関連人物⑦:石井ヨシ子さんの友人の子供2人
当日は小学4年生と2年生の2名も泊まりに来ていました。この2名は母親の友だちの娘です。もちろん石井舞ちゃんと母親の友だちの娘2名は友だち同士です。
当日の夜はこども部屋のセミダブルベッドの上で石井舞ちゃんを真ん中して川の字の状態で眠りにつきました。
石井舞ちゃん行方不明事件で真っ先に疑われたK
ここまで記事を読んでいただいた方はピンときたかと思いますが、石井舞ちゃんの消息が途絶えた件で真っ先に疑われた人物がいます。当たり前の事ですが、姪の彼氏であるKです。
当日の行動はもちろんですが、それ以外にもKが犯人として疑われる原因となった件が数多ありますのでお伝えします。
父・賢一さんへ恨みや素行の悪さ
当日は本来であればKは彼女である姪と旅行を楽しんでいる筈でした。それを父親に仕事を入れられ、旅行をキャンセルさせられた事で少なからず恨みを持っていた筈です。
元来、父親とKは不仲でした。Kは補導歴もある問題児で、しょっちゅうシンナーを吸っている救いようの無い人間だった為に、父親でなくてもあまり良く思わない人の方が多いでしょう。
シンナーを吸っては父親にひどく叱られる事も良くありました。悪い事をしているので叱られるのは当たり前ですが、この手のタイプの人間には分からずに一方的に恨んでいた可能性もあります。
事件当日にもシンナー
当日もシンナーを吸っていた事や、先に記載した通り家を不在にしていた事など、客観的に見ても一番怪しい人物であった為に警察にも一番に疑いを掛けられて、当日に事情聴取を受ける事になりました。
アリバイ証明で2週間の取り調べの後に釈放
しかし、Kは2週間の取り調べを受けた後に釈放されています。殆どの人がKが犯人だと疑って止まない状態だった為、釈放された事実は俄かに信じ難い事でした。釈放の理由はアリバイが特定された事です。
当日、郡山に向かったKは友人と会えずに、仕方なく始発までデパート前のベンチで過ごしました。この時にKはキャッチに声を掛けられたと供述していますが、実際に声を掛けたキャッチの存在が判明したのです。
また、郡山までKを乗せたタクシーの運転手の存在も判明しています。この2名の証言によりKのアリバイが特定されて釈放される運びとなりました。
石井舞ちゃん行方不明事件の疑惑
石井舞ちゃんの捜索が進むうちに、発見の糸口に繋がりそうな事実が浮き彫りになりました。警察より公開された情報を幾つかお伝えしていきます。
石井舞ちゃんの自宅近くに白い車
石井舞ちゃんの消息が途絶えた当日のPM23:00頃、石井さん宅から少し離れた場所で不審な白い自動車が目撃されています。不審車はまるで故障車のようにボンネットを開けたまま停まっていたそうです。
不審車が停まっていた位置は、石井家の玄関が良く見える位置でした。翌朝になると不審車は何処かへ移動したのか、忽然と消えていました。
この不審車両が何かしら失踪に関わっている可能性があった為に近辺の住宅を捜索したのですが、一致する不審車を所有している住宅はなく、該当車両の発見には至りませんでした。これは犯人に関係する車の可能性もあります。
警察犬が玄関先で止まった
警察は捜索に当たり、警察犬も導入しています。しかし警察犬は1Fの玄関前で立ち止まってしまい、それ以上追う事はありませんでした。玄関前で石井舞ちゃんの臭いが途切れてしまっていたのです。
これは、1Fの玄関前から車のようなもので連れ去られた事を意味しています。目撃された不審車が何か関係している可能性もあります。
泊まりに来ていた子供2人の証言
泊まりに来ていた2人の友人が非常に興味深い話をしています。それは事件が発生した日に夕方にTVゲームをして遊んでいた時に、Kが石井舞ちゃんに「夜12時に一緒に出掛けようよ」と誘っていたと訴えたのです。
他にも、「女の人が石井舞ちゃんを呼んでいて連れて行った」「寝室に男の人が入って来て石井舞ちゃんと話しをしていた」と訴えています。しかし子供の訴えという事であまり警察は相手にしませんでした。
しかし、石井舞ちゃんの消息が途絶えた件で、犯人を目撃した可能性が一番高いのは泊まりに来ていた友人の2人の筈です。連れ去られた時も横で寝ていた為に何か異変に気付いていた可能性も大いにあるのです。