存在の耐えられない透明さとは?閉鎖済みの酒鬼薔薇聖斗のHP

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1997年に起きた残忍極まりない事件、神戸連続児童殺傷事件(別名:酒鬼薔薇聖斗事件)を起こした犯人、少年Aが自身の表現を行う場として存在の耐えられない透明さを作ったのです。
存在の耐えられない透明さには、少年Aこと酒鬼薔薇聖斗が作り上げた作品達や事件後に出版した本「絶歌」のPRなどが載っています。
しかし開設から1年も経っていない2016年に存在の耐えられない透明さは唐突に閉鎖。数々の疑問を残す終わり方となりました。
存在の耐えられない透明さとはどんなサイトだった?

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大バッシングを受ける反面その異様な存在感からかつてない注目を集めた存在の耐えられない透明さ。人を引き付ける魅力とはいったい何だったのでしょうか。
項末尾には存在の耐えられない透明さの魚拓を貼っておきますので興味がある方は見に行ってみてください。
存在の耐えられない透明さは絶歌のヒットを受け開設された

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初版10万部を数日で売り切り1か月の間に2回もの増版が行われ様々な議論を世に巻き起こした本です。その内容は酒鬼薔薇聖斗の事件前後の心情や自身を取り巻く環境の変化そして社会復帰に至るまでの心情です。
一種の社会現象と言うべきレベルのヒット作となった絶歌。存在の耐えられない透明さはその話題性が消え去る前にダメ押しの如く出された儲けるための第2の手でした。
全てが思い通りになったわけではありませんが存在の耐えられない透明さのコンテンツは本と合わせて異様に人は惹きつけました。

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そして存在の耐えられない透明さは閉鎖までの6か月という短い期間内に数々の伝説的事件を起こしていきます。
存在の耐えられない透明さは顔を隠した本人の写真が掲載されていた

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黒いタオルのようなもので顔を隠してはいますが、同じ男性の写真コラージュ作品が存在の耐えられない透明さ内にあります。
これは他でもない存在の耐えられない透明さ管理人の酒鬼薔薇聖斗その人であり、その不気味な作風とともに話題を呼びました。
存在の耐えられない透明さは不気味なナメクジアートが掲載されていた

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ナメクジアートと聞くとナメクジのように下手くそという意味なのかと思ってしまいますがそうではありません。ナメクジを題材・モチーフにした作品です。
本物のナメクジを使った作品も存在の耐えられない透明さ内にあり、作る過程を写真で事細かに説明しているコンテンツです。それはナメクジや集合体が苦手な方にとっては悶絶必至の光景です。
なんと100匹のナメクジを自分で育てこの作品を完成させたそうです。あまり気持ちのいい光景ではないですが、存在の耐えられない透明さで一番注目を集める作品と言えるでしょう。
サイトにはメールフォームがあり個人的なやり取りをした信者もいた

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今は閉鎖され存在の耐えられない透明さに通い、その作品達に魅了されていた信者たちの現在を見ることは出来ず、魚拓に掲載されているメールも実際に酒鬼薔薇聖斗に繋がるかどうかも分かりません。
ですが、当時は絶歌や存在の耐えられない透明さの作品や思想に魅せられた信者が存在していました。寄せられる賛辞のコメントも多数あり、その信者の正確な数を知ることは出来ていません。
存在の耐えられない透明さは2016年10月に閉鎖した

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いったいどのようなきっかけで閉鎖という運びになったのでしょうか。その理由は「週刊文春」の記者による身元特定からの本人突撃記事でした。

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記者と酒鬼薔薇聖斗らしき男性がトラブルになり、男が逃走するまでの一部始終が記事となり世に出されました。
真実は定かではありませんが、この記事が各社雑誌に掲載され世に出た直後に存在の耐えられない透明さは事前告知も無しに唐突に閉鎖されており、この記事により逃走したと世に思われるような行動でした。
なお、存在の耐えられない透明さを見に行く際、ギャラリーは一部観覧注意です。特にナメクジや集合体が苦手という方は見に行く際は十分な心構えをしてから行くとよいでしょう。
存在の耐えられない透明さの評判と考察

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遺族への考慮不足を本の出版、サイト開設の際指摘され、内容からも賛否を巡る様々な意見が生まれ、ぶつけられてきた存在の耐えられない透明さ。ここでは世間の評価とそこから垣間見える考察をご紹介していきます。
反省の色がない・宗教じみているとの非難

