松川事件の背景にあるGHQとは?
マッカーサー最高司令官が率いるGHQのもと、日本は国家そのものを左右され、様々な政策を急激に展開していきました。
『松川事件』をはじめとした、謎めいた事象が起きて人の命が落とす事となった一連の出来事は、GHQによる所業であり、『国鉄』『共産党』に焦点をズレさせる狙いがあったのではないか?
という陰謀論が囁かれていますが、その真意は不明であります。
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松川事件は何故福島で起きたのか?
民間人、一般人などの個人の私怨、恨みが『動機』となったとも、戦後間もない時代背景や経済政策の一環で大量解雇があったことも考えれば、十分に可能性として考えれます。
しかしもし万が一世論で言われる様に、GHQ、国家などの陰謀説が真相であった場合、何故『松川事件』は、福島が舞台に選ばれたのでしょうか?その理由について考察して迫っていきます。
狙われた企業が集中していた土地
国家機関の警察、検察によってでっち上げで黒幕に仕立て上げられた人たちは、皆、舞台の近くで働いていた『日本国有鉄道』と『TOSHIBA』の社員及び職員だったのです。
その当時、半ば強制的に行われた経済政策の一環である『大量解雇』の対象企業だったのが上記の2社だったのです。これは果たして偶然と言えるのでしょうか?
当時の福島は日本にとって大事な場所
その当時GHQ、国家と対立していた『共産党』そのものと、共産党の影響力のもとで活動・労働していた組織がそこに集中していました。
また、本州の最北端に位置する『東北地方』日本の最北端に位置する『北海道』になどを結ぶアクセスの重要地点でもありました。
更に東京都を中心とした、関東エリア、首都圏を急速に成長させて経済を立てなおすための、電力と石炭のエネルギーの補給ポイントでもあったのです。どうやら福島が舞台となったのは偶然ではなさそうです。
松川事件を題材にした書籍や映画
実は今回クローズアップしている『松川事件』という昭和初期、それも戦後まもない頃におきた狐に包まれたような出来事を題材にした書籍や映画などがたくさん存在しているのです。
たくさん存在している事はそれだけ日本の世間から注目され続けている、センセーショナルな出来事であったことが伺えます。
そんなセンセーショナルな作品をこちらで簡単に5つほどご紹介していきます。気になる作品があればぜひ一度手に取ってみてください。
謀略ー再び歴史の舞台に登場する松川事件
著者が『松本善明』さんという方で、実際にその当時は1人の弁護士として、デタラメででっち上げられた裁判で戦った張本人です。
あまりスポットが当てられない被害者となってしまった3人の旬職者たちにも焦点が当てられて、また違う角度から見えてくる謀略事件の裏側を垣間見える一冊となっています。
松川裁判から、いま何を学ぶか 戦後最大の冤罪事件の全容
この作品は『松川事件』に巻き込まれてしまい、無実の罪なのに犯人に仕立て上げられた人物の1人である佐藤さんが亡くなった同年、つまり2019年(令和元年)現在からちょうど10年前に発売されました。
著者は『伊部正之』さんであり、昔から大学でも『松本事件』に熱心に研究し続けてきて、専門の資料室の1研究員としても知られています。
未だかつてない、デタラメ、でっち上げられた裁判の結果を批判して、無実の罪を証明するための救援を大衆、民衆が行った『松川運動』の特質・大切さを鮮明で詳細に書き記した1冊になっています。