【桶川ストーカー殺人事件】警察のずさんな捜査と事件の真相、その後も

犯罪者集団たち、あり得ない対応をした警察たちがどのような『罰』を受けることになり、どんな結末を迎えたのかを次に解説します。

刑事訴訟の判決

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『桶川ストーカー殺人事件』の第二の元凶と言っても過言ではない『兄』は当日にその場に居合わせていなかったのを良いことにして、一貫して関わっていないと断固として容疑を否認していたのです。

そんな兄は更にいわゆる豚箱と呼ばれるような『留置施設』で、ある人物に実行役と移動役に対してもう一度裁判をやり直す様にする旨を伝える『伝言役』として、お金で野党悪事を水面下で働いていた。

兄は最終的には無期限で服役するという罰が確定して、もう一度審判を行ってほしいという申し出も認められなかった。

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『桶川ストーカー殺人事件』で悲劇が起きてしまったその日に実際に犯行に及んだ『実行役』は、当初、自分に確定した服役年数をもう少し短く、減軽を求める声明を上げていました。

ですがある日を境にパタリと自分の犯してしまった罪を認めて、もう一度審判してほしいと願い出るのをやめて、決まっていた18年の服役の罰をそのまま受けることを決めました。

また『移動役』『監視役』の2人は服役15年の罰が確定しました。

民事訴訟の判決

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『桶川ストーカー殺人事件』からちょうど1年後の日には、犯罪者集団らに賠償金を請求する裁判を遺族が起こしました。

遺族の主張が認められて勝訴すると、直接的な関与をした人間には1億円近くの賠償金支払いが命じられました。もちろん犯罪者集団たちにそのような財力がないため、一生かけても払えるかどうか分からない。

一方で命を奪われてしまった女性、遺族たちをよく知っているであろう近所の一部からは『亡くなった娘で金儲けをしている』といった見当違いで心無いコメントを残す人物も現れたのです。

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また『桶川ストーカー殺人事件』の一連のトラブルの発端、元凶である男を正式に『首謀者』として扱われました。残念ながら当の本人は心中してしまったので既にこの世を去ってしまった。

そのため大きくかかわっており、元凶でもある男の行き過ぎた付きまとい行為、嫌がらせ行為、などの『民事事件』でも責任を問われることは叶わなくなってしまいました。

上尾署職員に対する刑事訴訟の判決

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もし相談に来ていた時にきちんと対応して手を差し伸べていれば、命は救えたかもしれないので対応した警察たちにもそれなりの重い罰が下されました。

謝罪をしたことや国民、世間から強烈なバッシングを受けたことでよく反省しているとして、そこは情状酌量の余地があるとされました。

服役1年以上の罰が決定しました。彼女、家族が覚悟を決めて提出した裁判を起こすという申し出すらも、他の書類に改ざんしている事を考えれば、1年以上の服役はそう重くないと考えられます。

国家賠償請求訴訟の判決

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被害者の遺族である家族は『国家機関』である警察に対しても『賠償金』を請求いたしました。犯罪者たちよりも少ない額が定められるのは、納得できますがその額は驚くほど少ないものでした。

裁判の結果ではあり得ない対応、面倒くさがって相談にきた被害者らを適当にあしらったのは罰すべき点だが、『桶川ストーカー殺人事件』という悲劇が起きてしまったのは関連性が低いとした。

この考えには『桶川ストーカー殺人事件』に携わった1人の熱いジャーナリストも異論を唱えていたり、他の『ストーカー案件』に詳しい専門家からもどの見解はどうなのか?と否定的な意見が上がりました。

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現在こそちょっとした付きまとい行為、嫌がらせ行為で簡単に『ストーカー』とみなされます。これは今回ご紹介している『桶川ストーカー殺人事件』から日本の法律が見直されたことによるためです。

その法律に関しては詳しく後程解説します。その当時は、どうやらストーカー事案としてみなされた件から、人の命を奪うという『殺人』までに事が大きくなったケースが過去一度もなかったそうなのです。

それを警察は引き合いに出して、自分たちが至らなかった対応と『桶川ストーカー殺人事件』の関連性はないとして主張されて、それが裁判官にも認められる結果となった。

桶川ストーカー殺人事件に関する問題①警察のずさんな対応

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2019年(令和元年)現在からちょうど20年前の平成11年に発生した『桶川ストーカー殺人事件』がセンセーショナルに扱われるのは、1人の罪なき女性が犯罪者集団たちに命を奪われたことも大きいです。

