幻の巨大ザメ「メガマウス」サイズ4m超え、重さ1t超えのサメの生態や特徴は?

サイズも大きい!

今まで見つかった「メガマウス」の最大のものはなんと全長約7メートルもあります。多くの「メガマウス」もそのほとんどが4メートルを超えてきます。7メートルというとちょうどビルの2階の天井部分がその高さですので、いかに大きな身体をしているかがわかります。また、口だけでなく飛び出した頭も丸く大きなシルエットをしていることが特徴です。

重量なんと1t超え!

2017年5月に千葉県館山市の沖合で水揚げされた「メガマウス」は、重さが1tを超えるものでした。2016年4月に三重県尾鷲市の漁港に水揚げされた「メガマウス」も同様で、成熟したメガマウスはどれも1tを超えてくる巨体の持ち主。2014年4月に静岡県静岡市清水区の由比漁港に水揚げされたものは約700キログラムでしたが、この個体は東海大学海洋科学博物館で公開解剖されたところ、まだ妊娠経験のない未成熟な若い「メガマウス」であることがわかりました。まだ成熟しきっていない段階から大きな身体をもつことがわかります。

メガマウスの特徴② 胸びれ

ゆっくりと泳ぐ「メガマウス」

「メガマウス」は、ジンベエザメやウバザメを含めた数少ないプランクトンを主食とするサメです。ただ積極的に泳いでエサを吸引する「ジンベエザメ」とは違い、「メガマウス」はゆっくりと回遊しながらプランクトンを口に流しいれてろ過摂食しているのではないかと考えられています。

他のサメと違う特殊な胸びれ

沖縄美ら海財団と北海道大学、東海大学の共同研究グループの調査によると、「メガマウス」の胸びれは、他のサメと違う特殊な構造をしていることがわかりました。つまり、「メガマウス」の胸びれは他のサメと違い非常に高い可動域を持っているのです。通常魚の胸びれは、その魚の持つ遊泳スタイルに依存しますが、「メガマウス」はこの自由自在に動く胸びれを持つことで、遅い速度でも身体を安定化させることを可能にし、プランクトンを上手に摂食することを可能にしています。

メガマウスの生態って?

「メガマウス」は世界的にみてもまだ60例ほどしか発見されていないため、その生態はまだ謎につつまれています。「幻の魚」と言われる由縁ですね。しかしこれまでの研究から、その実態が少しずつ明るみに出てきています。また、日本では十数件の比較的多い発見例から、多くの知見が発表されています。

メガマウスの生態① 生活形態

主食はプランクトン

「メガマウス」はプランクトンを主食としていて、その特徴的な大きな口を前方に突き出して開き、海水とともにプランクトンを飲み込んでろ過摂取します。歯は海水からプランクトンをろ過するためにとても小さく、ヤスリのように列になっています。口内が銀色の輝くような色をしており、これがプランクトンをおびき寄せる役割を果たしていろのではないか、という推論もなされています。

昼は深海、夜は浅いところ

1990年カリフォルニアのデイナポイントの沖合で見つかった「メガマウス」は、発見当初まだ生きていたため、タグを着けて海に帰されたことで1日の生活形態を把握することができました。その結果、昼間は約200メートルの深海で身体を休めており、日が落ちると水深20メートルの浅いところまで上がってきてエサのプランクトンを食べることがわかっています。つまり「メガマウス」は「夜行性」ではないかと推測されています。

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