこの場所で労働をさせられています。「ペリカ」という独自の通貨を用いている様子も、新たな世界の確立を示唆させます。

兵頭会長は地下施設を「王国」と呼んでいる

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お金が世界で使用される限り、債務者がいなくなることがないでしょう。ここでの働き手がいなくなる、といった心配もないわけです。

核戦争が起きようが起きまいが、いずれ会長はここに王国を築くのでしょう。そのプランは、もうすでに彼の頭の中にあると予想されます。

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自身を「王」とした王国では、おそらくこの「ペリカ」が通貨として使用されるのでしょう。債務者たちが暮らす街になるのかもしれませんが、その生活は希望が持てるようなものではないことだけは確かでしょう。

劣悪な環境での生活

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会長にお金を借りている以上、債務者たちは頭も上がらなければ、文句を言う資格もありません。国の法治外の場所ともいえるので、助けを求められる人もいません。

与えられる食事は非常に質素なものであり、肉体労働者にこれで足りるのだろうか?と疑問になります。風呂も浴槽はなく、シャワーが連なった道を歩きながら身体を洗うというスタイル。もちろん石鹸はありません。

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こんな環境では、病気にかかる人がいないわけがありません。しかし薬を処方してもらうにもペリカが必要となり、それが払えずに命を落とす人は少なくないようです。

ペリカはリアル世界でもネタ的な使われ方もする!

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アニメや漫画の文化が、他国より普及している日本。その中でも2ちゃんねるなどの掲示板、SNSでは、漫画の台詞を用いてコミュニケーションを取っている様子が見られます。

カイジを知っている仲間内では、「ペリカ」を使った冗談を言い合って楽しむことができます。仮想通貨であるために、冗談ということがすぐわかるのが良いですね。

使用例①「○○に10000ペリカ賭ける」

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例えば友人とテレビでサッカー観戦をしていたとして、「○○が勝つに、10,000ペリカ掛ける!」「じゃあ自分は…」なんて会話を楽しむことが出来ます。

地下で行われた「チンチロリン」という賭博では「上限20,000P」というルールがあり、カイジも作中で「20,000ペリカ賭ける!」と発言しています。

使用例②「ペリカ暮らし」

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この強制労働させられる地下での生活のことを、「ペリカ暮らし」と言って使用することがあります。「今月の支払いは無事に終わったけど、またペリカ暮らしが始まる…」など、生活が金銭的に辛い状況を指すときに使うことができます。

ペリカから考えるお金の話

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地下の強制労働、そこで流通しているペリカという、円とは異なるレートの金銭から現実のお金へと繋げてみましょう。政策を誤れば、現在の日本という安定した国家でも、ジンバブエのようにお金の価値が急激に変動する可能性は、0%とは言えないのです。

ペリカから考えるお金の話①エンデの腐る貨幣に通じる?

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腐る貨幣は、「減少する貨幣」とも呼ばれる通貨制度のことを指します。分かりやすいよう、実際にこの貨幣を利用した町のお話をします。

オーストリアのとある街は、「失業の町」と呼ばれる程に廃れていました。新しく町長が決まり、この通貨制度を用い、町を活性化させようと新たな紙幣を発行しました。

この紙幣は1ヵ月に1%、その価値が下がるように設定されており、また毎月ごとに町にお金を収めて「スタンプ」をもらわねば使用できない、と決められていました。

そのため市民は、スタンプ代を出来るだけ払わなくて済むようにと、積極的にこの紙幣を使用しました。

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新しいお金が流通し、さらにはお金が飛躍的に使用されるようになり、町は活性化しました。しかしその後、国から新紙幣の使用を禁止されたため、また「失業の町」へと逆戻りしてしまいました。

ペリカから考えるお金の話②お金は使ってこその価値がある

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貨幣を使用する文化が成長し、生活するためには多かれ少なかれ、お金を使用せねば生きていけません。腐る貨幣の話から分かるように、そのお金を万人が進んで使用することで、経済も潤滑に回っていくと考えられます。

