「伊豆極楽苑」で死後の世界を体感?地獄を模したテーマパークの魅力

その内容は、永遠に終わりのない死ぬことすらもない地獄です。まず罪人は木の上にいる美女を目指して木登りを始めるそうです。すると刃のような葉っぱで切り刻まれることとなります。

しかし、それでも死に物狂いで上る罪人。上った先にはなぜか誰もおらず、美女は木の下に降りているのだとか。罪人は再び美女を目指して気を降りるのですが、再び木の葉に刻まれます。

これを何度も繰り返し、傷だらけになりながら苦しみながらずっと美女の姿だけを追い求め、おのれの欲求が続く限り苦しみ続けるのだそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄④叫喚地獄

熱く苦しい痛みを伴う叫喚地獄です。こちらも人殺しや盗みなど特に重い罪を重ねたものが行きつく地になります。ここでは暑さも伴う大変苦しい罰が待っており、鬼によるいたぶり方がよりひどさを増していきます。

熱して地面を走らされたり、熱い鍋の中に放り込まれたりといたぶり続けられます。その後ドロドロに溶けた高温の同を口の中から流し込まれたりもするそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄⑤大叫喚地獄

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五つ目の地獄が先の地獄をより一層強化させたバージョンになります。罪も妄語というものが加わり、嘘をつき続けた人間が行きつくとされています。舌を引き抜くなど舌関連の拷問も特徴的です。

内容のほどは、唇と舌を鋭い針で貫かれる拷問、また、熱したハサミで下を引き抜いたり目をくりぬいたりする拷問となります。もちろん、再生する体なので、何度も何度も繰り返し体を痛めつけていくのです。

伊豆極楽苑の八大地獄⑥焦熱地獄

人殺しや盗み、妄語に加えてさらに邪見といわれる、仏教に背く行為をするものがたどり着く先になります。ここでも大鍋でぐつぐつと煮込まれるようですが、ただの熱い拷問ではありません。

ここでは、何と人の肉をすりつぶし丸め団子にしてしまい鍋に入れられてしまうそうです。その時の痛み、熱さは当然言葉にならぬ苦しみでしょう。展示物の鬼の足元にも人の肉で作ったと思われる団子が転がっています。

伊豆極楽苑の八大地獄⑦大焦熱地獄

展示ではあまり触れられてはいないようですが、先の地にさらにカワハギの拷問を織り交ぜ、なおかつ心理的にも恐怖をあおるような地になるそうです。ここまでの地獄における拷問内容を見せ、心理的に痛めつけるのだとか。

そして、自身を焼いて苦しませ、再び精神的に追い詰めるという苦しみの連鎖から一生抜け出すことのできない拷問が続くそうです。ここまでくると尼を犯すなどの罪も含まれてくるそうです。

伊豆極楽苑の八大地獄⑧阿鼻地獄

最も苛烈な地になります。伊豆極楽苑はあまり記述自体はないそうですが、それは身の毛もよだつほどの拷問が行われる地になります。親を殺すなどの罪人が含まれてきます。

別名無間地獄とも称されるこの地では、先の7大地獄で行われる拷問を足して、さらに1000倍もの苦しみとなるほど重いもので、無事な精神の人間など存在することはまずかなわないでしょう。

地獄絵図に関する記事はこちら

伊豆極楽苑の内部を徹底紹介⑥極楽

様々な拷問を抜けていくと、そこからは極楽、つまり天上界の展示です。ここまでの苦しみを見届けてきたものであれば、この地がいかに尊い場所かを知ることができるでしょう。伊豆極楽苑での極楽展示を見ていきましょう。

伊豆極楽苑で最後に待ち受けている極楽である「天上界」

最後に展示されているのが極楽です。仏の胎内くぐりを抜けていくと観音様がおり、さらにそこを抜けて鏡張りの床を抜けていくと、天上界なる地が目の前に広がります。

極楽には善人しか訪れることのできない土地とされており、もちろんこれ魔の地獄を味わった者が間違ってもここに来ることはありません。阿弥陀様の像と共に心をきれいにして帰ることができるようになっています。

伊豆極楽苑の秘宝展もおすすめ

ここまでの地獄、極楽という罪人が行きつく先とその苦しみの内容についてみてきましたが、伊豆極楽苑の見どころはまだまだそれだけではありません。出口を出た先、先ほどの縁結び神社脇に秘宝館なるものが存在します。

伊豆極楽苑ではその中の秘宝展もすさまじく見どころと評されています。中に入るには、別途チケット購入をする必要がありますが、本館への立ち入りとセット価格販売もあるので、秘宝展個別入場よりも少しお得に入場も可能です。

この秘宝展、要は少々いやらしいR-18指定の展示物になるようです。中には、なまめかしい道具や四十八手など伊豆極楽苑イメージと裏腹の子供には決して見せられないような内容が、いやらしさを感じない和風な絵で彩られているとのことです。

秘宝展というだけあり、あまり大々的に見せるわけにはいかない秘宝展が飾られているという訳です。秘宝展ではその他にも邪教の資料や、春画などもあるそうで、まさに秘宝展といった感じだそうです。

伊豆極楽苑のグッズを紹介!

秘宝展だけでお腹いっぱいになりそうな濃い内容でしたが、見どころは秘宝展だけではありません。やはりここまで来たからにはめったにお目にかかれない、伊豆極楽苑らしいグッズを購入したいものです。

伊豆極楽苑のグッズ①六文銭

おすすめのグッズとしては六文銭がります。地獄で度々賄賂のような形で登場するグッズです。とはいえ、苦しみの中なのでグッズなどという軽快な響きが似合うかは疑問の残るところではありますが、人気のお土産だそうです。

伊豆極楽苑のグッズ②鬼ファイル

オリジナルの伊豆極楽苑限定グッズとしては鬼ファイルなどというものがあります。こちらも安価でお土産にはぴったりなので人気のグッズなのだそうです。オリジナルなので伊豆極楽苑を逃せば購入は難しいでしょう。

しかし、鬼がテーマとなることはわかりますが、ここに描かれている鬼がまた何とも言えないイケメン風の出で立ちで、しかしただの鬼という雰囲気がカオスっぷりをにじみ出しています。

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