売国奴とは?政治家にも使われる?意味や定義の解説や使用上の注意点も!

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誤報が批判されるのは当然ですが、売国奴などという悍ましい言葉をメディアが用いるべきではありません。メディアは影響力をを持っているからこそ、時としてその言動が多大なる影響をもたらすこともあるのです。

日本と外国における歴史的売国奴の例

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ここからは世界各国における歴史的売国奴の例をいくつかご紹介します。気になった方はより深く調べてみても良いかもしれません。

歴史的売国奴の例①安政の大獄

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安政の大獄とは、幕末に大老の井伊直弼が尊王攘夷派の者たちを弾圧した事件です。一橋派や福井藩の橋本左内、長州藩の吉田松陰たちを売国勢力とみなし、処罰をしました。

開国派に加担していた井伊直弼ですが、その仲間をも弾圧し始めた結果、彼は「井伊の赤鬼」と呼ばれるようになりました。保守的な考えを持っていたようで、開国に対して否定的な考えを持っていたのかもしれません。

歴史的売奴の例②西南戦争

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西南戦争とは、明治時代に征韓論で敗れた西郷隆盛を盟主とした士族が起こした反乱のことです。西郷らが明治政府を売国とみなし挙兵しましたが、政府に負けました。

士族とはいわば戦いのプロです。対する政府軍のほとんどは農民でした。これにより士族地位の没落は決定的なものになりました。

歴史的売国奴の例③フランス国歌

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フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」は、フランス革命の時に歌われた軍歌が起源です。4番の歌詞に「国賊」が使われています。過激な歌詞が有名ですが、現在は追悼歌としても歌われるようになりました。

5番の歌詞には、革命に敵対したフランソワ・クロード・ド・ブイエ将軍が名指しで言及されています。彼は国王パリ脱出計画に関わりましたが失敗し、亡命しました。

国王誘拐説が讒言され、その首謀者に彼の名が挙がりました。しかし、亡命したので反論できず、皮肉にも彼の名だけが国歌に残ってしまったのです。

歴史的売国奴の例④漢奸

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中国では、売国奴を「漢奸」と呼びます。清の時代に生まれた言葉で、南方の民族に寝返る漢民族に対して用いられたのが最初です。中国の歴史の中でこう呼ばれた者といえば、秦檜や呉三桂などが挙げられます。

日中戦争で大日本帝国に力を貸した、汪兆銘政権を支えた者もこう呼ばれました。他にも、親日派という理由で漢奸と呼ばれた者は大量に処刑されました。いわゆる漢奸狩りが始まったのです。

「売国奴」に関する書籍

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ここからは売国奴に関する書籍をご紹介します。冒頭で説明した通り「売国奴」の定義は曖昧で、個々によって捉え方が異なります。著者によって考えは様々で、読んでみると新たな発見があるかもしれません。

以下の書籍は、どれも未来に目が向けられています。売国奴の歴史や過去だけではなく、未来へと視野を広げてみましょう。

『売国奴【新装版】~中韓は反日を国是とするのか』

売国奴【新装版】 ~中韓は反日を国是とするのか

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黄文雄、呉善花、石平がそれぞれの祖国である台湾、韓国、中国の反日感情の根底にあるものは何なのか、それぞれの国の特徴を解説しています。彼らは祖国から「売国奴」と呼ばれてきました。

6章構成で、国家・民族・歴史・文化など様々な視点から書かれています。なぜ反日感情は生まれてしまったのか、わかりやすく説明されています。

『売国者たちの末路』

売国者たちの末路

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評論家の副島隆彦と経済学者の植草一秀の共著です。過去に植草氏は痴漢で逮捕されましたが、副島氏はそれは冤罪で、小泉竹中政治に嵌められたと指摘しました。

そんな小泉竹中政治の闇や民主党の小沢一郎への国策調査、郵政民営化の闇など、テレビや新聞では取り上げられない真実が語られています。

『売国奴に告ぐ!いま日本に迫る危機の正体』

売国奴に告ぐ! いま日本に迫る危機の正体

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経済評論家の三橋貴明と評論家の中野剛志の共著です。TPP、増税、金融緩和など、改革を通して日本を破滅へと導く者たちの正体は何なのかについて言及しています。

過激なタイトルですが、皆さんが漠然と抱いているであろう政治についての悩みや疑問を解き明かしてくれるかもしれません。真実を知りたい方にぴったりです。

ぜ売国奴が生まれるのか?

