帰らぬ遺品
平成14年6月にTVで放送された『ノンフィクション検証番組』です。ワールドカップの裏番組として放送されましたが、大きな反響を呼び関心を集めました。
『桶川ストーカー殺人事件』で立て続けに問題、不祥事を起こしている警察から、更に被害者女性の所有物を返されていないという実態にスポットを当てた内容です。
世界仰天ニュース
平成24年の9月に放送された回で取り上げられました。その際には実際の警察の記者会見の映像が映されて、視聴者の多くから警察官に対して批判、非難のコメントがSNSなどで相次ぎました。
後を絶たないストーカー事件
今回の記事でピックアップしている『桶川ストーカー殺人事件』ではその名称からも察せる通り、行き過ぎた嫌がらせ行為、脅迫行為、付きまとい行為、などのストーカーが始まり。
それが最期には人の命を奪う大惨事になってしまったわけですが、日本の法律が見直されてからストーカーとして立件される事案の件数が急速に増え続けているのが現状なのです。
『桶川ストーカー殺人事件』の後に、法律が見直されてからは些細な事、ちょっとした事が『ストーカー』と見なされたり、対象となる行為が増えたのです。
現代ではSNSも多様化しており、より離れていても簡単に身近に連絡が取れてしまうので、そういった時代背景も事案が増える要因の一つとして十分に考えられます。
これまでは警察の発表では付きまとい行為、嫌がらせ行為、などから命を奪うという『殺人』に発展したケースがなかったそうです。
ですがそれからというもの現在まで『桶川ストーカー殺人事件』同様の事件、つまり『人の命を奪う』重大な事件が何度か起きてしまっているのです。こちらではそんな凄惨な事件をいくつかご紹介します。
三鷹ストーカー殺人事件
2019年(令和元年)現在から6年前の平成25年に発生しました。まずは加害者に関する情報をまとめていきます。加害者は男でフィリピンの母親と日本人の父親を持つ『ハーフ』でした。
その当時はトラックドライバーとして働いていました。一方の被害者は女性であり当時はまだ女子高生であり、海外留学に行くなど、小学生のころに芸能事務所からスカウトされるなどの経歴がありました。
2人が知り合ったのは非常に現代的であり、ハンドルネームなど、偽名を用いないタイプのSNSで知り合って交際がスタートしました。
頻繁に会う仲ではなく、というのもこちらも現代的で加害者は『関西』被害者は『関東』に住んでいて遠距離恋愛をとっていたようです。
女性の方から別れを切り出した後も、執拗によりを戻そうと迫り何度も『ストーカー』に当たる連絡、付きまとい行為を続けていました。女性は『法律』により警察に相談に行っていました。
そんなさなかに男が女性の自宅に侵入して、帰宅したところを襲われてしまい命が奪われてしまったのです。『リベンジポルノ』などについてもより詳しく詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
小金井ストーカー殺人未遂事件
2019年(令和元年)現在から3年前の平成28年に発生しています。被害者の女性は特定の事務所に入ってはいなかったですが、大学生活をしながら、一方でシンガーソングライターなどの表立った活動を行っていた。
加害者の男は、シンガーソングライターなどの活動をしていた被害者女性のいわば『追っかけ』であり、行き過ぎた『ファン』の1人でありました。
男が望むようになかなか相手にされないため、それに逆上して一方的に送ったプレゼントなどを返すようにブログなどを通して連絡を取ったりしていました。
そのプレゼントが1つ返却されるとより男は激昂した。男は過去にも同様の『脅迫事案』を起こしており、警察はそれを把握しており、また被害者女性からも被害を受けていると相談されていました。
そんなさなか誰でも簡単に開催場所を把握できるようなライブに被害者女性が参加したところに、男が現れて接触。女性が警察などに連絡しようとしたところを男が襲い刃物で数十個所突き刺した。
重体となり一命をとりとめたものの精神的にも肉体的にも大きな傷を負い『後遺症』が残ってしまう結末となった。この事件でも『桶川ストーカー殺人事件』同様に警察の至らなさが問題となりました。
桶川ストーカー殺人事件同様に警察の捜査怠慢が問題となった事件
今回ご紹介している『桶川ストーカー殺人事件』では、被害者、加害者となる犯罪者集団たちも勿論ですが、各方面の人たちが話題となり問題視されました。
その中でもやはり一番目を引くのは、怠慢さ、至らなさ、いい加減さが顕著に表れてしまった警察でしょう。民間人、一般人を守り、力になり、味方になるはずの国家機関が終始、あり得ない反対の行為をしている。
相談をしに来た被害者の彼女、その家族のことを真摯に受け止めて適切な対応をしていれば1人の尊い命が奪われることはなかった。『桶川ストーカー殺人事件』が発生せずに済んだかもしれないのです。
日本は確かに統計的に『数値』を見ても、治安の良さは浮き彫りとなりますが、海外の国々同様に何かと警察の至らなさ、不祥事、怠慢が目立つのです。
『桶川ストーカー殺人事件』の様にもしきちんとて適切な対応・捜査をしていれば防げた。と断言できるほどの凄惨な事件、人の命が奪われてしまった事件が日本で起きているのです。
どんな事件で、どんな怠慢な対応を見せたのか簡単に皆さんにご紹介していきます。