蟲姫ってどんな漫画?ネタバレ・感想など紹介!蟲を司る美少女の正体とは

こうして一件落着に見えたかのこの事件に続きがありました。なんと、ここで転校当初、聴久子に手を刺さ腫れていた先生が蟲人間に変異し、妻を殺害してしまうのです。更に陵一達にも襲いかかってきました。

でも、なんとこのピンチを助けたのは、倒したはずの蟲姫でした。

蟲姫の3巻あらすじ⑤聴久子を受け入れた陵一の結末

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結局、蟲姫は死なずに水生昆虫へと変異し、エンドルフィンを自分で生成できるようになりました。そして、もはや人間ではなくやはり水生昆虫となった陵一と一緒に姿を消してしまいました。

その後、二人は人間社会との接触を断ち、正体を隠して水底で生きていくことを決めるのですが、彼らの子供たちの誕生が新たな展開を予感させます。

蟲姫のヒロインであり黒幕の「聴久子」の正体は結局何だったのか

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ここでもう一度、ヒロインである聴久子の正体について確認しておきます。そもそもは人間だった聴久子が、抱える難病の克服のため蟲の遺伝子を委嘱され、心ならずも悍ましい怪物になってしまった経緯と、何故執拗に陵一を狙うのかの理由を解明します。ネタバレ注意でお願いします。

聴久子の口から出る触手は大量の脳内麻薬を吸い取るためのもの

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蟲姫の口撃の正体は、例えば口の中から出していた細い触手は、自分で生成できなくなったエンドルフィンを相手から奪い取るための管のようなものだったことが明らかになります。

被害者は、エンドルフィンを過剰に分泌させら吸い取られて、結果その管内はエンドルフィンで満たされることになります。

聴久子は難病から生還するために虫のDNAを埋め込まれた人間だった

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聴久子の父親は生物学者で、悪環境下で生態系の実験プロジェクトに参加していましたが、上手く環境に適応し進化を遂げていく虫を発見します。

そして娘を難病から救い出すために虫のDNAを聴久子に埋め込み「人ではないもの」として生かすことに成功したのでした。

聴久子と主人公・陵一は血縁関係にあった

陵一の父親と聴久子の父親は双子の関係であったことから、陵一と聴久子も従姉弟の関係にありました。従って、聴久子は類似したDNAを持つと考えられる陵一を種の保存のため本能的に狙っていたと考えられます。

聴久子をホラ-漫画の歴代人気ヒロインと比較して

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ホラ-ファンの間では、歴代ホラ-漫画の中でも「富江」やリングの「貞子」に呪怨の「伽耶子」など、恐ろしくも美しい人気ヒロインが支持されていますが、蟲姫の「聴久子」は彼女らと比較できるレベルでしょうか?

伊藤潤二作「富江」は出色の青春ホラ-

富江

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過去に何度も映画化、ドラマ化され、菅野美穂や宝生舞が主演した人気作品です。ヒロインは、文句なしの美しくしなやかな細身の体と艶やかな髪を持ちますが、その正体は、男達に何度殺されバラバラにされても再生、復活するという不気味な存在です。

美しい富江ですが、写真を撮ると分裂した自己が不気味な形に映ってしまいます。女性への恐怖を描きながら、彼女に振り回される男達の滑稽さも描かれていて面白い作品です。

日本を代表するホラ-ヒロイン「貞子」

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こちらも映画やドラマ化され、様々な女優が貞子役を演じました。仲間由紀恵、木村多江などです。リングの原作では、貞子は化け物ではなく悲劇的な運命を辿ってきた一人の美しい女性として描かれていました

1998年公開映画版の貞子は、非常に長い黒髪を、顔を隠すよう前方から下へ流し、一度見たら忘れらない不気味な姿をするようになりました。

日本人が選ぶ最も怖い映画「呪恐」の「伽耶子」

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伽耶子の正体と出現は、「何かがいる」と視覚以外で感じます。つまり声にならない「音」です。そして恐怖感の極大化で、視覚的に闇から実体化し現実の恐怖となります。

ところで、伽耶子の顔色は悪く青白い。しかし顔の青白さすらも全て黒い長髪によって漆黒に入り込みます。この映画を観た後は、身近の闇の見え方が変わってくるかも知れません。

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