多数の人を殺害した人物が主テーマになった洋画に興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
ボニーアンドクライドをモデルにした舞台
日本に於いても、ボニーアンドクライドを主テーマにした舞台がありますのでいくつかご紹介します。
凍てついた明日 ボニー&クライド
宝塚歌劇団の雪組選抜メンバーによって、1998年に演じられました。これは先程紹介した「俺たちに明日はない」の翻案として演じられました。
そして2008年にもタイトルを「凍てついた明日 ボニー&クライドとの邂逅」に変更して、雪組選抜メンバーで再演されました。
最期にハチの巣になって事切れるシーンなどは宝塚ならではの演出も相俟って、深く心に突き刺さります。目の肥えた宝塚ファンからも絶賛の演出だったと言われています。
Musical BONNIE&CLYDE
2012年に青山劇場と新歌舞伎座で上演されたミュージカルです。ブロードウェイミュージカルの日本版の台本と楽曲で構成されていました。
衝撃的な最期の事切れる瞬間も見事に表現されていて、その感動的なシーンは観客を魅了していました。
ボニーアンドクライドは様々な歌詞に登場?
強盗殺人犯という悪役にも拘らず、ボニーアンドクライドという言葉は日本の歌謡シーンにも数多く登場しています。あまり気にしていなければ聞き逃してしまいますが、実は色々な歌手によって歌われているのです。
昔のアメリカの話しですが、日本にも大きな影響を与えているということで改めて彼達の知名度の高さには驚かされます。
宇多田ヒカル「B&C」
宇多田ヒカルと言えば、抜群の知名度と人気を誇る日本の歌姫です。
「B&C」の曲名はボニーアンドクライドの略であり、歌詞にも「ずっとBonnie&Clydeみたいに」という言葉が使われています。
BOOWY「ROUGE OF GRAY」
伝説のロックバンドとして今も語り継がれている、BOOWYの「ROUGE OF GRAY」という曲の歌詞に登場します。
「クライド 聞こえない もっと抱きしめてよ ボニー」など、この他にも歌詞の至る処で歌われています。
CASCADE「なりきりボニー&クライド」
1995年にメジャーデビューしたロックバンド、CASCADEのデビューシングルが其のままですが「なりきりボニー&クライド」です。
テレビ朝日系のドラマ『金魚のフン』でエンディングテーマ曲として使われていました。
ボニーアンドクライドの駆け抜けた人生
ボニーアンドクライドは大不況の世の中に於いて、突如現れた英雄として捉えられています。彼らの豪快な生き様は、生活に苦しみ、日々悶々とする生活を余儀なくされた人々の心をすっきりさせるものでした。
強盗殺人という罪に手を染めた悪人ですが、愛車のフォードV8で颯爽と罪を犯す姿は、この時代の情勢を考慮すれば人気になるのに不思議は無いです。壮絶な最期のシーンも人気に繫がる理由として理解出来ます。
しかし彼らは悪人であり英雄では無いのです。何の罪も無い13名もの人を殺めた強盗殺人犯なのです。その事は決して忘れるべきでは無いのです。
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