地下施設では、一定量のペリカを回収できるシステムであることに加え、施設内という限られた空間での使用であること、売店の物価がこの空間で適正であることで、価値を変動させることなく上手く循環しています。

ペリカから考えるお金の話③こうして格差社会が生まれる

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現在の経済で流通しているのは、「増価する貨幣」です。お金を持っている人は、お金を貸すことで資本を増やし、その資本を使ってさらに利益を得ます。これにより格差社会が生まれていきます。

昔は、働いた分だけ自分に返ってくるのが当たり前の時代でした。畑は、耕した分だけ自身の利益になるのです。しかし現代では、決して労働が賃金に見合っているとは言い難いでしょう。

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多額の借金を背負っている人は、金利だけでもかなりの額になるのに、給料は基本的には決まっていますから、金利を返済するだけでもやっとという状況も存在するでしょう。

そうして期間が延びれば、借金は減るどころか増えていくのです。これにより、お金がある人のところへお金が集まり、貧しい人たちは生活が圧迫されていくという状況が出来ていきます。

ペリカではございません!カイジモチーフのバイト募集で話題に!

2017年の冬、バラエティ番組「人生逆転バトル カイジ」のアルバイトスタッフが、求人サイト「an超バイト」で募集されました。この募集要項がかなり凝っている!と話題を集めました。

バイト募集要項①報酬91,000円

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報酬91,000円と書かれた下には、「※91,000ペリカではございません」という注意書きが。「怪しい…」「帝愛グループなのにホワイト」などの感想が飛び交いました。

バイト募集要項②内容

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お仕事の内容は、収録の進行のサポートや観客の案内といったもの。最後には、黒服たちをまとめている利根川への「報告文書作成」とも記載されていました。

バイト募集要項③応募資格

「経験・年齢・性別は不問」とのことでしたが、やはり選ばれたのは全員男性でした。「中間管理録 トネガワ」では女性の黒服も登場しますが、これはかなりのレアケースなのでしょう。

「趣味がボウリング」「収録中にざわ…ざわ…しない」方にお勧めであるとも書かれています。黒服にちなんだ、遊び心のあるバイト募集でありました。

黒服に選ばれた方の感想

今回のこの募集で選ばれた方が、実際に黒服を体験してみてどうだったか、感想がサイトで公開されました。カイジファンということと、テレビ番組の収録に関わるということから、どの方も「貴重な体験ができた」と、実直な感想を述べられていました。

そんな黒服をまとめる上司「利根川」については、こちらの記事でご紹介しています。よろしければ合わせてご覧ください。

ペリカグッズも!デザインのインパクトがすごい・・・

逆境無頼カイジ オリジナル・サウンドトラック

出典:Amazon

カイジファンの中では、ペリカという仮想通貨は有名です。そんなペリカのデザインを使用したグッズも販売されていますので、一部をご紹介していきます。

ペリカグッズ①Tシャツ

カイジ ペリカTシャツ ブラック サイズ:M

出典:Amazon

 

10,000Pの絵柄が胸元にプリントされた、Tシャツが発売されました。10,000Pに映っている兵頭会長は、真正面を向いており存在感がすごいです。

商品説明には「50万ペリカ集めれば、一日外出券がもらえるかも?」と書かれており、遊び心も満点です。

ペリカグッズ②スポーツタオル

こちらもTシャツと同様、10,000Pが絵柄となったスポーツタオルです。これを首にかけて肉体労働する姿を思い浮かべれば、カイジの気分が味わえるかもしれませんね。

ペリカは「カイジ」に登場する仮想の緻密に計算されている通貨!

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カイジという作品の中で登場するペリカですが、貨幣の流通によって起きる様々な問題までを考慮して設定されており、つけ入る隙もないことが分かりました。漫画やアニメは娯楽ではありますが、ここから学ぶことは少なくないように思われます。

「もしこのような世界が存在したら…」「自身がそこに身を置くことになったら…」そう考えると、普段当たり前に使用しているお金に対しての、考え方が少し変わるかもしれません。

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