ニザダイは臭い?釣り方から美味しい食べ方までご紹介

ニザダイは磯釣りの外道として有名です。

磯臭いことでも有名で、特に釣り人に嫌われている魚だと言われています。しかし、一方では上質な白身でとてもおいしい魚だともいわれています。そんなニザダイの特徴や釣り方から、おすすめのおいしい食べ方を紹介します。

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ニザダイの特徴

ニザダイはスズキ目・ニザダイ科に分類されています。見た目は平べったく口が尖っていてカワハギにそっくりですが、スズキの仲間です。成魚の体長はおよそ40cmで、大きいものは50cmを超えるとも言われています。ほぼ日本全域に生息しており、季節関係なく一年中釣れます。

サンノジとも呼ばれています。

ニザダイの尾には、特徴的な四個の黒い斑点があります。このうち三個の斑点が大きく漢字の三に見えるので、地方によってはサンノジと呼ばれています。また、この斑点には硬い突起があるため、素手でつかむときにはケガをしないように注意が必要です。

ニザダイの名前の由来

ニザダイは漢字で仁座鯛と書きます。ニザは新背(にいせ)がなまった言葉といわれており、新しく大人の仲間入りできた若者という意味になります。つまり、ニザダイは青二才の鯛、または鯛の端くれということになります。

ニザダイの生態

ニザダイは外敵から身を守るためにオヒレにするどくとがった数本のトゲを持っています。また、黒い斑点部には堅くてデコボコした板があります。毒はもっていませんが、ニザダイを素手で触るときにはケガをしないように注意が必要です。

ニザダイが外敵から身を守る方法

ニザダイは、外敵から身も守るためにオヒレに鋭いトゲが4個ついており、斑点部は堅い板がつき出しています。この斑点部の板がデコボコしていることから英名Sawtail(鋸の尾)の由来になっています。ニザダイはこのトゲと板で外敵から身を守っています。

強靭な歯で主食の石灰藻をかみ砕く

ニザダイには強靭な歯が生えており、主食の硬い石灰藻をかじれるようになっています。雑食性でもあるので、カニやエビなどの甲殻類から、ゴカイやイソメなどの多毛類までなんでも食べます。この強靭な歯で噛まれるとケガをする可能性があるので、ニザダイから釣り針を外す際は、噛まれないように気を付けてください。

ニザダイの生息分布

ニザダイは東北から九州までほぼ日本全国の沿岸に生息していると言われていますが、そのなかでも生息数が多い地域は関東から西の方と、ある程度決まっているようです。また、ニザダイは岩礁やサンゴ礁を好んで住処にしていると言われています。

ニザダイの多くは南の海に生息している

ニザダイ科の魚は、南の温暖な海に多く生息し、北に行くほど数が少なくなると言われています。日本のニザダイは、他のニザダイ科の中で最も北に住んでいる種類になります。また、ニザダイ科の魚はカラフルな種類が多いので、食用というよりも観賞魚として知られている種類が多いです。

ニザダイのすみかは岩礁やサンゴ礁

ニザダイの幼魚は潮だまりや浅い岩礁に住んでいます。幼魚のうちは群れでも単独でも見られますが、成魚になると水深10メートルほどに群れをつくります。ニザダイの産卵は春頃で、卵は海面を浮かびながらふ化します。ふ化した幼魚は海面を浮いたまま成長し、やがて岩礁やサンゴ礁に生活場所を求め定着するといわれています。

ニザダイの臭いの原因

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