警察が事件の捜査を開始した
警察は威信を懸けて捜査に当たりました。警察官や地元の消防団等を総動員して石井舞ちゃんの捜索をしたのですが、その数はなんとのべ3,900名にも上ります。捜索個所は半径6kmを重点的に6370ヶ所に及びました。
並行して実行した聞き込み捜査では、一般住宅470世帯の2500名、同業者等490名、通行車両250台、通行人50名もの膨大な数に上りました。
対策本部設置、公開捜査へ
それでも有力な情報を得る事が出来ず、顔写真を公開する事で広く目撃証言を集める為に公開捜査に切り替えました。
また、県警本部と所轄の三春署は対策本部を設置して捜査に当たりました。消息不明で対策本部が設置されたのは、福島県警史上初の出来事でした。それほどまでに警察は威信を懸けて懸命に捜索に当たったのです。
石井舞ちゃん行方不明事件の関連人物
石井舞ちゃんの消息が途絶えた事に、何かしら関係のある人物についてその日何をしていたかをお伝えします。
関連人物①:父・石井賢一さん
石井舞ちゃんの父、賢一さんは37歳で建設会社の専務を務めていました。建設業の朝は早い為に、夜は少しの晩酌の後、早く床につくといった生活です。
父親は生活の荒れていた姪を引き取る等、大変面倒見の良い人柄で頼り甲斐のある男性です。
業務への姿勢もとても真面目で、当日も早々に晩酌を済まし、PM21:00には石井舞ちゃんの弟2名を連れて布団に入りました。
関連人物②:母・石井ヨシ子さん
石井舞ちゃんの母、ヨシ子さんは27歳でした。19歳の時に石井舞ちゃんを出産した為まだまだ年齢の若い母親で、3名の娘と息子を必死に育てていたのです。
当日に石井舞ちゃんに毛布を掛けたのが、可愛い我が子を見た最後になってしまうなんて想像だにしなかった事です。
関連人物③:弟・6歳と1歳
石井舞ちゃんには2名の弟がいるのですが、当日はPM21:00には父親と共に布団に入りました。遊び疲れていたので良く眠っていた筈です。
関連人物④:石井舞ちゃんの祖父母
石井舞ちゃんの祖父と祖母はカラオケが大好きな夫婦です。この出来事が発生した際、祖父は73歳、祖母が69歳でした。当日もカラオケにタクシーで向かう等アクティブで社交的な老夫婦です。
関連人物⑤:石井賢一さんの姪
姪は17歳でした。石井家で暮らすようになった経緯は、彼女が中2の時に父親と母親が離婚し、荒れた生活を送っていた事が原因です。石井家には更生の意味で引き取られた形です。
しかし、更生してほしいと願った父親の心とは裏腹に、暴走族の仲間になる等、生活にさほどの変化は見られませんでした。その暴走族の中でKと知り合い、交際する事になったのです。
石井舞ちゃんの消息が途絶えた当日、彼女は旅行に出掛けていて不在でした。
関連人物⑥:石井賢一さんの姪の彼氏K
Kは20歳でした。Kは姪と付き合っていた為に、それがきっかけとなって父親の勤めていた建設会社で働く事になりました。その為石井さん宅に転がり込んで生活をしていました。
Kは非常に素行が悪く、その事でしょっちゅう父親に叱られていたようです。まともな考え方であれば素直に注意を受け入れるべきなのですが、注意を受けて余計に反発していた可能性もあります。