アルコールストーブとは
まずはアルコールストーブそのものについて詳しく見ていきましょう。アルコールストーブは具体的にどんなものなのでしょうか。
アルコールを使用する携帯コンロ
アルコールストーブとは、アルコールを使用したストーブなのですが、ストーブというよりは形状はコンロの形をしています。アルコールバーナーとも呼ばれ一般的なカセットコンロよりは小さく、軽量であることから持ち運びがとても楽です。携帯コンロとしてアウトドア以外では緊急時でも大変重宝します。
バリエーション豊富で自作も可能
アルコールストーブにはシンプルなストーブのみのもから、五徳付きのもの、軽量コンパクトを重視した小型のものから、重たい鍋ややかんに対応した丈夫なものなど、種類が多く、最初はどれが良いのか悩んでしまいます。
後程おすすめのアルコールストーブを紹介しますので購入の際の参考にしてください。また自作もできるアルコールストーブの紹介もしていますので、オリジナル感を出したい人は自作にもトライしてみましょう。
アルコールストーブは軽量でコンパクトな面が人気ですが、しっかり料理を楽しみたいという人にはキャンプ用のコンロも検討してみてはいかがでしょうか。
アルコールストーブの燃料
アルコールストーブに使用するアルコールにはいくつか種類があります。燃料用アルコールと、消毒用・無水アルコールです。どの種類がアルコールストーブに適しているのでしょうか。それぞれの特徴を踏まえながら見ていきましょう。
燃料用アルコール
アルコールストーブには基本的に燃料用アルコールを使います。ホームセンターやドラッグストアなど身近なショップで購入でき、また安価なことから手に入れやすいアイテムです。プラスチックボトルに入っており、見た目には薬品ボトルのような形状をしています。
アウトドア専用のショップで購入するとホームセンターよりは割高ですが、引火性のアルコールを持ち運ぶことを踏まえたしっかりした作りで、アルコールストーブに注ぎやすいメリットがあります。
消毒用・無水アルコール
燃料用以外にも消毒用・無水アルコールが使用できます。消毒用アルコールの主成分はエタノールです。消毒用のエタノールは濃度が80%前後と定められているので十分燃料として使えます。無水アルコールは無水エタノールと表記されることも多く、アルコール濃度は99.5%以上あるので引火しやすくアルコールストーブの燃料として使うことができます。
どちらもドラッグストアやホームセンターで購入可能です。使用しても問題はありませんが、火力が弱い上、鍋の底が煤けてしまう事があります。また使用の際は自己責任で使用し、万全の注意を払いましょう。
燃料用アルコールと消毒用・無水アルコールの違い
どちらも燃料として使う事ができますが、アウトドアでは燃料用アルコールが多く使われている明確な違いは価格にあります。消毒用、無水アルコールには酒税(特定アルコールに対する加算税)が掛かっているので燃料用アルコールと比べると割高になります。やはりアルコールストーブを使うのであれば燃料用を使うのか一番安く安心して使えます。
注意すべきはどちらも人体に有害であることです。アルコールと明記はありますが絶対に飲用せず正しい使い方をしましょう。
アルコールストーブの魅力とは
アルコールストーブの人気はどんどん上がってきています。ちょっとコーヒーを楽しみたいときなどにうってつけのアイテムです。その人気の秘密を詳しく見ていきましょう。
軽量コンパクトな携帯性
なんといっても軽量でコンパクト、持ち運びが楽な事が一番の魅力です。素材には真鍮製、チタン製、アルミ製の3種類があります。真鍮製は若干重さを感じることはありますが、チタン製、特にアルミ製に至ってはその軽量さはお墨付きです。
その仕組みはいたってシンプルな作りであり、パーツ類はメスティンと呼ばれるアルミ製の飯盒にすっぽり収まってしまいます。小型のものだと本体自体80g前後のものもありますので、携帯面では最強のアイテムです。
タフで丈夫な故障知らず
アルコールストーブはシンプルな作りのため機械的要素はありません。そのため機械トラブルといったものがほとんどなく、故障といえば経年劣化や破損などで、故障を心配する必要はないでしょう。真鍮製であれば強度が抜群、チタン製であれば熱に強く錆びない、しかも強度があるので丈夫で長持ちします。
アルコール燃料で経済的
アルコール燃料は前述で述べたとおり、消毒用、無水を選択すれば価格は比較的高めですが、一般的な燃料用アルコールであればコストがグッとおされられます。ドラッグストアやホームセンターで購入できるので、キャンプ先で足りなくなった、忘れた、となっても手軽に購入できるので、使い安いアイテムです。
揺らめく静かな炎で盛り上がるムード
アルコールストーブは料理にはもちろん、その炎で暖をとる事も出来ます。燃焼の際の音も静かで、夜や早朝の使用でも周囲に迷惑をかけることがありません。青く揺らめく炎は神秘的なムードを作り上げてくれるので、煌めく炎を見ながらコーヒーを飲むのもまたキャンプの醍醐味でもあります。