寝屋川事件とは?事件の概要と裁判の判決は?死刑囚・山田浩二の現在に迫る

小林薫も寝屋川事件の犯人同様控訴を取り下げ自ら死刑を確定させましたが、ヤケクソになって死刑を確定させてしまった寝屋川事件犯人とは異なり自らの意思で進んで死刑になりに行ったような印象を受けます。

裁判時に「死刑になりたいため減刑は望んでいない」と発言したことや死刑判決を言い渡されたときに小さくガッツポーズをするなど言葉通り死刑を望み嬉しがっているようにしか思えない言動を繰り返しました。

控訴を取り下げる

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9月26日に死刑判決が下されましたが小林薫は1か月もたたない10月10日に弁護側が出した控訴を取り下げ望み通り死刑を確定させました。

この事件や死刑囚・小林薫について更に詳しく知りたい方は詳しい記事を掲載させていただきますのでこちらをご覧になってみてください。

死刑を受け入れた死刑囚②金川真大

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こちらの事件は当時メディアにとても大きく取り上げられていたので記憶にあるという方も多いのではないでしょうか。「土浦連続殺傷事件」と呼ばれるこの事件は8人もの犠牲者を出す通り魔事件です。

土浦連続殺傷事件とは

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住宅街で来客対応をした男性が首を刺され死亡するという事件を皮切りに起きた土浦市を舞台とした連続殺人事件です。

スーツ姿の男性が荒川沖駅構内で捜査員を含む5人もの人を次々切りつけたという事件は当時とても衝撃的でしたが、この事件の犯人・金川真大が犯行に走った動機がさらに衝撃的な事件でした。

死にたくて死刑に

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事前にナイフや変装用の衣類を準備しておくなど用意周到で計画的な事件でした。しかし、自らの母親に犯行を示唆するメールを送ったり、警察を挑発するメールを送ったりと捕まえてほしいような言動も目立ちました。

その理由が、死にたいという願望はあったが実際に死ぬ勇気はなかった金川真大が死ぬために考えた方法が人をたくさん殺して死刑になるという最悪の方法だったからでした。

しかしなかなか捕まらなかった金川真大はしびれを切らし荒川沖駅での犯行を最後に自首をします。後の取り調べで、この自主により減刑され死刑になれないのではないかという不安があったことを吐露していました。

反省の色ゼロ

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金川真大の行動はすべて早く死刑になるために行われており控訴の取り下げの他、死刑がご褒美にしかならないことを危惧した控訴を申請した弁護士を変えようとしたが刑確定が遅れる事を危惧し止めたといいます。

謝罪を促されても拒否するなど終始自分のことしか考えてない身勝手さがにじみ出ており、弁護人もこのままでは彼を模倣する死にたい重犯罪者が増えてしまう可能性があると危惧していました。

こちらの記事にさらに詳しく掘り下げた内容が描かれていますのでこちらも是非ご覧になってください。

死刑を受け入れた死刑囚③宅間 守

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この事件は2001年に起きた事件ですが、2019年に引き起こされた川崎のカリタス学園通学バスの殺傷事件と非常に動機などが似通っているためにメディアで比較対象として引き合いに出されました。

どちらも幼い小学生が犠牲になるという事件で児童とその保護者に大きな心の傷を残しました。

附属池田小事件とは

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その名の通り、大阪の教育大学付属の小学校で起きた無差別殺傷事件です。学校が始まった午前10時ごろ、包丁を持った宅間守が学校に押し入りました。

小学校低学年の児童が8名殺害され教員や児童合わせて15名が怪我をするという未曾有の事件でした。宅間守はその場で取り押さえられ現行犯逮捕されましたが被害は決して小さいとはいえないものでした。

カリタス学園の事件との類似

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前述させていただいた通りこの事件は川崎のカリタス学園事件との類似点が多く、児童が犠牲になってしまったこと以外にも共通点があります。

「エリートで将来有望な子供を大勢殺せば死刑になれるかも」という動機や家族との不和がそれに挙げられます。

また、カリタス学園事件の際に社会問題となった「死にたいなら1人で死ね」という世論もこの時同じように出ていました。

命乞いをしているように見える

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宅間守が控訴を取り下げた理由をこのように語りました。また、宅間守は一刻も早い死刑執行を望んでおり刑事訴訟法で定められている確定後の6か月以内の執行を強く望んでいました。

拘置所も24時間2人体制で宅間守を自殺防止のため監視しており、この申し立てと監視人員の削減、世間のいち早い死刑執行を望む声なども踏まえ死刑確定から1年後に執行というかなり早い刑執行となりました。

さらに詳しく事件の容疑者、宅間守の生い立ちなどが知りたい方はこちらをご覧になってみてください。

死刑を望み犯罪を起こす犯罪者たち

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この3名は全て寝屋川事件の山田浩二とは正反対の理由で控訴を取り下げています。寝屋川事件の控訴取り下げが注目を浴びたのはこれらの死刑囚達と理由が正反対だったというのがあげられるでしょう。

昨今死刑制度を見直すべきという声が上がっております。寝屋川事件の意図せぬ控訴取り下げや上記3件の死刑制度を利用した重犯罪者の事件。

これらが実際に起こっているのを鑑みて、今一度死刑制度をしっかり根幹から見直すべき分岐点に日本は立たされているのかもしれません。

寝屋川事件を起こした山田浩二は決して許されない

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事故に近いような形で死刑を確定させてしまった山田浩二ですが、これに対する世間の評価はあまりに冷ややかです。寝屋川事件はそれほどまでに許し難い事件でありまた事実許されるべきではないのです。

しかし、寝屋川事件をこのまま死刑によって謎を謎として残したまま幕引きにすることも許されることではありません。寝屋川事件が真の意味で解決へ向かう事。

寝屋川事件を風化させることなく語り継ぎ、謎を解き明かし第2の寝屋川事件を防止することが我々に出来ることではないでしょうか。

小林薫死刑囚についての記事はこちら

金川真大死刑囚についての記事はこちら

宅間守死刑囚についての記事はこちら