比嘉和子の現在とは?「アナタハンの女王事件」の真相とその後に迫る

内縁関係になり、旦那の仕事の関係上(前述にて解説)サイパンそう遠くない孤立した島『アナタハン』で2人は生活することになりました。しかし時は流れて世界では『第二次世界大戦』が起きました。

局地的な空爆が起こる数日前に、旦那は家族が心配になり、その島と妻である彼女を後にして出ていきました。なので旦那はミステリアスな事件に登場することはなかったのです。

島に31人の男性が漂着

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日本と『比嘉和子』の運命に大きく関わる日が訪れました。その日は米軍の兵器により局地的に空爆が起こり、島だけではなくその周辺が火の海と化してしまったのです。

その際彼女と旦那の上司に当たる『菊一郎』は防空壕のような場所でやり過ごしていましたが、恐らくは多くの死者を出したはずです。その空爆により近くの海域に潜んでいた戦艦などが破壊されました。

そうしてそこに乗船していた人間たち30名近くが命からがら、周辺の海域を漂流してたどり着いた浜辺がこの島だったのです。

漂着したのは帝国陸海軍の軍人と軍属

その軍艦に乗船していて、空爆により島に命からがら流れ着いた人たちは『大日本帝国』の軍人でありました。

自衛隊の様に災害が起こった時、国民や民間人を守るための機関ではなく、外国に攻め入り領土を拡大するため、つまりは戦争のための軍隊の軍人でありました。

そのため人格や性格が少々荒っぽく感情的、攻撃的な人物が多かったのでしょうか?そんな性格が垣間見れる事件でもあるので、この後、何が起きたか詳しく解説していきます。

菊一郎を合わせて32人の男性と生活

今お話ししている出来事の頃には、この島に『比嘉和子』という1人の女性。旦那の上司に当たる『菊一郎』という1人の男性と漂流してたどり着いた大日本帝国の軍人が31人いました。

つまりここから32人の男性。たった1人の女性という世にも奇妙、数奇な生活が始まろうとしていたのです。果たしてこんな現実離れした状況で何が起こると思いますか?

それは常人の予想だにしていないエピソードの連続だったのです。

「アナタハンの女王事件」の発端

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なんとなく『比嘉和子』の周りに戦争の被害だけではなく、不穏な空気が立ち込めてきている状況が伝わってきているはずです。ここから語弊がありますが女手一つで数奇な暮らしを送ることになるのです。

そしてついに彼女の名を世に知らしめる、昭和の有名人として名を馳せることになるミステリアスな事件が起きてしまうのです。いやもう既にこの時起きていると言ってもあながち間違いではないでしょう。

果たしてここからどのようにミステリアスな事件が始まっていくのか?『比嘉和子』という1人の女性の身に何が起きたのでしょう?こちらでいよいよその気になる大部分を解説していきます。

33人が生活する奇妙な島のプロローグ

30人近くの大日本帝国の軍人が流れ着いてまだ間もないころ、そこにいた全ての人間はただひたすらに生きることに懸命となっていました。

そのため『比嘉和子』と元旦那の上司、そして軍人たちにより、限られた物資、食料を分け合いながら、国の始まりのような平和的に共同生活が行われていました。

男たちから身を守るために菊一郎と結婚

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一時期は戦争の影響でパニックと化していた島に住む30人余りの人たちにも、段々と傷が癒えて、食料、物資が安定して供給できるようになり、落ち着きと平和を取り戻していきました。

『普通の生活』になると今度は男たちは、生きる上での本能、性(さが)、嗜好を思い出したかのように、たった1人の紅一点である『比嘉和子』を性的な目で見るようになり、ほぼ全員の性的欲求が爆発寸前。

となっていたので身の危険を感じていました。そこで身を守るために、唯一お人やかで他の野獣の様な目をした『軍人』に比べれば断然『仏』であった、旦那の上司である『菊一郎』と契りを交わしました。

事の発端は島に流れ着いた2丁の拳銃

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その『契り』が秩序、人権、社会のひったくれもないその島で30人以上の野獣の有り余る性欲の『抑止力』となっていたわけですが、ある機を境に一気にその効力はなくなり、再びパニックと化してしまいます。

その機とはたまたま流れ着いた人間、ではなく戦争に使う物資である兵器が島に流れついたことでした。その兵器はたった『2丁の拳銃』でした。そこから『比嘉和子』の歯車が大きく狂い始めるのです。

その銃は壊れていましたがある1人の軍人、いや野獣がそれを知識と技術を生かして修復してしまったのです。その銃と野獣たちの本能のままの性的欲求が均衡を崩壊させた原因であることは間違いありません。

謎の死が相次ぐ

島と『比嘉和子』の運命を大きく左右した出来事から数か月が経ちましたが、その間に数名の軍人が謎の死を遂げているのです。

『謎の死』は本当にミステリアスなものであり前述した銃による射殺などではなかったのです。

銃で脅され3人と関係をもつことに

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修復した凶器となりえる『2丁の拳銃』の持ち主となった人間が『覇権』を握ることになるのですが、最初に手にした2人の軍人、野獣はその凶器を行使して元旦那の上司『菊一郎』と契りを交わした『比嘉和子』

と肉体関係を交わす様に強制したのです。人の命を奪う、一生を終わらせるほどの力を持った凶器を持っている2人の命令に従うしかありませんでした。

こうして『比嘉和子』は2人の野獣と1人の男と『関係』をもつことになりました。しかしこれもミステリアスな事件のほんの一部にしか過ぎなかったのです。

「アナタハンの女王」比嘉和子をめぐる争い

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前述したように既にこの島では数名の軍人、野獣が謎の死を遂げていました。その死についての真相は実際の当事者たちも知る由もなかったのです。

しかし人の命を奪い一生を終わらせるほどの力を持った凶器を手にしている2人。彼らがその謎の死に関与しているのではないかと、疑惑が生まれ始めていきました。

こうして平和、均衡、安定は音を立てて崩れ始めて、『疑心暗鬼』や動物としての本能『性(さが)』が渦巻き、島、そこにいた当事者たちをどんどん狂わしていくことになるのです。

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