ジグミノーとは
ジグミノーとは、ジグとミノーの中間的な存在として使用されているルアーです。ある程度重量があるため、ジグのように飛距離を出すことができ、リトリーブによってミノーのようなアクションを加えることができます。
ジグミノーの見た目
ジグに比べて魚に近いスリムなペンシル形状で、リップが無いことで、よりレンジをキープしやすい形状と言えます。見た目的には、ミノーの特徴が反映されています。プラスチックで出来ているものや、鉛で出来ているものもあります。
ジグミノーの特徴
リアルな動きが特徴
ジグミノーのリトリーブ時は、一般的なミノーと比べて動きに特徴が少なく、ナチュラルに泳ぎます。フォール時もバランスを失うことなく、安定した形で沈んでいきます。ジグミノーは、風や波があるときにもリアルな動きが出来る特徴があります。ジグミノーが泳ぎ続ける特徴を生かして、上のレンジを探るために利用することがおすすめです。
広いエリアを攻める
ルアーの飛距離がでるジグミノーで、速い沈下速度を活かした釣りをすることで、広いエリアを攻めることができます。そのため、堤防やサーフからの釣りに適しており、風雨に左右されにくい特徴があります。どんどんリトリーブして広く探るため、速い展開の釣りをしたい人におすすめのルアーです。
メタルジグの特徴と違い
メタルジグは、比重が大きく風の抵抗が少なくなり、100m以上の飛距離を出すことも可能になります。材質は鉛が多く、タングステンなら比重が大きくサイズが小さいため、沈下速度が速くなります。プラスチック性のジグミノー以上に沈下速度が速いため、魚に見切られにくくなる特徴を活かしています。
メタルジグの種類
メタルジグはフォルムで特徴が出ます。スリムタイプは飛距離が出やすく、沈下速度が速いため、魚の活性が高い時におすすめです。スロータイプは平たい形で、ゆっくり沈下するため活性の低い魚のバイトチャンスが期待できます。リアバランス(後方重心)は飛距離と沈下速度重視、フロントバランス(前方重心)はルアーのスイム姿勢重視となります。
シンキングペンシルの特徴と違い
シンキングペンシルは、見た目ではジグミノーと大差がないものの、ゆっくりと沈み、ジグミノーと比べて浮き上がりやすい特徴があります。ふらふらと揺れながら沈んでいくため、力尽きた小魚を演出でき、魚の活性が低い場面で活躍できます。アピール力の強いバイブレーションなどの中層を狙うルアーで反応がない時などに、シンキングペンシルは効果的です。
シンキングペンシルの注意点
シンキングペンシルは、ゆるいラインテンションでリトリーブしていくため、油断すると沈み過ぎて根掛かりする危険性があります。使用前にルアーの沈下速度の程度を確認しましょう。ラインは、高感度で引張強度が強いPEラインがおすすめです。テンションをかけ、水平姿勢を維持して泳がせ、ストップ&フォールを繰り返して誘います。
ジグミノーで狙える魚
ジグミノーが活躍できる魚として代表的なのがシーバスです。沈下速度が速いジグミノーなら、シーバスは積極的にバイトしてきます。またミノーの特徴を活かして、中層を群れる小魚を追うブリやカンパチを狙うことも可能です。遠投性にも優れるため、堤防などからナブラ(水面で小魚が群れて逃げ泡立つ現象)を狙い、青物が狙えるのも魅力です。
海底の魚も狙える
ジグの特徴を活かして底まで落とし、カレイやヒラメのような海底にいる魚も狙うことができます。海底よりやや上の層をリトリーブして、船だけでなくサーフからもヒラメを釣ることができます。サーフは遠浅で、地形の把握がしやすいため、根掛かりのリスクを軽減できてヒラメ釣りに最適です。
ジグミノーの使い方
ジグミノーは、遠浅のサーフでナブラが起きているポイントを、遠投性を利用して狙えます。磯釣りでは、危険をおかして下まで降りずに沖までルアーが飛ばせます。リトリーブをしながら中層を広く探りたい時には、ジグミノーが大いに活躍します。
風の影響を受けにくい
風が強く、トッププラグやミノーでは歯が立たない時にはジグミノーが活躍します。波が高く、ルアーコントロールが難しいシチュエーションでも、ジグミノーならしっかり波を噛んだリトリーブが期待できます。
ジグミノーのメリット
遠投できる
ジグミノーのメリットは、ウェイトがあるため、サーフでも沖まで飛ばせる遠投性にあります。遠くに飛ばせることで、広い範囲にアプローチできます。風雨にも影響されにくく、コントロールしやすいためポイントを狙いやすいと言えます。フォール中のバイトが得れるジグの良さと、中層をリトリーブして広い範囲を探れるミノーの良さが一体化しています。