銀ヒラスは良質なタンパク質だけでなく、ビタミン・ミネラル類も豊富に含んでいます。疲労回復をはじめ体を健康な状態に保つのに役立つビタミンB群や、生活習慣病予防や免疫力のアップに効果があると言われているビタミンE、体の機能を正常に働かせるのに必要なカルシウムやリン、マグネシウムといった必須ミネラルなど、とてもたくさんの栄養素を含んだ優れた食材なのです。
実はダイエット向きの食材
栄養豊富な銀ヒラスですから、たくさん食べたいと思っても、やはり気になるのはカロリーですが、他のおもな食用魚と比べてやや低カロリーかな、という程度です。
可食部(生)100gあたりエネルギー(単位キロカロリー)(五訂増補日本食品標準成分表)
- まあじ 121
- まさば 202
- さんま 310
- すけとうだら 79
- ぶり 257
- みなみまぐろ赤身 93
- みなみまぐろ脂身 352
- シルバー(銀ヒラス) 153
ただ、銀ヒラスは、脂質や糖質を分解する酵素の働きを補助するナイアシン(ビタミンB3)の含有量が高いので、良質なタンパク質を多く含んでいる点と合わせると、実はダイエット向きの食材とも言えるのです。
銀ヒラスの旬はいつ?
脂が乗るのはやはり冬
銀ヒラスは水温が低くなる冬の時期になると脂が乗ってくるそうなので、南半球の冬、つまり日本では夏の時期が旬と言えるでしょう。ただし、銀ヒラスは南半球で漁獲され、冷凍されたものが日本へ輸出されたのち加工されたものが、一年を通して店頭に並ぶので、旬の時期というのは日本ではあまり意識する必要はなさそうです。
銀ヒラスって美味しいの?
くせのない美味しい白身魚
銀ヒラスは白身魚でありながら、かつて沖ブリという名前で、赤身魚であるブリの代用魚として利用されていたこともあり、味はブリに似ている美味しいお魚です。(現在は消費者庁の加工食品品質表示基準の規定で、銀ヒラスを沖ブリという名称で販売することはできません。)輸入品である都合上、日本では、とれたて新鮮なお刺身でというわけには、なかなかいかないのですが、さまざまな料理でその味を楽しめるお魚です
銀ヒラスのおすすめレシピ①和風料理
和食にも抜群の相性
もともと日本ではなじみがなかった銀ヒラスですが、ブリに似ているとは言っても、比較的淡白な白身のお魚ですので、スーパーなどで売っている他のお魚の切り身と同じようなレシピで調理するだけで美味しく食べることができる、とても便利な食材です。