銀ヒラスって?実は知られていない日本で食べれる美味しい魚

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銀ヒラスは、焼き物だけではなく煮付けにしても美味しく食べることができます。銀ヒラスは切り身で販売されていることがほとんどなので、一般的な切り身魚の煮魚レシピを利用できます。比較的くせのないお魚ですので、臭み消しの生姜を入れるかどうかはお好みでよいでしょう。

銀ヒラスのおすすめレシピ②洋風料理・揚げ物

油で淡白さを補ってより美味しく

銀ヒラスも漁獲された時期や個体によって、脂の乗りに差が出ることがあります。バターを使ったり油で揚げたりといった、脂肪分を多く使う調理を行うことで、足りない脂分を補ってより美味しく食べることができます

銀ヒラスのムニエル

ムニエルと言えばサケやヒラメで、作り方もなんとなく難しいんじゃないかな、というイメージがあるかもしれませんが、実はとても簡単です。基本的には水気を切った魚の切り身に塩コショウで下味をつけ、小麦粉をまぶしてサラダ油とバターで焼けばムニエルの完成です。バターの香りが食欲をそそる、ちょっとおしゃれな一品になります。

銀ヒラスのフライ

白身魚の料理の定番の一つはフライですから、銀ヒラスもカラッと揚げてフライにして、ソースをたっぷりかけていただきましょう。フライにすると、サクッとした衣の歯ごたえとふんわりした銀ヒラスの身の両方が楽しめる、大人から子どもまで、みんなに喜ばれる一品になります。

銀ヒラスの唐揚げ・竜田揚げ

銀ヒラスは、唐揚げや竜田揚げにすると、同じ揚げ物でもフライとはまた違った味わいを楽しむことができます。銀ヒラスは身が淡白なので、鶏のから揚げを作る時のように、事前にしっかり下味をつけてから、揚げることがポイントです。衣を小麦粉にすればしっとりした唐揚げに、片栗粉にすればサクッとした竜田揚げになります。

銀ヒラスのおすすめレシピ③アレンジ料理

料理が苦手な人でも安心

銀ヒラスの調理方法は、焼く、揚げるだけではありません。煮込み料理や、パエリアの具として使ったり、おやつやおつまみとしてフィッシュアンドチップスのようにしてみたりと、銀ヒラスはさまざまな料理にアレンジできます。みなさんも、いろいろ工夫して銀ヒラスのオリジナルレシピを作ってみてはいかがでしょうか。

銀ヒラスで注意すべきこと

魚介類と水銀

良質な栄養素をたくさん含んだお魚は健康な食生活を送るうえで欠かせない食材です。特に栄養をたくさん必要とする妊婦さんはお魚をたくさん食べるとよい、と言われてきましたが、魚介類の中には食物連鎖によって体内に水銀を蓄積しているものがあり、特定の魚介類を偏って多く食べることで、この水銀が胎児に悪い影響を与える可能性が指摘されるようになってきました。

日本の基準では銀ヒラスは安全?

水銀による胎児への健康被害を防ぐため、厚生労働省では「妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項」を発表し注意喚起を促しています。妊婦さんが食べても大丈夫な基準量として例えば、キンメダイは週に80gまで、ミナミマグロは週に160gまでといったように、いくつかの魚介類について注意するよう呼びかけられています。ただ幸いなことに銀ヒラスは、この基準の中では注意すべき魚介類とされていません。

海外では注意の対象

日本では現在、注意の対象になっていない銀ヒラスですが、海外ではそうでない場合があります。例えばオーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)では、妊娠中の女性はシルバーワレフ(銀ヒラス)の摂取量を週に450g程度にした方がよいと推奨しています。450gというと切り身4~5枚分になり、海外では銀ヒラスの消費量が日本より多いからこその推奨なのですが、日本でも気になる方は注意した方がよいでしょう。

銀ヒラスを料理のレパートリーの一つに

日本ではまだあまりなじみがない銀ヒラスというお魚を紹介しました。銀ヒラスは通称で、和名がなぜか外国語のシルバーというのも、もともと日本では獲れない魚だったからなんですね。遠い外国からはるばる輸入されてきて、お店に並ぶ銀ヒラスですが、極端に偏った食生活を送るのでない限り、料理もしやすく、栄養豊富で、とても美味しい安全なお魚です。

魚介類の調理は、料理に慣れていない人にとっては、下処理が面倒、味付けが難しいなどの理由で敬遠されがちですが、最近は銀ヒラスの切り身をお醤油や味噌だれで味付けしてそのままパック詰めした商品も販売されています。スーパーや鮮魚店で見かけたら、ぜひ購入してその美味しさを体験してみてください。そしてあなた流のアレンジで料理のレパートリーの一つに加えて、銀ヒラスで食卓を飾ってみてください。