深海の奇妙な透明魚デメニギス!水族館にいる?生態や特徴をまとめて紹介!

頭部が透明のカプセルようなもので覆われているので脳も透けて見えていることになります。しかし驚きなのが、目は脳から出ているような状態なんです。ふたつの目が頭の中に埋め込まれており、外部からの攻撃を守る役割もある不思議なつくりになっているようです。

デメギニスはなぜ頭部だけ透明?

生き抜いていくための進化の賜物だった

デメニギスの目は自由に動かすことができ、上から差し込む光で獲物の影をとらえます。そして、深い海の中からでも光を集めることが出来るそうです。そのため、ドーム状の頭部が透けていることで筒状の目をうまく利用し、深海の中でも生き抜けるようになっているといわれています。透明でないと、餌を獲ることができないため、とても上手にできています。

奇妙な形をしたデメニギスの目

不思議な形状には意味があった

目は緑色の筒状の双眼鏡のようになっていて、目を自由に動かすことが出来ます。まず上に向けた目をわずかに差し込む光を使い獲物の影をとらえます。そして、獲物を認識すると前に目を移動させるそうです。そうして獲物を捕まえるんですね。頭の中に埋まっている不思議な形の目にはこんな役割があったんですね。

どうして目が頭の中側にあるのか

デメニギスが餌を横取りしてしまうことについて少し触れましたが、どうやって獲物を奪うのか御存知でしょうか?実はクラゲなどに突進して獲物を横取りするそうです。その際に、大切な目がクラゲの電流などにあたってしまうことがないように守るために目が頭の中に後退していったのではないかと言われています。

デメニギスは目がよく見えるのか

今まで上しか目を向けることが出来ない非常に視力の狭い魚だと思われていましたが、モントレー湾水族館、研究所(MBARI)の研究によって、目を上から前に回転させることが出来ることと、非常に視野が広いことがわかりました。あの大きな長い目を回転させるなんて想像もしていなかったようで、大変驚いた研究結果だったようです。

デメニギスは水族館にいるの?

過去に展示していた水族館があった

カリフォルニアにあるモントレー湾水族館で2009年に生きたまま泳ぐデメニギスが飼育されていたようです。現在、モントレー水族館で飼育されているかは不明なのですが、デメニギスはとてもデリケートなため柔らかい頭部を傷つけずに捕獲することが難しいようです。生きたまま飼育することはとても難しいようなのでこれからの研究に期待しましょう!

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