この作品は、宣伝広告部でデザインを担当している二流社員の浅井義雄や美術印刷会社の社長小柳幾造という男たちが不倫の末に子どもをつくり、最後には恐怖の結末を迎えるというストーリーになっています。
男の浮気に対する女の非情な復讐劇を描いた問題作といわれ、不倫がばれて狼狽する男の愚かさと、愛が憎しみに変わった時の女の壮絶な執念、不信に満ちた男女の関わりを描いた作品です。
邪淫に関する小説④:不機嫌な果実
林真理子の恋愛小説で、映画化、テレビドラマ化された作品です。
この作品は、主人公の水越麻也子が、結婚して6年目の夫・航一との結婚生活に不満を募らせ、昔の恋人・野村や年下の音楽評論家通彦と不倫の逢瀬を重ねていくというストーリーになっています。
3人の男との間で離婚、結婚そして不倫を繰り返す自由奔放な女性を描いた作品で、男女のあり方を醒めた視点で描き、反響を巻き起こした話題作です。
邪淫に関する小説⑤:夜明けの街で
東野圭吾が横浜を舞台に不倫をテーマに描いた推理小説で、映画化された作品です。
主人公・渡部と派遣社員の女性・秋葉との不倫の恋を描いたもので、不倫をテーマにしながらも、推理小説らしく殺人事件というミステリー要素もはらみつつ、2人の男女の気持ちの揺れ動きを緻密に描きだしています。
サザンオールスターズの「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」に触発されて書いた作品でもあり、ところどころに歌詞に沿った話が出てきます。
邪淫を話題にしすぎるのは、やめようね!
ここまで、邪淫についてその意味や元ネタ、ネット上の反応などについて解説してきました。
邪淫は単なるネット上の面白ネタではなく、もともとは不倫という意味を持ち、また、数々の凄惨な事件を引き起こしたオウム真理教や麻原彰晃にまつわる言葉でもありました。
このような意味でも「邪淫」という言葉を安易に使いすぎるのは、止めておくべきといえるでしょう。
ヨシ猫に関する記事はこちら
地下鉄サリン事件に関する記事はこちら