世捨て人の意味とは?生活の拠点や収入源は?世捨て人になる方法も紹介!

この道に入るということは、それぞれの人が俗世を捨てて修行の道を選んだという同志ではありますが、他人とは関わりながらの生活となります。また導いてくれる人がいるので、不安は少ないのかもしれません。

しかしそれは、「世捨て人になりたい」と考えた時に選びたかった道であっているのか。自分の心に良く問いかけてから、選ぶようにしましょう。

自称世捨て人「カナモ」さん

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カナモさんは、アウトドアについてのノウハウの記事を中心としたブログを運営しています。28歳の時に離婚することとなった彼は、仕事をする意味を見失い退職しました。

登山の旅に出る

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仕事を辞めた後、もともとアウトドアを好んでいた彼は、バイクで登山の旅に出ました。「日本にある300の名山に登る」ことを目標にして旅を始めましたが、自分が好きなのは登山ではなく、「自然」というもっと壮大なものであることに気が付くのです。

自然の中で生きることに興味を持つ

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自然を感じて生きるには…?彼は、西表島へ行きキャンプ生活をしたり、ジャングルの奥地を探索するなどして、自然と共に自分がどれだけ生きていけるのかを、試みる生活を始めました。

この生活の中で新しい仕事を得る

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サバイバーな生活についてやノウハウをブログに掲載するようになると、ある企業から「社員研究で無人島のサバイバル生活を取り入れたい」という問い合わせがあり、「サバイバルインストラクター」という仕事を得ます。趣味が仕事になったことに、喜びを感じました。

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その仕事に付随して筋トレを始めるようになり、楽しみを感じるようになりました。そこで、筋肉と焼肉を楽しめるイベントを立ち上げるようにもなりました。

現在4回のイベントが開催され、なかなか好調な様子。近年、筋トレはブームになりつつあるので、興味を持つ人も多くいるのではないでしょうか?

自然と触れ合えるキャンプ生活

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ブームと言えば、家族だけではなく一人で「ソロキャンプ」というスタイルのキャンプも流行になっています。自然の中で、一人で気楽な時間を楽しめるというのは、現代の人々の心の安らぎになっているのかもしれません。

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キャンプをする際には、自分でテントや料理を用意しなければなりません。かなり簡易ではありますが、世捨て人の生活の一部を味わえると言えるのではないでしょうか。

移ろいゆく疲れた日常から脱却し、ソロキャンプが十分なストレスの解消になるのであれば、世捨て人に踏み切るよりはこの趣味を楽しむのも一つです。そんなソロキャンプについての興味がある方は、こちらの記事をご覧ください。

昔の世捨て人はどうやって生活していた?

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昔の世捨て人は、どのような生活をしていたのでしょうか?ドラマなどで見ると、長いひげの人物が久しぶりに人里に降りてきた…なんて様子の、世捨て人と思わしき人物が登場するシーンが描かれたりします。

仙人と言われる人も、世捨て人に分類できると言っても良いでしょうが、まさか霞を食べて生きている訳ではありません。

画家や文筆業を営んでいた

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昔に世捨て人となった人たちの多くは、僧侶や尼といった道に進み人を除けば、画家や文筆業を営んでいた人々であったとされます。

現代ほど、数多くの画材や器具、必要な材料は充実していませんので、集めるのも大変ですし、作品を作り上げることにも多くの時間が必要でした。

作品にスポンサーが付いていた

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昔の画家や文筆家と呼ばれていた人たちには、その才を披露する場を作ってくれたり、必要な物や場所を整えてくれる「出資者」が付いていたとされます。

出資者の支えによって、彼らは他の仕事を片手間にする必要なく、己のやりたいことを好きなだけ出来ていました。

才能を認めさせるだけの実力を持っていた

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ネットなどの通信機器も進化していない時代ですから、他にこれといった娯楽もありません。気に入った才人がいれば、出資者は快く投資をしたのでしょう。

また彼らは、出資しようと思われるだけの実力を持ち合わせていたことも、忘れてはなりません。『方丈記』の著者で有名な鴨長明も、この様にして生活をしていた世捨て人であると言われている。

世捨て人を検討する人向けの本

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世捨て人になろうと決心する前に、その生活をしていた人についてのお話や、どういった生活をしたかという実話を記録した、本を読んでみては如何でしょうか?

マイケル・フィンケル『ある世捨て人の物語』

ある世捨て人の物語: 誰にも知られず森で27年間暮らした男

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とある地域で世捨て人として生活していた、クリストファー・ナイトという人間について書かれた、実話の物語です。彼は、その地に建てられた別荘に忍び込み、盗みをする生活をベースとしていました。

これは勧められたことではありませんが、長期間の間、他人と関わりを持たずに過ごし、人の声を聞くとしたらラジオやテレビのみ。冬には寒さが厳しくなる土地で、どのようにして孤独な生活を送ったかという、世捨て人としての彼の生活を知ることが出来ます。

ひろさちや『世捨て人のすすめ』

世捨て人のすすめ

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こちらは「世を捨てる」という考え方について、理解を深めることが出来る作品となっています。仏教の教えに倣って、世を捨てるにあたって自分がどのような考え方や生き方をすると良いのか、ここでヒントを得られるかもしれません。

世捨て人になりたい人は一度よく考えて!

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世捨て人の悠々自適そうに見える生活は、現状の日常に疲れている人たちは魅力的に感じます。しかし俗世を捨てるということは、この魅力を打ち消すほどに難しい問題を通過点としているということも、納得いただけたでしょう。

世捨て人の生活を検討されている人は、その生活をしていくことができるのか?孤独に耐えることが出来るのか?将来の見通しが出来るのか?ということを、今一度よく考えてから決断を出すようにしましょう。

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