ベンチプレス世界記録は500!?日本人記録は?男女別記録まとめ!

現時点での世界記録は7年前の2012年にポール・タイニー・ミーカーさんの500㎏です。この重さ、ただ重いのは分かりますが、男子が持ち上げる平均重量は40㎏と言われています。単純に計算しても12倍の記録でベンチプレス世界記録を出したポールさんがどれだけすごいか分かりますね。

医学的見地から500㎏が限界とされる

実はこのベンチプレス世界記録。人類では誰も到達できないと長年言われてきました。その理由というのが医学的にみると500㎏以上のものを人間が持ち上げたり、また支えるという動作だけでも人間の強度上、腕の骨が折れてしまうと言われています。

医学的見解から見ても、努力と彼の才能が常識をも覆してしまったと当時話題になりました。

ベンチプレス世界記録ノーギアは335㎏

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先ほどのベンチプレス世界記録の500㎏はフルギアを装着しての記録です。何もつけていない状態のノーギアでの男子ベンチプレス世界記録は4年前に記録された335㎏です。

また、このノーギア部門でのベンチプレス世界記録をたたき出したのはキリル・サリチェフ。彼は総合競技であるパワーリフティング三種目の合計が1082.5㎏をマークして、こちらもワールドレコードになっています。

女子のベンチプレス世界記録は235㎏

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女子はフルギアでこちらも4年前の2015年に235㎏がベンチプレス世界記録になっています。この女子部門でのベンチプレス世界記録は、男子のベンチプレス世界記録と同じ、女子が平均で上げる重量の12倍です。12人でバーを持ち上げないとこのベンチプレス世界記録に到達できないと考えるとすごいです。

世界記録保持者の体重は110㎏

この女子でのベンチプレス世界記録を持つサンドラ・ロン。彼女の体重は110㎏とベンチプレスをするために生まれてきたはずだと思うほど、彼女の体格も賜物です。

彼女は女子ベンチプレス世界チャンピオンを5回経験しており、女子のベンチプレスの世界では最強です。

ベンチプレス世界記録の推移

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ベンチプレスは古くから親しまれる競技で、最も古い記録によると1898年から始まっているほど、歴史が長い競技です。つい最近突如これらのベンチプレス世界記録がマークされたわけではなく、長い月日をかけて徐々に記録が伸びているのも、ベンチプレス競技の魅力でもあります。

最古のベンチプレス世界記録は164㎏

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世界で最初に記録されたのが1898年。ジョージ・ハッケンシュミットによる初代男子ベンチプレス世界記録164㎏がマークされました。彼はプロレスラーでした。当時はもちろんサポートするシャツなどは開発されいないので、ノーギアでの記録です。

ベンチプレス世界記録は200㎏の大台へ

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1950年にとうとう男子ベンチプレス世界記録は200㎏台まで到達します。最初に200㎏超えを実現したのはカナダ人、ダグ・ヘップバーン。227.27㎏を記録しました。

50年の年月をかけて人類は200㎏の大台に乗ります。当時、たんぱく質が筋肉の成長を助けることを裏付ける研究結果の発表に伴って、数々のアスリートたちがプロテイン摂取を積極的に行い、筋肉の効率的な増量が確立。ベンチプレス世界記録の背景には科学の進歩もあります。

ベンチプレス世界記録が300㎏台突入へ!

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出典WIkipedia

その30年後、1981年にアメリカ人プロレスラー兼パワーリフター、ビル・カズマイヤーによって300㎏が記録され、男子のベンチプレス世界記録を塗りかえました。

実は1972年に、世界パワーリフティング選手権で306.2㎏がマークされましたが、その前の年に国際パワーリフティング連盟ができました。それ以降、連盟が主催する大会での記録のみが、公式的にベンチプレス世界記録に反映するとルール変更。そのため、ダグさんの300㎏超えの記録が公式として残っています。

日本の男女ベンチプレス記録とは?

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男子も女子も含めてベンチプレス世界記録と歴史について触れてきましたが、ここからは日本の記録も見ていくことにしましょう。体格差で少し不利になるように見えますが、日本のベンチプレス界もちゃくちゃく記録を伸ばしています。

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