ニザダイには強靭な歯が生えており、主食の硬い石灰藻をかじれるようになっています。雑食性でもあるので、カニやエビなどの甲殻類から、ゴカイやイソメなどの多毛類までなんでも食べます。この強靭な歯で噛まれるとケガをする可能性があるので、ニザダイから釣り針を外す際は、噛まれないように気を付けてください。
ニザダイの生息分布
ニザダイは東北から九州までほぼ日本全国の沿岸に生息していると言われていますが、そのなかでも生息数が多い地域は関東から西の方と、ある程度決まっているようです。また、ニザダイは岩礁やサンゴ礁を好んで住処にしていると言われています。
ニザダイの多くは南の海に生息している
ニザダイ科の魚は、南の温暖な海に多く生息し、北に行くほど数が少なくなると言われています。日本のニザダイは、他のニザダイ科の中で最も北に住んでいる種類になります。また、ニザダイ科の魚はカラフルな種類が多いので、食用というよりも観賞魚として知られている種類が多いです。
ニザダイのすみかは岩礁やサンゴ礁
ニザダイの幼魚は潮だまりや浅い岩礁に住んでいます。幼魚のうちは群れでも単独でも見られますが、成魚になると水深10メートルほどに群れをつくります。ニザダイの産卵は春頃で、卵は海面を浮かびながらふ化します。ふ化した幼魚は海面を浮いたまま成長し、やがて岩礁やサンゴ礁に生活場所を求め定着するといわれています。
ニザダイの臭いの原因
ニザダイが釣り人に嫌われるのは、磯臭くて食べられないことが理由だと言われています。この磯臭さの原因になっているのが皮と内臓です。また、季節によってもニザダイの臭いは変わるといわれています。では、この磯臭さを防ぐには一体どうすればよいのかをご説明していきます。
臭いの原因は皮と内蔵
ニザダイの臭いの原因は、皮と内臓にあると言われています。特に内臓は臭いがきつく、調理するときに内蔵を傷つけてしまうと、周辺にしばらく臭いが残ってしまうくらい強烈だと言われています。また、皮にも強い臭いがあり釣った直後でも皮を軽く触った手が臭くなるほどです。
夏より冬の方が臭いが薄い
ニザダイは、獲れた場所によって臭みに差があると言われていますが、季節によっても臭いが違うそうです。一般的に、夏は臭いがきつく、秋から冬にかけては臭いが薄いといわれています。ニザダイを調理する場合は、夏よりも冬の方が臭いが抑えられると言われています。
おいしいニザダイの見分け方
ニザダイは東日本ではあまりなじみがありませんが、関西、四国、九州地方ではスーパーの鮮魚コーナーでも見かけるほど有名な魚です。では、スーパーなどで購入する場合に美味しいニザダイを見分けるにはどうしたらよいのでしょうか。ポイントをご説明します。