カレイについて知ろう
まず、最初に伺いたいのは、カレイというとどんな魚を想像しますか?なんとなく平たくて薄いイメージをお持ちですよね。おおむね正解です。ですが、カレイと一言ではまとめきれない!それほど種類に飛んだ魚だったとはご存じなかったのではないでしょうか?種類から生態まで詳しく見ていきましょう!
カレイはたくさんの種類がある
カレイの料理を思い浮かべてみてください。よほど料理上手な方を除いて、刺身や塩焼きのほかに煮付けやから揚げ以外にあまり浮かばないとおもいます。そんなカレイですが、日本沿岸だけでも30種類以上も生息しているのです。え!と驚きませんか?
代表的な3種類を紹介してみましょう!①マガレイ:最もポピュラーなカレイといえば日本全国で食べられているカレイでしょう。北海道から東北でよく釣ることができます。②イシガレイ:体長はというと40センチ以上にもなる大型のカレイです。釣りの対象魚としても人気なのです。③マコガレイ:地域によって名前を変えますが(シロガレイ、マスガレイ)夏が旬で白身の刺身がとてもおいしいのです! 船釣りで人気のカレイです。
カレイの生態
「左ひらめの右カレイ」という言葉のとおり、ほとんどのカレイの両目は右にかたよっています。普段は、目のある面を上にして、砂の中にもぐって潜んで生活しています。身体に黒い斑点のような模様があり、場所によってわずかに大きさを変え、カモフラージュに使うのです。
カレイの生態で驚くべきは、子どものころです。幼魚の頃はまだ平たくなく、通常のお魚類のような形をしています。大きくなるに釣れ平たくなり、次第に浮き袋が無くなり、海に沈んで生活できるようになるのです。
カレイの魅力
カレイの魅力といえば、やはり上品で淡白な白身でしょう。透明感のある身からは想像できないほど、旨みが詰まっていています。煮付けにしても、皮のゼラチン質とさっぱりとした身はとても良く合います。
また、釣りのゲーム性としてもとても人気のある魚です。カレイははっきり言うと釣れやすい魚とは言えません。だからこそ、万全の体制で望み、釣れたときの達成感。そしてその後の料理と2度心の底から楽しめる魚なのです。いかがでしょう。魅力たっぷりのカレイについてもっと知りたくなってきませんか?
次ではそのカレイを釣るために最低限知っておくべきポイントをご紹介します。時期や時間帯を守って、カレイ釣りに挑戦です!
カレイ釣りの基礎知識|時期や時間
では早速カレイ釣りに挑戦です。まずは基礎的なことから詳しく紹介しましょう。
カレイ釣りで狙うのは主に二つ
先ほどもお伝えしたとおり、カレイには30種類以上もの種類がありました。何でもかんでも狙えるのかといえばそうではありません。地域によって多少誤差はあるものの、主に2種類のカレイに絞られます。その二つのカレイとは・・・
①マコガレイ
マコガレイが生息するのは内湾で、海底の砂や泥のなかです。よく釣られているのは30センチくらいのものが多いですが、体長は20センチから、大きいものだと50センチほどにもなります。カレイの中でも味がトップクラスと評判です。
②イシガレイ
イシガレイはマコガレイに比べて生息する場所が少し広がります。沿岸部だけでなく沖のほうにも生息しているのです。大きさも50センチから60センチの大きいものもあり、釣れたときの喜びはひとしおです。名前の通り特徴となるのは「石」。石のような突起物が身体に並んでいます。
カレイ釣りの時期は秋~春
カレイ釣りをする時期ですが、通年挑戦することが出来ます。ですが、産卵の時期は沿岸によってくるなどの習性もあり、釣りやすい季節と、美味しい旬の時期に釣るのが一番いいでしょう。カレイは全国津々浦々に生息していますが、南よりも北の寒流を好みます。ですので釣れる時期も寒流が流れ込む秋から春となります。特に3月と4月のカレイは大型も多く「花見カレイ」と呼ばれ釣り人たちに喜ばれています。
カレイ釣りの時間帯
カレイ釣りでは一日中カレイが良く釣れた。という話は聞いたことがありません。時間帯によってしっかりと釣れる、釣れないと左右される魚なのです。覚えるべきポイントは2つあります。
①潮の変わり目:潮が高いときにアタリが多く、潮の動き始めや止まりかけにパタパタとかかることが多い特徴があります。
②朝夕のマヅメ時:つづいてのポイントは薄暮の時間はカレイもよく動き、口もうごかすようです。
とはいえ、昼ごろに釣れだしたり・・・とイレギュラーもありますが、基本はこの2点を頭にいれてカレイ釣りに望みましょう。では、狙うべきカレイの種類、つりの時期、時間帯も分かったところで、いよいよ釣り方についてレクチャーしていきます。
カレイの釣り方
カレイを釣る際、どのようにつればいいのか。初心者の方でも簡単に挑戦できる方法をご紹介します。
カレイの釣り方は置き竿がおすすめ
カレイ釣りの方法は、一般的な釣りとは少し違います。置き竿といい、竿置きに竿を立てかけて数本一度に並べてアタリを待つのです。この方法を「置き竿」といいます。基本的には2~5本くらいの竿を見ながら行います。
複数本を扇状にキャストしておき、数分ごとに少しづつ巻き取り、アタリがあるか確認しながら待ちます。暇そうに見えますが、複数の竿を見ながらの釣りは仕事量も多く、頭でも考えながら待つスタイルです。
