山形県は鯉が名産
山形県は米沢鯉が有名であり、江戸時代の上杉鷹山が「むくみ」や「乳不足」を改善するために、医療用として利用したことが始まりです。
米沢鯉は雪国の寒さが鯉の身を引き締め、3年ほどきれいな流水で丁寧に育てるため泥臭くなく、身が十分に詰まった肉質のある鯉になっています。また、山形県では祝いの席などでは鯉料理が多く出されます。
鯉は寄生虫がいる?
鯉に限らず淡水魚には寄生虫の危険
寄生虫は鯉に限らず、全ての魚に寄生している可能性があります。また、鯉などの魚に寄生虫が寄生している場合、それを食べた人間は嘔吐や、食中毒になり苦しむことがあります。
最悪の場合は寄生虫が人間の脳にまで達して、後遺症が残ることもあります。特に寄生虫の被害は十分に加熱していない魚を食べることにより起こります。
淡水魚には独特の臭みがある
淡水魚は特に泥臭さがあります。これは淡水魚が生息している水質の問題で起こることです。人間が引き起こした環境破壊などが原因で川の水が汚くなり、川に生息している魚は独特の臭みを発するようになったのです。
その証拠にきれいな川の水に生息している魚に関しては泥臭くなく、美味しく食べることが出来ます。
自分で捕獲するのではなくお店で食べよう
淡水魚を素人が調理して食べてしまうと泥臭さがあって美味しくなかったり、食中毒などを引き起こす可能性が大いにあるので、絶対に鯉料理専門店や鯉料理を扱っているお店などで食べるようにしましょう。
お店ではプロの料理人が調理してくれるので安心して美味しく食べることが出来ます。また、鯉に関しては鯉専門の料理のお店もあるので行くことをおすすめします。
鯉の臓器である胆のうには毒がある?
鯉の胆のうには鯉毒という毒がある
鯉は食中毒を引き起こす寄生虫の他に、鯉毒という猛毒が鯉の胆のうには含まれている場合があります。鯉毒が含まれている鯉を適切な処置を知らない素人が食べると、肝不全や肝臓機能障害を引き起こすことがあります。最悪の場合は痙攣や麻痺、意識不明により死亡する場合もありえます。
一方で、毒がある反面、視力回復などに鯉の胆のうは効果が期待されており、鯉胆という名前の薬が薬局などで販売されています。ことわざに「毒薬変じて薬となる」というのがありますが、鯉の胆のうにはこのことわざがピッタリでしょう。
適切な処理がしてあれば鯉は食べることが可能
鯉を食べるには泥抜きをしっかりとし、胆のうを潰さずにさばく必要があります。しかし、寄生虫や鯉毒により食中毒などを引き起こす場合があるので、何度も言いますが専門のお店か、プロの料理人に調理を頼むようにしましょう。