また市民、民間人の見方であり最善を尽くして対応に当たるはずの警察が、あまりにも至らないふざけた対応に及び『桶川ストーカー殺人事件』を未然に防げたのではないかと問題視されている。

もっと言えば犠牲となってしまい命を奪われてしまった1人の女性の命が奪われることはなかったのではないか?と国民、世間、そして何よりも家族からそう問われることになったのです。

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裁判では過去のデータに基づいて、それを引き合いに出して『桶川ストーカー殺人事件』が発生した点、命が奪われるほどの悲劇になったことと、警察の『不手際』は関わっていないと主張。

それに促されるようにその主張を認めた結果となりましたが、とはいえ警察の所業は許すまじ行為であり、世間、国民がそれを許すはずはなかったのです。

改めてこちらでは警察がいかに『酷い所業』『ふざけた行為』をしていたか、一つ一つをまとめていきご紹介していきます。警察も犯罪者集団たち同様よく罪を償い、反省してもらいたいものです。

告訴を届出へ改ざん

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何事も話し合いで解決できれば良いですが『桶川ストーカー殺人事件』の元凶の男をはじめとする犯罪者集団たちには、道理や常識、モラルが欠如していたので、解決の兆しが一切見えませんでした。

なので犠牲者となってしまった女性、その家族は意を決して、覚悟を決めて裁判沙汰を起こして『民事事件』として解決することにして、警察にその申し出を表明する届け出を提出していました。

それは同じものを1回提出してキャンセルしてしまったら、その届け出はもう効果を持たず再提出できないのにも関わらず、対応に当たった警察官は職務が増えることを嫌がったのか、嘘をついてまで受理しなかった。

ここまででも十分すぎるほど酷すぎて、それをした張本人があろうことか『警察』だということを踏まえたらこの上なく遺憾に感じることだろう。しかしその届け出にまつわる悪事はこれだけにとどまらなかった。

その届け出が提出されていたことが明るみになると、立場がなくなることを恐れた警察という職務に就いているだけの『悪党』は、更にそれを全く違う届け出、つまりは『被害届』に改ざんしたのです。

怠慢、いい加減、不徳、なんて言葉がぴったりの警察は、1人の女性の命すら守ろうとしなかったのにも関わらず、自らの表面上だけの『職』を守るために保身に走ったのです。誠に滑稽であります。

一連の不誠実な態度

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『桶川ストーカー殺人事件』の犠牲者となってしまい命が奪われてしまった女性、そしてその家族が真剣に悩んで、問題を抱えている状況で幾度か相談に足を運んでいる。

のにも関わらず国家機関の1つである警察は一貫して自分たちの職務が増えるのが面倒だからという、大変身勝手な理由でで適当にあしらって追い返した。

国家機関として、1人の人間として、警察官としてあるまじき姿であり、日本国民をみんな敵に回し、信頼を置く存在とは言えなくなってしまったのです。

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更には家族が国家機関の1つである警察に対して『損害賠償』を求めて裁判を起こした際も、一部の警察からはお金目的、お金が欲しいだけと言った不適切な声が上がりました。

次に解説する警察が開いた『記者会見』でも不誠実すぎる態度が顕著になって現れました。なぜこれほどまでに不味いあり得ない対応を繰り返したのでしょうか?

なんにせよ『桶川ストーカー殺人事件』ではいい加減すぎる警察の至らなさが垣間見えたのです。

証拠品について虚偽の報告書を作成

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罪なき女性の命が奪われるという悲劇が起きてしまい、世間に報道されて、それまでにあり得ない対応を繰り返していた、警察はすぐに不味い状況、都合が悪くなることを予期してある対策を進めていました。

その対策とはなるべく自分たちの失態を突っ込まれないように本来の実態とは、大きく異なる嘘っぱちの調書をまとめました。言ってしまえば『隠蔽工作』を水面下で行っていたのです。

勿論この際もまだ『桶川ストーカー殺人事件』の元凶の男、犯罪者集団たちが検挙されていませんでした。そんなさなかであり得ない真似事を平然とやってのけてしまうので、驚かされるばかりである。

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こうした事態、つまりは警察たちの立場がなくなる状況に立たされる。など都合が悪くなると迅速な対応をするくせに、本来の役目である民間人、一般人の相談にはまともに対応しようとはせず適当にあしらう。

これはもう国民から、世間からの信頼を一切なくしてしまったと言っても過言ではないでしょう。

こうして証拠品として押収したアイテムを事件解決の糸口に使うのではなく、自分たちを守るためのアイテムにしようとして、事実無根の報告書をまとめていったのです。

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