【ジェフリー・ダーマー】ミルウォーキーの食人鬼の生い立ちや手口!

警察官はジェフリーのちょっとした恋人同士の諍いという説明を信じ少年を保護せずにその場を立ち去っています。結果として少年はジェフリーの部屋に連れ戻され犠牲となってしまいました。

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少年の意識が朦朧としていたことから、注意深く見ていればただの痴話げんかではないことは予測できたはずですが、人種差別により少年の言葉に耳を傾けなかったのではと言われています。

また、偶然テープレコーダーのスイッチが入っておりミルウォーキー警察官3人がゲイ同士の喧嘩を話のネタにして笑っていたのが録音されており、この会話はアメリカ中に知れ渡ることになります。

この事でミルウォーキー警察の対応は人種差別や同性愛者等に対する差別としてアメリカ中から批難を浴び3人の警察官は懲戒免職処分となります。しかし事態は収束せず、当時の警察本部長も批難の的になりました。

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有色人種である少年の話を無視したのだとされ警察官の人種間の差別が問題視されジェフリーが逮捕された後ミルウォーキー市内で事件の犠牲者の追悼式が開かれましたが、この時ミルウォーキー警察の怠慢さと人種差別に対する反発から騒動が懸念されていました。

暴動が懸念されていた被害者の追悼式ですが黒人運動指導者の働きかけにより回避されることになりましたが、警察が人種差別をすることなく、犠牲となった子どもの話に耳を傾けていたら尊い命が奪われてしまうことも、この後被害者が増えることもなかったでしょう。

ジェフリー・ダーマーの裁判での様子と逮捕後の様子

ここから先は、逮捕された後の彼の裁判での様子から判決、そして判決後の彼の人生の様子について紹介していきます。

ジェフリー・ダーマーは15件の殺人で終身刑に

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彼が実際に殺害した人数は17人でしたが、証拠が残されていなかった事件などもあり最初と2番目の殺人については立証できませんでした。

容疑そのものは、本人が自供し認めていたため、弁護士は精神異常による犯行としていましたが、陪審員によりこの主張は棄却され15人に対する殺人罪で936年の禁固刑となりました。15人に対しての合計になりますので1人当たり64年ほどとなります。

非人間的な行いをしたジェフリ・ダーマーですので1人当たりの刑の年数もこれほど重たいものになったのでしょうが、936年という判決で生涯刑務所から出ることはできなくなりました。

死刑を望んだが州の死刑禁止の法令で叶わなかった

ジェフリー・ダーマーは自分の罪を認め死刑になることを望んでいましたが、アメリカでは死刑を廃止している州がいくつかあります。

彼が裁判にかけられたウィスコンシン州も死刑は廃止されていたので彼は終身刑に処されることになります。その後死刑制度が残っているオハイオ州でも裁判が行われますが、ここでも終身刑の判決となります。

元FBIのロバート・K・レスラーとの対談は有名

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元FBIの捜査官であったロバートはFBIから退いた後、大学で児童虐待などの犯罪に関する講義をしていたそうです。講義を聞いていたこの事件の捜査官が事件の参考になったと連絡したことからロバートはこの事件に興味を持ち関わるようになります。

捜査に関わったことにより、本人と2日間対談することになります。ロバートはジェフリーが犯行に至った経緯等様々な質問をし、拉致した人の頭部にロボトミー手術をしようとした理由の問いかけに知性を消すが身体は生かしておき自分の思うままに行動させたかったと語っています。

そして、一度少年が命からがら逃げ出した際に、もし警察官が自分の部屋に来ていたら犯行はしていないと話しています。

ジェフリー・ダーマーは最後は黒人収容者に殺された

1994年コロンビア連邦刑務所でジェフリーは黒人の受刑者に風呂場で撲殺という最期を遂げています。この黒人男性はクリストファーといい、もう1人一緒に清掃していた囚人殴打し死亡させています。

2人を殺害した経緯としてクリストファーは「自分は神の子だ。父から2人を殺すよう言われた」と話しており、クリストファーはこの件で有罪となりここでも人種差別が少なからず影響していたのではと言われています。

父は今後の科学捜査に役出せるための息子の心理や脳解析などの研究には協力的でしたが、息子が殺害された後宗教的な理由から息子を解剖することは拒否しています。

ジェフリー・ダーマーはサイコパス?IQは高かった?

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これほどまでに非道徳な犯罪を繰り返していた彼はやはりサイコパスだったのでしょうか?IQが高かったとの話もあります。では、ジェフリー・ダーマーの性格などを見ていきましょう。

ジェフリー・ダーマーのIQは145?!

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ジェフリー・ダーマーは高校生の時の知能指数は145を超えていたとされ天才的な頭脳の持ち主だったことが分かっています。IQの平均値は100となっており、大体IQ80~115の人が約70%といると言われています。

これほどまでに高い知能を持っていれば、善と悪の区別はつくようなものでありますが知能指数と善と悪はまったく別の分類になるのでしょう。自分の知能を生かし世の役に立つことに目を向けることができれば、ジェフリ・ダーマーの未来は違うものになっていたでしょう。

ジェフリー・ダーマーはサイコパスの可能性が高い!

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ジェフリー・ダーマーは少年や青年を次々に殺害し肉を食べた凶悪かつ残忍な人物です。殺人や人を食べるという行為を自分自身の欲求や快楽・楽しみだけのために繰り返し行っていた点を見てもサイコパスと呼べるでしょう。

他、世界で有名なシリアルキラーや日本の連続殺人鬼について興味がある方はこちらをご覧ください。

ジェフリー・ダーマーは「善」の部分も持っていた?

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この人物は残虐な殺人を繰り返し行っていますが、最初の殺人事件では彼は人を殺してしまったことがトラウマとなっていると自分で語っていることから、善の部分も少なからず持ち合わせていたことが伺えます。

しかし、いくら多少なりと善の部分を持っていたとしても、結局は自首することなく遺体を切断して捨てたことやその後犯行がエスカレートしたことを考えると彼の中にあった善の部分はすぐに消え去ったのでしょう。

ジェフリー・ダーマーの父のその後と本の出版

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息子が凶悪な殺人鬼となってしまった父親はその後どうしているのでしょうか。事件後の彼の父親について探っていきます。

ジェフリー・ダーマーの父は本を出版し被害者に慰謝料を払った

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父親はある日警察からの連絡で息子が17人もの人間を殺害したと知り衝撃を受け息子が人を殺すなど信じられなかったと語っています。彼の父親だけでなく世の中の親は自分の子どもが犯罪者となると思っている人はいないでしょう。

被害者の遺族は、自分の子どもが無残に殺害されたことで喪失感に襲われていましたが、父親は、A Father’s Storyという本を出版し被害者の遺族とコミュニケーションを取るなどしており、また本の収益の一部を被害者の遺族への慰謝料として寄付をしています。

出版したのは「息子ジェフリー・ダーマーとの日々」

息子ジェフリー・ダーマーとの日々

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日本語に訳した邦題になります。ミルウォーキーの食人鬼として法廷で裁かれ息子を目の当たりにした父親の苦悩が綴られています。

父親の中にある息子との思い出は楽しく美しいものだったが、魚の内臓や小動物の死骸を見る目は既に殺人鬼としての狂気が宿っていたのかもしれないと語っています。

仕事中心で子育てをあまりしてきて来なかったことに後悔をしている記述もあり、「子育てに気を付け子どもを狂気から救え」と警鐘を鳴らしています。

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