こちらの作品は『諏訪メモ』と共にでっち上げられた事実無根の事象の数々を証明する、きっかけを生んだ『松川運動』のバイブル・教科書的な一冊であります。
その題を読んでいただければわかる通り、『TOSHIBA』や『日本国有鉄道』の関係者、当事者たちだけではなく、大衆、民衆のサポートや働きかけ(松川運動)が15年あまりにも続きました。
その『松川運動』の歴史やエピソードを深堀りした全貌が詰まった貴重な資料集となっています。是非一度ご覧になって『松川運動』の理解を深めてみてください。
松川事件含む他の三大国鉄ミステリー事件
昭和初期、それも戦後まもなくの頃、日本国有鉄道が関与している、怪事件が立て続けに起きていました。
それらは3大国鉄ミステリー事件と呼ばれ、冒頭でも解説した通り、今回クローズアップしている『松川事件』という狐に包まれたような出来事はその1つなのです。
こちらでは日本国有鉄道が舞台となった、謎めいて腑に落ちない点が沢山ある残り2つの『エピソード』を簡単にご紹介していきます。
松川事件を含む三大ミステリー①下山事件
なんと今回のテーマでクローズアップしている『松川事件』が起きた約1か月前の出来事であり、内容も結びついています。
日本国有鉄道の最高責任者、トップであった『下山氏』が大事な会議に姿を見せることなく、突如いなくなってしまいました。
その会議では、経済政策の一環で多くの社員・職員が『解雇』『クビ』にされることについて話される予定でした。
またトップである下山氏はその経済政策による大量解雇を反対する団体の筆頭でもあったのです。しかし、その会議の数日前にはその反対運動の願い叶わず、いよいよ解雇が実行される間際だったのです。
そんなさなかにトップの下山氏が突如としていなくなっていしまい、明くる日に奇しくも列車に轢かれて見るも無残な遺体の姿となって発見されたのです。
そして最大の謎が、轢かれる前に絶命していたか、轢かれた際に絶命したか、つまり他殺か自殺かというものでした。その大きな謎は現在も解き明かされていません。詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
松川事件を含む三大ミステリー②三鷹事件
こちらも『松川事件』『下山事件』と同年であり同じ夏に起きた出来事です。
日本の中心地、都会、首都である『東京都』で誰も乗っていない列車が突如、勝手に動き出して、結構な勢いと速度で柵と衝突して、線路から大きく逸れて横転しました。
線路を飛び出て、住宅街、道路のほうまで行ったので、横転した際に巻き込まれた数名の命が奪われてしまいました。2019年令和となった現在も尚、当事者の裁判を巡って問題となっています。
松川事件の様に陰謀説が囁かれる冤罪事件
今回の記事でクローズアップしている『松川事件』の様に、令和元年になった現在も国家が関わっているなどの陰謀説が囁かれている事件があります。
更にその事件では『冤罪』という言葉も付きまとっているのです。その事件とは何なのか?分かり易く簡潔にご紹介します。
ロッキード事件
昭和の高度経済成長期に水面下で起きていた多くの謎を残した出来事です。
当時の日本、国家のトップである『田中角栄氏』をはじめとした、政治家たちが米国の名の知れた航空企業から、巨額の『ワイロ』受け取っていたと疑惑が生まれて、検挙されていった事件です。
世間に明るみになると、まるで見えない権力が働いているかのように、関係者たちが次々と変死を遂げていきました。
田中角栄は冤罪?
日本だけではなく、関係している米国の弁護士、専門家の一部も『陰謀説』を唱えています。
同時に日本の歴史的なスキャンダルとなった『田中角栄』氏の逮捕、訴訟に関しても、何か国家権力が働いており、実は『冤罪』であったのではないか?という見解を示しています。
2019年今年で令和となった現在もその真相については謎に包まれたままであります。