ペリカとは?漫画「カイジ」に登場する通貨の使い道や価値などまとめ!

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劣悪な労働環境ですから、自分へのご褒美がなければやっていけない、というのも事実。そんな彼らの心理をうまく使って、娯楽などの物販も行われているのです。

ペリカは50万の一日外出券でバランスを取っている

先ほどご紹介した、ペリカを使って購入できる最高値の「一日外出券」。これは多くのペリカを回収した人だけが利用できる、階級特権のようなもので、利用者も後を絶たないという訳です。

帝愛グループはこの「一日外出券」の価値を、手を伸ばせば届きそうだが、簡単には手が届かないというところに設定しました。ここで一気に回収できることで、ペリカの価値のバランスを取っているのです。

ペリカで売買を行う「ハンチョウ」は稼げている?

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売店の運営を行うハンチョウたちは、それぞれが考えた娯楽で班員からペリカを回収します。帝愛グループに依頼すればペリカを円に換金することが可能で、一日外出券を使用して外の世界で、売店に並べる物資を調達していました。

円に換金する際に手数料が発生するかは不明ですが、例えば地下で販売しているポテチ・3,000Pの仕入れ値が100円~150円(約1,500P)とすると、約2倍の値段で販売していることになります。

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ハンチョウの懐には、班員が購入すればするほど利益が入ってくるわけです。そうしてまた、一日外出券を利用することを繰り返します。

ペリカの最高額の使い方「一日外出券」が高いのには理由がある!

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帝愛グループは、一日外出券から一気にペリカを回収することで、金銭の価値を一定に保っていることが分かりました。班長クラスの人物は、売店を運営する上ではこの券の使用が必須ともいえるので、定期的な利用者を獲得することにも成功しています。

カイジでは、帝愛グループ会長の経営手腕を見せつけられる場面が、様々なところに隠されています。

スピンオフ漫画「1日外出録ハンチョウ」

1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)

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仕入れのためにハンチョウたちは一日外出券を使用していると紹介しましたが、E班のハンチョウがこの奨励サービスを利用するのは、このためだけではありません。

キャッチフレーズが「カイジの飯テロスピンオフ作品」

彼が外の世界で何をしているのか描いたのが、このスピンオフ漫画です。「飯テロ漫画」というキャッチフレーズの通り、外の世界で悠々自適に飲食を愉しむ彼の様子を描いたのが、この漫画です。

他の班のハンチョウの様子も収録されている

地下生活の中は班分けがされており、それぞれの班には班長が存在しています。売店の運営を許されている班長たちは、それぞれで売店を開き班員へ飲食物を売っています。

このスピンオフの中で、C班の売店についても触れられています。カイジの所属していたE班は、チンチロリンという賭博を娯楽としていましたが、C班ではこれに代わり10,000Pで映画鑑賞ができるという娯楽が提供されていました。

地下強制労働ってどんな場所?

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地下の強制労働施設へ送られるのは、債務者の中でも「劣悪債務者」に分類される人たちです。「賭博黙示録カイジ」で、兵頭会長とのギャンブルに敗れたカイジは、新たに巨額の借金を背負い、地下へと送られたのです。

何のために地下で労働するのか

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金の亡者であるとされる兵頭会長ですが、もし世界で核戦争が起こった時に金は役に立たなくなる、とも言及しています。その時に一番の強みとなるのは、金を持っていることではなく、「王国」を持っていることだと言います。

この「王国」を作るために、彼らはこの場所で労働をさせられています。「ペリカ」という独自の通貨を用いている様子も、新たな世界の確立を示唆させます。

NEXT 兵頭会長は地下施設を「王国」と呼んでいる