石井舞ちゃん行方不明事件とは?未解決事件の真相と事件のその後に迫る

釈放後にKが発した不可解な言葉

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2週間にも及ぶ事情聴取の後、釈放されたKは不可解な言葉を残しています。ようやく自由となったKは釈放後に姪と早速シンナーを吸っていた事が分かっています。

そしてKは「みんなが捜しているところに石井舞ちゃんはいない」と含みを持たせた発言をしたようです。その言葉を素直に受け取ると、犯人のみが知っている発言のように思われます。

しかし、その言葉を発した事を本人は認めていません。日常的にシンナーの常習者であった為に幻覚を見る障害もあり、どうしても信用性に欠けてしまい、突き詰める事は不可能だったようです。

石井舞ちゃん行方不明事件のその後

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石井舞ちゃんの消息が途絶えてしまった件ですが、早期の発見には至りませんでした。石井舞ちゃんの消息は途絶えたまま、無駄に時が経ちました。消息が途絶えた後、どういった出来事があったのかお伝えします。

父・石井賢一さんはKを強く疑い監視

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石井舞ちゃんの消息が途絶えて半年、警察などの必死の捜索の甲斐もなく有力情報なども途切れてしまい、捜索は暗礁に乗り上げました。当然警察も時が経つに連れ、捜索に割ける人員も減らさざるを得ません。

そこで父親は石井舞ちゃんを自力で見付ける為に会社を畳む事を決意します。当時勤めていた従業員の再就職先が決まってから実行したところが、父親の人柄を如実に表しているようです。

Kを徹底的に尾行

父親は犯人はKで間違いないと確信していた為に、昼夜問わずKを徹底的に監視する事にしたのです。車で寝泊まりをしながらずっとKをマークし続けました。

尾行当初はKに気付かれないように見張る形を取っていましたが、いつしか尾行している事をアピールするかのようにぴったりとKを尾行してプレッシャーを与えるようになりました。

Kの家の周りに敢えて情報提供を呼び掛けるポスターを貼ったりもしました。しかし、石井舞ちゃんに繋がるといった事は何も出て来ずに、父親はKの顔を見る事が嫌になり尾行を止めてしまいました。

ホットラインにはいたずら電話や宗教勧誘が絶えなかった

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消息が途絶えてから7カ月が過ぎて情報提供が少なくなってきた為に、石井さんは自宅に情報提供を受ける為の専用ホットラインを敷きました。石井舞ちゃんを見つける為に藁をも掴む思いで情報提供を呼び掛けたのです。

しかし世の中には心無い人々も多くいて、石井さん一家を苦しめる悪戯電話を掛けてくるケースも多くあったのです。

石井家を悩ます許し難い電話

人の弱みにつけ入るといった宗教からの勧誘電話も数多く掛かって来て、断ると「呪われてしまえ!」といった捨て台詞を吐かれた事もありました。

また、石井舞ちゃんの遺体が埋まっている場所を知っているという電話を受けて、実際にその場所を掘り起こした事もありました。さらに無言電話や「おかあさーん」といった子供の声真似をするなどの許し難い電話もありました。

こういった許し難い電話の数々を受ける事で、石井さん一家は精神的にどん底まで追い詰められてしまいます。

舞ちゃんの存在が石井夫婦の離婚危機を留めた

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石井舞ちゃんの消息が途絶えた後、失踪した責任の在処を巡って夫婦仲がギクシャクしてしまいます。また、全く変化を見せない捜索状況の為、世間では父母が犯人ではないのかといった噂が囁かれるようにもなりました。

こういった状況の中、父親はKを常に監視する為に妻子と別居して距離を取る事に決めました。そういった日々の中で、母親の頭の中には常に離婚の2文字が浮かんでいました。

しかし、それを思い留めたのは石井舞ちゃんの存在です。「いつ舞が帰ってくるか分からない。別離するなら舞と一緒に行かないと」との思いが離婚を回避させていたのです。

Kが「テレビのチカラ」に出演し証言した

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Kは大胆にもテレビ出演を果たしました。テレビ朝日系の「テレビのチカラ」という番組でKは謎の発言をしたのです。「時が来たら真実を語ります」との意味深な言葉です。

しかし、現在でもKが言っていた石井舞ちゃん失踪の真実について語られる事はありませんでした。Kのいう「時」とはいつを指していて、「真実」は何の事なのか未だに分かりません。

Kは石井舞ちゃん失踪に関わる犯人なのか、それとも何か情報を握っているだけなのか、未だに謎だけが残っています。

アナウンサーのミスで石井舞ちゃんの重要な情報がNGに?

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当時生放送で放送されたTBSの公開捜査番組「THE・プレゼンター 福留功男のテレビ公開捜査」という番組の中で、匿名の条件で女性の視聴者から石井舞ちゃんに対する情報提供の電話がありました。

「福島県須賀川市にあるスーパーマーケットのヨークベニマルで、女性の知人男性が石井舞ちゃんによく似た女の子を連れていた。親がおらず、代わりに引き取って育てていると言っていた」という内容の情報です。

アナウンサーのあり得ないミス

番組進行役のアナウンサーが、ここで信じられ無いミスを犯してしまいます。この石井舞ちゃんの情報について詳細を確認しようとした時に、謝って情報提供者の女性の本名を口にしてしまったのです。

苗字だけでしたが、匿名と言っていたのに生放送で本名を曝されてしまった女性は激怒し、「石井舞ちゃんの事でもう何ひとつ話す事はありません」と証言を拒否してしまいました。

アナウンサーは即座に謝罪したのですが、「名前が公表されたのでもう話しません」と電話を切られてしまいました。この証言が石井舞ちゃんの発見に繋がった可能性もあり、非常に悔やまれる結果となってしまったのです。

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