カレイ釣りの釣り方
カレイはキスなどの魚とは違い、動き回るということは少ないのです。ですから、釣りの際もその特性を生かしてゲットしましょう!どういうことかというと・・・。カレイは食事をする時にも泳ぎながら食べるのではなく、その場でずっと食べる「居食い」タイプです。なので、餌だけを食い逃げされる心配も少なく、どうせならたっぷり食べてもらってそのままゲットできれば万々歳です。
カレイ釣りの釣り方のコツ、気をつけること
カレイはとても重量感のある魚です。アタリをひいてもあわてて巻き取ってしまうとスカッと抜けてしまうこともあります。なので、先ほどもお話ししたようにゆっくりでもたっぷり食べてもらって深く引っかかったほうがいいということです。
気をつけるべきは、アタリがでても焦らないこと。また、巻取りの際も水面付近まで来ていても姿が全然見えない!というほど引きも強いので釣れる瞬間まで楽しめるゲーム性の高い魚です。何度も言いますが、焦らないこと。できそうでできない、これがとても重要なのです。
では基本的な釣りかたも分かりましたね。次に道具を準備していきましょう。初心者の方でも揃えやすく、扱いやすいものをピックアップしました。
カレイ釣りに必要な道具を確認しよう|仕掛け
まずは糸やハリス、針などの仕掛けからご紹介しましょう。スタンダードなものばかりですので、どの釣り具屋さんでも見つけられるはずです。なくても似通ったものはありますのでご安心を。また、初心者にも安心の、安価なものを集めましたので参考にしてください。
カレイ釣りに必要な道糸
素材はナイロンかPEを選びましょう。ナイロンの良いところは安価な上にトラブルも少ないところにあります。初心者の方で扱いやすさを重視し選ぶとすればナイロン素材がいいでしょう。
ダイワ(Daiwa) ナイロンライン サーフキャスター R 200m 3号 マルチカラー
PEという素材は飛距離や感度に優れています。こちらもトラブルも少なく、ナイロンよりも細いので遠くに投げやすく、丈夫なので重量感のある魚にもおすすめです。長さは200メートルがスタンダードです。
KUROSAWA PEライン 釣り糸 X-CORE 4編・8編 (5色 マルチカラー/白 ホワイト/イエロー/グレー)
25メートルごとに色分けされているものを使えば飛距離やポイントを探る手助けになります。ナイロンなら3号、PEなら1.5号を準備しましょう。
カレイ釣りに必要なハリス
幹糸とハリスは太さでパワーが決まります。仕掛け全体を左右するためしっかりと選びたいものです。釣れるカレイの重量にあわせて選択することができます。最大でも40センチほどのカレイが釣れるのであればハリスは3号で十分でしょう。
クレハ(KUREHA) ハリス シーガー グランドマックスFX 60m 3号
ですが、カレイの最大の大きさが50センチを超すような大物のカレイの場合は話は別です。5号クラスのハリスで挑むことをおススメします。
クレハ(KUREHA) ハリス シーガー 60m 5号
素材としては、根ズレにも強いことから、フロロカーボン性のハリスを選ぶと安心ですよ。
カレイ釣りに必要な針
カレイ釣りで使用する針は、当然ながら通常のものとは違います。流線バリと呼ばれるS字に曲がった特徴のある針が必要です。カレイの口を想像してみてください。普通の魚と違いパカッとくちをあけたりはしません。
OWNER(オーナー) OH 金 流線ケン付 フック 15号 10844 釣り針
どちらかというとおちょぼ口のような口で、すするというか吸い込むようにして餌を食べるので、S字の針のように吸い込みやすく抜けにくい針が最適なのです。
カレイ釣りに必要な道具を確認しよう|エサについて
カレイ釣りで使用するエサ
まず、カレイ釣りで代表的なエサはというと、アオイソメでしょう。値段も安価で他の釣りでもよく使われるのでエサ屋には必ず置いています。手に入りやすく、ミミズのようなフォルムをしていて、よく動くため動きで魚を誘い込むことが期待できます。
活エサ SUPER青虫(養殖青イソメ)
次に高級なエサといえば、マムシです。イワムシやイワイソメと呼ばれたりもしますが、アオイソメとの違いは大きさが少し大きいこと、ちぎれにくいこと、独特の香りがあるところにあります。大物を狙うぞ!と意気込んださいにはぜひエサもランクアップして挑戦してみてください。
塩マムシ(塩ホンムシ・岩ムシ)
では次にエサを準備する際の選び方です。
カレイ釣りで使用するエサの選び方
エサを選ぶときにやはり重要なのは経済的な面ですよね。先ほど上げたマムシですと1パック買うだけでも札単位でとんでいきますから、あわせ数種類のエサを持つことをおすすめします。
安価なアオイソメを筆頭に、マムシ、塩虫などを準備しておけば安心です。塩虫は餌取りの対策にもなります。簡単に作れますので、ぜひ自家製で作ってみましょう。
針持ちバツグン!【釣りエサ】【冷凍商品】塩マムシ100g
めんどくさいかたはエサ屋で売っているところもあるので問い合わせてみてください。作り方は次で紹介しますね。