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絶歌、そして存在の耐えられない透明さを見た人々は口々に「反省の色が見られない」と言いました。確かにそう思うのも無理はなかったです。
存在の耐えられない透明さ、絶歌どちらに載せられた文章を見ても被害者への謝罪と受け取れるような文は見受けられず、どちらも自分の言いたい事のみを言っている自己中心的さが前面に見えていました。
中にはその不気味で哲学的な表現から宗教団体のサイトか、宗教団体にでも入ったのかと言われることもありました。
自己顕示欲の表れという分析がある

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絵や文章等芸術作品による表現は自身の考え、思想を世間に知って欲しいという欲求の表れであり、手っ取り早い手段のように思います。
また、絶歌に関するコメントに対し「ただ本を売りたいがための広告」であったり「自分の異常性をアピールして目立とうとしているだけ」等厳しい意見も多くありました。
ナメクジは酒鬼薔薇聖斗自身を表現?

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作品の題材にナメクジが用いられた作品が存在の耐えられない透明さの大多数を占めました。
薄々感じていると思いますが、酒鬼薔薇聖斗はナメクジをシンプルながらに完成されたフォルムと絶賛しており様々な作品のモチーフとなっております。

絶歌のレビューでは数々の文学ファンがナメクジを解体されていく様や心情の描写をリアルでとても魅力的だと評していました。
ナメクジは存在の耐えられない透明さでも活躍しており、ナメクジを使った作品のメイキング写真が載っていたりと酒鬼薔薇聖斗にとって自分自身を表現するのに欠かせない存在のようです。
鍛えた体は強さの象徴

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作品群の中でもう1つ気になるのは作中の男性です。顔を隠していますが作品に出てきているたくましい男性は酒鬼薔薇聖斗本人です。少年院で孤立しいじめにあったことをきっかけに体を鍛えるようになったといいます。
この逞しい肉体は酒鬼薔薇聖斗にとっていじめっ子を寄せ付けない、見返すための強さの象徴でありいじめを受けた過去との決別の証とも捉えることが出来ます。
存在の耐えられない透明さで発信された酒鬼薔薇聖斗のコメント

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前述した評判通り、存在の耐えられない透明さには広告も兼ねており、その中で絶歌に対する酒鬼薔薇聖斗自身のコメントが掲載されていました。そのコメントとは、いったいどのようなものだったのでしょうか。
存在の耐えられない透明さにて絶歌へのコメントを掲載

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少年院での生活やいじめなどを経験した酒鬼薔薇聖斗が自分自身の言葉で書いた最初で最後の自叙伝というコメントが発表され、良くも悪くも注目を集めました。
究極の少年A本と謳った絶歌には警察やメディアといった事件関係者しか知らないような情報も書かれており確かに究極を自称するだけはある情報量の書籍となっております。
コメントの締めくくりには1人でも多くの方に手に取って欲しいと締められており、この文から本の宣伝のためのサイトという世間の声にいっそう説得力が増しました。
存在の耐えられない透明さの他に現在活動はしている?

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昨今はネット社会も大きく様変わりしSNSが生活の一部となっています。なにか他のSNS媒体で存在の耐えられない透明さの更新をしていたりするのでしょうか?現在の足取りを追ってみました。
Twitter・Facebook・他のSNSはしていない

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事前に情報発信を行うのは存在の耐えられない透明さでのみという意思表示を行っていました。
この言葉の嘘は無く、2019年8月現在、存在の耐えられない透明さの公開再開やTwitter等SNSに本人が降臨等といった話は確認されておりません。
メルマガの配信も計画していたが断念

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存在の耐えられない透明さ内の告知から、月額800円でメルマガ配信も計画されていたことがわかっています。しかし多大なバッシングを受けメルマガ配信のサービス会社が利用規約違反を名目に配信を拒否しました。
週刊文春・新潮・女性セブンに抗議文を送った

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各紙メディアに送られたその文章はA4用紙20枚分、字数でいうとおよそ2万文字という大量さ。
そんなにたくさん何を書いてるのかというと存在の耐えられない透明さで絶歌のPRを行うと報告する他、絶歌の出版をサポートした記者への批判等も綴られていました。
些末な名誉回復という銘を打って始まったその批判や抗議を含むこの文章内にも、出版にあたって被害者遺族を考慮するなどというニュアンスは一切含まれておりませんでした。
週刊文春の記者との攻防

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