クエとはどんな魚?値段や魚突きもご紹介

鋭い歯が並んでいる大きな口で、高級食材の伊勢海老も丸呑みしますが、1~2週間に1度ほどしか餌を食べないともいわれています。釣ろうとしても、餌に食いついてくれないためになかなか釣ることができないので、クエ(食え)という名前になったという説もあります。

クエは高級魚?

主に西日本で獲れていますが、成長が遅く体長60cmほどの成魚になるまでには10年以上もかかるので、天然ものは市場には少ない量しか流通していない超高級魚です。それゆえに、過去にはアブラボウズをクエとして偽装したり、中国から仕入れたクエを国産のクエと表示して販売されてしまうということもありました。

クエは刺身などで食べられる高級魚

ちょっとグロテスクな見た目とは違い、クエは刺身や鍋などの料理にすると上品な味わいを堪能できる高級食材です。刺身では脂があり口当たりもなめらかで、うま味とほのかな甘さも感じられます。活〆のものなら、薄造りにして食感を楽しむのもおすすめです。

クエ鍋は、フグ鍋並みにコクがあり鍋の王様とも呼ばれており、大変人気があります。毎年11月に行われてれる大相撲九州場所では、縁起の良い魚としてアラ(クエ)を使ったちゃんこ鍋を、力士が一番楽しみにして食べているそうです。

クエの旬は一年中

脂乗りの良い冬が旬だと思われがちですが、だいたい1年を通して漁が行われており、夏のクエは産卵をして脂が落ちるので、冬のクエよりはあっさりとしていてそれもまたおいしいのだとか。夏はしつこさがなく、冬は脂がたっぷりと乗ったクエが味わえるということになります。

クエは捨てるところが無いといわれている魚で、肝や胃袋、ウロコまでも食べることができます。自分の目で直接確認してクエを購入する際は、体にツヤと張りがありエラはきれいな紅色をしていて、ウロコのはがれがなく目が澄んでいるものを選ぶようにしましょう。

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