【桶川ストーカー殺人事件】警察のずさんな捜査と事件の真相、その後も

栃木リンチ殺人事件

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2019年(令和元年)現在からちょうど20年前、つまり『桶川ストーカー殺人事件』と同年の年の瀬に発生しているのです。予め言っておくと加害者、犯人にも警察にも怒りを覚える胸糞悪い凄惨な事件です。

1人の青年の見るも無残で痛ましい遺体が発見されました。遺体はいつ絶命してもおかしくないほどの火傷を負っており、具体的な数字で表すと身体の80パーセントが焼けていたのです。

死因は首を絞められたものであり、そんな残虐で悍ましい手を下した犯罪者集団たちは同年代の青年たちでした。元凶であり主犯の男は県警の警部補の父を持っていました。

男は犯罪者集団たちから日常的に金を巻き上げていたり、恐喝して虐めていたりしていましたが、ある時、犯罪者集団の1人は、その代わりに同じ職場に働いていた被害者を男に差し出した。

それから恐喝、虐めの対象が被害者に代わり『闇金』から半ば強制的にお金を借りさせ、熱湯や火炎スプレーのようなもので肉体的なリンチを加えて、最期には命を弄びように奪って遺棄しました。

被害者の母親は何度も警察に相談しましたが『事件にならないと動かない』などの非道な対応をして、更に『桶川ストーカー殺人事件』のように事実を隠ぺいするかのように、マスメディアに誤情報を植え付けた。

神戸大学院生リンチ殺人事件

2019年(令和元年)現在から17年前の平成14年3月に発生しました。こちらも先ほどの事件同様に胸糞悪い内容となっていますので予めご了承ください。

被害者となる20代後半の男性は、阪神エリア、関西地方に位置する兵庫県の『神戸市』にある大学に通っていました。男性は早朝と呼ばれる時間帯に友人を乗用車で自宅まで送っていました。

自宅近くでたまたま周辺に居合わせた暴力団の組長、その付き人の女と目が合ってしまい、いわゆる眼を飛ばしたと勘違いされて、突如一方的に暴力を受けることになってしまい『リンチ』に遭ってしまいます。

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被害者男性が警察に通報しようと携帯電話で連絡を試みると、それをみた組長の付き人の女がそれを阻止しようと取り上げました。幸いにも警察に通報が行っていたようで、現場に数名の警察官が動員されました。

しかしこの警察官が非常に怠慢な職務をしていたのです。友人男性が血だらけになりながら、必死に暴力団の車の方を指さして、まだ車内に被害者男性が取り残されていると伝えました。

しかし警察は乗用車の車のナンバーを記録しただけで、母親から被害者男性がまだ帰宅していないことを把握しておきながら、暴力団の言葉を鵜呑みにしてあっさりと捜査を切り上げて帰ってしまったのです。

その後・・・

その後暴力団はまんまと警察をやり過ごし、被害者男性を連れ去り近くの広場で拘束して、何度も何度も蹴る殴るといった暴行を加え続けて、最期には周辺の川に放置しました。

この時まだ意識がありましたが酷く衰弱していたようで、その川の浅瀬からも抜け出す事が出来ずに最期には冷え切ってしまい絶命してしまったのです。

桶川ストーカー殺人事件に関わり処分を受けた1人の警察官のその後

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行き過ぎた『ストーカー行為』により1人の罪なき女性の命が奪われる悲劇となってしまった『桶川ストーカー殺人事件』悲劇が起こる前に被害者女性から実際に相談を受けていた1人の警察官がいました。

彼は警察官でありながら『刑事』でしたが、あろうことか被害者の彼女、家族から提出された覚悟を決めた『告訴状』を取り下げるように、言い包めた人物であり、また調書、届け出の改ざんに関与した人物である。

当然ながらそんな怠慢な1人の刑事は、裁判、県警の調査が終えた後、厳しく処分されることになり、その身分を交番勤務の職まで引き下げられることになりました。その後この人物がどうなったのか解説します。

処分を下した上層部の警察を恨んだ

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『桶川ストーカー殺人事件』のその後、彼は自身の処分を決めた上層部の県警、警察を何かの諸事情で恨みました。

『桶川ストーカー殺人事件』においては犯罪者集団たちと同然に命を奪うきっかけを作ったと言っても過言ではないので、この処分は妥当であり、素直に反省して受け入れるほかないはずです。

しかし恨み、憎しみが収まらなかったのか、彼は県警に努める警察官の自宅を放火するという犯罪行為を犯してしまったのです。幸いにも死者や怪我人は出ませんでした。

警察官がなぜ更なる不祥事を?

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『桶川ストーカー殺人事件』以前は『刑事』であり『交番勤務』に階級を下げられたとはいえ、まだ1人のれっきとした警察官であることには何ら変わりないはずです。

それなのにどうして放火という、一歩間違えれば人の命を奪いかねない悍ましい犯罪行為に出たのでしょうか?

恐らくは金銭的事情、世間体、諸事情などが関わっているのでしょうが、警察の発表では『恨み』による犯行とだけしか、簡単に動機が明かされました。

闇が深い結末

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彼は更にこの放火事件でも、犯罪者になり下がり『放火事件』を犯してしまい、当然裁判に掛けられて『有罪』となりました。どのような判決が下されたかは深く語られていません。

その後納得がいかなかったのか、何か思う事があったのか、彼はその罰を償う前に自ら『心中』を図り、この世を去ってしまいました。

尚、事実として彼は調書、届け出などの改ざん、告訴状の取り下げに関わっていましたが、一番初めに『桶川ストーカー殺人事件』の犠牲者となってしまった女性の相談に乗った人物でもあったそうです。

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それも怠慢な対応ではなく、1人の人間として親身に相談を聞いていたそうなのです。それ以上の事を明らかとなっていませんが、なにやら裏事情を感じさせる結末となりました。

更に彼が裁判にて『有罪』となった結果に、腑に落ちない納得がいかなかった別の警察官も『心中』しているのです。

『桶川ストーカー殺人事件』においてこの事実はあまり大々的に語られることはないですが、この出来事はなにやら警察の闇がより深いものなのではないかと感じさせられるのです。

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