アウシュビッツ収容所には子供や女性もいた!ガス室や強制収容の実態を詳しく解説!

アウシュビッツ収容所の実態

これらの実験により約100名は死亡しています。

強制収容された人々は延べ130万人に上る 

ヨーロッパ中からアウシュヴィッツに強制収容された人数は、延べ130万人ともいわれています。内訳はユダヤ人が約110万人、ポーランド人が約15万人、ジプシーが2万3000人、他にはソ連兵捕虜や他の民族も収容されていました。

殺害された人数は推定110万人  

強制収容上で殺害された人数は推定110万人以上とされています。アウシュヴィッツ収容所博物館の調査によると、その内訳はユダヤ人が96万人、ポーランド人7万5000人、ジプシー2万1000人、ソ連兵捕虜1万5000人です。記録のない収容者などを含めると、多く見積もっても約150万人の被害者と言われています。

脱走することができた人もいた

アウシュヴィッツ収容所内は、厳重な警備がしかれ、外には監視塔や電子柵が張り巡らされています。脱出は困難と思われていましたが、900人程が脱走を図り、生き残った脱走者はその中で140名程であったと言われています。

脱出に成功した例としては、ナチス親衛隊の服を身にまとい、車のカギを複製し、堂々と車に乗ってゲートを通過することに成功していました。

脱走が見つかると死刑

しかし、脱走が見つかれば死刑として処刑され、脱走者の10倍の人数を収容所内から無作為に選び、「飢餓刑」に処され、見せしめのために殺害されていきました。

アウシュヴィッツ収容所に関連する作品

アウシュヴィッツ収容所については、生存者を含めて映画小説音楽などで多く語り継がれています。この惨劇を知るためには、いくつかの作品を紹介します。

映画『シンドラーのリスト』

『シンドラーのリスト』は、1993年アメリカのスティーブン・スピルバーグによって公開された映画です。第2次大戦中、ドイツの事業家であるオスカー・シンドラーが1100人以上のポーランド系ユダヤ人を自身が経営する軍需工場の労働力として必要であるとし、強制収容所送りを阻止し、命を救った実話がもとになっている作品です。ホロコーストに関する代表的な映画となっています。

文学著書『アンネの日記』

『アンネの日記』は、第二次大戦中のドイツ占領下であるオランダが舞台となっていて、ユダヤ系ドイツ人である少女のアンネが綴っていた日記です。ナチス・ドイツからのホロコーストを避けるため、隠れ家に隠れ続けた8人のユダヤ人について描写されています。

のちにアンネは、最終的に秘密警察に捕まり、強制収容所内で死亡しています。

アウシュヴィッツ収容所の実態まとめ

アウシュヴィッツ収容所の惨劇は、歴史上最悪ともいえる悲劇でした。この歴史は、世界から一生消えることはありません。現代の平和な時代に生きている我々にとって想像しがたいことですが、この惨劇を通して、改めて平和について考える必要があるでしょう。