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ここまでは、売国奴という言葉の意味や使用例をご紹介してきました。売国奴は良い意味では決して用いられず、相手を侮辱するに等しい言葉です。

しかし、ネットを見ると具体的な人物名を挙げて「こいつは売国奴だ」などと批判している人が多いのも現状です。では何故、売国奴と非難される人が生まれてしまったのでしょうか。

反日日本人が生まれる歴史的背景

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売国奴と同じような意味で「反日日本人」という言葉が用いられることがあります。これは日本国民であるが、日本に対して反発感情を持っている人を指します。この原因とされる歴史的な問題をいくつかご紹介します。

教科書問題と反日感情

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歴史教科書の内容や語句の解釈をめぐって問題になることがありました。特に、日本・韓国・中国間での論争が多いです。この問題は戦後から多く取り沙汰されるようになり、外交問題にまで発展したこともありました。

現在使われている教科書にも、反日的な箇所があると指摘する人もいます。教科書を呼んだ人の中には、知らず知らずのうちに反日感情を植え付けられてしまうことがあるのかもしれません。

慰安婦問題と反日感情

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現在も続いている問題ですが、その概要は一言ではまとめられないので、あくまで反日感情との関係を説明します。このニュースをテレビで見た子供について考えてみます。

歴史の事をよく知らない子供が見たら、おそらく見た光景をそのまま受け取ります。日本は韓国に悪い事をしたのかな、それとも韓国が悪いのかな、そう感じるでしょう。

つまり、それを目の当たりにして日本が悪だと感じる子もいれば、韓国が悪だと感じる子もいるという事です。これは他の問題にも言えることであり、反日感情を芽生えさせてしまう要因にもなり得るのです。

WGIPと反日感情

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WGIPとはウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの略であり、江頭淳が主張したGHQによる「戦争の罪悪感を日本人に植え付けるための宣伝計画」のことです。

マスコミによるGHQに対する批判や検閲への言及、アメリカへの批判などが報道規制により禁じられました。つまり、アメリカにとって不利益を被ることが消され、日本人の反日感情が植え付けられてしまったのです。

憲法改正と売国奴の関係

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安倍総理が憲法改正を唱えて早2年となります。憲法改正論議は戦後から行われてきましたが、一度として改正されたことがありません。改正に踏み切ることはなく、語句の解釈をめぐって様々な論争が起こりました。

日本国憲法の誕生

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現行憲法は、日本人が草案したというより、GHQが作成したマッカーサー草案が元になっています。加えて起草にあたった24人のアメリカ人に憲法学者はおらず、いわば憲法に対しての素人が作成したのです。

マッカーサー草案はわずか9日間で作成され、それに基づいた憲法が作られることになりました。これは教科書では説明されていないことで、知らない方も多いかもしれません。

憲法改正に対する賛否の声

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憲法改正に賛成の方もいれば、反対の方もいます。特に憲法第9条をめぐって意見が二つに分かれています。果たして実現に向かうのか、現状維持なのか、今後の動向に注目です。

護憲派は売国奴なのか

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護憲とは、憲法の条文に変更を加えるべきではないとすることであり、憲法の精神を守ることでもあります。いわば憲法改正反対派です。では憲法の精神とは何なのでしょうか。

これは人によって捉え方が様々で、一概には言うことができません。13条の「個人の尊厳」とするものや三大原理である基本的人権の尊重・国民主権・平和主義とするものなど様々です。

護憲派は売国奴かといえば、これも二つに意見が分かれるでしょう。どちらの者も日本国を想う気持ちは持っているはずです。しかし、意見が一つにまとまる日は来ないかもしれません。

売国奴の基準は曖昧、あまり使ってはいけない言葉

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初めにご紹介したように、「売国奴」の定義は曖昧で、思想や立場によって意味や捉え方が異なります。また、侮辱的な意味も孕むため相手を傷つけることもあります。したがって、「売国奴」という言葉はあまり使わないことをお勧めします。

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