ウミケムシって何?その生態や特徴、刺された時の対処法までをご紹介

人間で最も刺される可能性の高い部位が手です。何も考えずに、ウミケムシを手袋もせずに触ると、毒針はすぐに折れ、毒針に触れた手も、素手ならすぐに毒が入り、痛みは長引いてしまいます。普段、釣りへ行く時や、水槽を扱う時、素手で作業することが多いとは思いますが、そこに危険な毒を持ったウミケムシがいることを頭の片隅に入れておくことは、毒針に刺されないための賢明な対策になるでしょう。

海毛虫に刺された時の対処法

必要なのはガムテープ

ウミケムシに刺された時、そこに毒針が刺さります。なのでまずは、その毒針を取り除かないといけません。取り除くのに使うのが、ガムテープなどの粘着質のあるものです。それを使い、優しく取り除いていきます。乱暴に扱うと、毒針がまた違うとこに刺さったり、素手で扱い毒針が刺さっているところを擦ってしまうと、毒が広範囲に広がるので、慎重に扱う必要があります。全ての毒針を取り除けたら、次は、その部分を水で洗い流して消毒をします。これが、ウミケムシに刺された時にすぐさまできる応急処置になります。

医療機関も受診しましょう

しかし、あくまでも応急処置ですので、刺された時の痛みは続きますし、応急処置後も、毒は消えているわけではないのです。ですので、毒を早く出して症状を消すためにも、近場で診てもらえる医療機関へ行きましょう。

海毛虫を釣ってしまう??

釣り人は特に注意

キスやカレイを釣りに行く人は、よく釣りの万能エサのゴカイをエサとしてよく使うことがあると思いますが、ゴカイをエサに釣りをするなら、ウミケムシに注意する必要があります。ウミケムシのエサとする食べ物が、ゴカイだからです。釣りのエサとして、ゴカイを海中に投げ入れたら、浮いてきたゴカイを 見つけて、パクリとウミケムシが飛びついてしまうかもしれません。そして、腕に重さと振動を感じて引き上げてみたら、ゴカイが釣れた、いや、これはウミケムシだという具合に、頭を混乱させてしまうことも出てきます。実際、ゴカイをエサにすると、ウミケムシを釣ってしまったということは、釣り人の間ではよくある話のようです。

素手では触るな、危険

もし、仮にウミケムシを釣ってしまったら、その時は、一番注意しなければならないのが、素手では触らないということです。毒針を潜めているウミケムシなので、いつただの体毛が毒針になるか、こちらは警戒しなければならないのです。毒針が刺さってしまったら、魚を釣るために出かけたのが、全てウミケムシの毒針を抜くための1日に早変わりしてしまうのですから。

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