小笠原諸島、南西諸島以南の暖かい地域に生息する種です。ですが、近年では大阪湾で捕獲された記録もあります。体長は10cmほどと非常に小型です。興奮状態になると青い斑点模様が体に浮かび上がり、これが名前の由来と言われています。唾液に含まれるテトロドキシンは猛毒で咬まれると死に至る危険性があります。興奮状態になった場合は特徴の青い斑点模様が浮かび上がるため見分けることが容易ですが、通常状態は他の種と見分けることが難しいのでダイビングなどで海に潜る際は気をつけなければなりません。
Contents
タコを締めた後の下処理
内臓を取り出す
釣り上げたタコを美味しく取り出すためには下処理が必要です。まずはタコの内臓を取り出しましょう。タコの頭部をひっくり返すと内臓がむき出しになりますのでそのまま取り除きます。一部の身が引っついてくるので、指でひきちぎるかナイフで切断して内臓を取り出します。また体内にある墨袋を破ってしまうと身が真っ黒になってしまうので注意しましょう。加えてこの際、内臓と合わせて目も取り出します。目の上に切り込みを入れると簡単に取り出せます。
塩でぬめりを取り除く
次にタコの身のぬめりを塩で取り除きます。おおよその目安としてタコ一匹あたり大さじ一杯の量の塩が必要です。まず身全体に塩を揉みこみます。その後は足の一本一本をしごくようにして塩を揉みこみ、最後に全ての足の中心部分にあるくちばしに塩を揉みこみます。このようにして、細部に至るまでしっかりと塩を揉みこんだ後は水洗いで丁寧にぬめりを取り除きます。タコの身がキシキシするような状態になればぬめり取り完了です。
タコの身を茹でる
最後に沸騰したお湯にタコを入れて茹でます。この際、まず足だけをお湯に入れます。足がくるりと丸まったら胴体もお湯に入れ、そのまま5〜10分ほど入れたままにします。時間が経った後はお湯を捨て、余熱でタコを蒸すと身が柔らかくなり、より美味しく食べることができます。その後は冷水にて保管します。以上がタコの下処理の手順です。
タコ料理の種類
タコの刺身
準備する食材はタコ、醤油。タコの身の甘みをシンプルに味わうことができます。コリコリとした食感が特徴。調理をする際に足の皮をむく必要がありますが、下処理をしていない生ダコはぬめりがあり、包丁を入れるのが難しいです。そのためまな板に吸盤を押しつける必要があります。このようにすると身が固定されるため調理が容易になります。足の皮をむいたあと身を薄切りにすれば完成です。
タコの唐揚げ
準備する食材・調味料はタコ、醤油、すり生姜、片栗粉。居酒屋のおつまみでも定番のタコの唐揚げ。調理方法は一口大に切ったタコの身に適量のすり生姜、醤油で下味をつけた後に片栗粉をつけて170℃ほどの油で揚げるという非常にシンプルなもの。コツは下味をつける段階で軽く片栗粉をまぶすことです。こうすることにより揚げる際に衣が剥がれにくくなります。
タコのマリネ
準備する食材・調味料はタコ、玉ねぎ、キュウリ、オリーブオイル、酢、塩胡椒。サラダの定番の一つ。合わせる野菜は人によって様々ですが玉ねぎやキュウリが多いようです。マリネ液は1:1の割合で入れたオリーブオイルと酢に塩胡椒を少々加えれば完成です。このマリネ液にタコと玉ねぎやキュウリなどの野菜を混ぜ合わせればタコのマリネの完成。非常に簡単に作ることができます。
タコ飯
準備する食材はタコ、大葉、出汁昆布、醤油、すり生姜。お米に染み込んだタコの旨味がたまらない一品。調理方法は非常にシンプルで醤油やすり生姜でタコに下味をつけた後に炊飯器に出汁昆布と共に入れて炊くだけで完成です。出来上がりに大葉などの葉物を散らすと見た目も更に美味しくなりますね。ちなみに発祥は愛知県でタコがよく取れる地域の漁師飯のようです。
いかがでしたでしょうか。今回はタコを締める理由や締め方のコツなどを紹介しました。釣りあげただけでも十分嬉しいものですが、釣り上げた後に美味しく食べることができればその嬉しさは倍増すると思います。タコ釣りをする際にはぜひ今回紹介したタコの締め方を実践してみてください。