サーモントラウトとは何の魚?
サーモントラウトの基本情報
サーモントラウトとは人工的に作り出されマスのことです。単にトラウトともいいます。ニジマスを海で完全養殖したものがサーモントラウトと呼ばれます。身色がよく、味がよいニジマスを人工的に海で養殖できるように改良したものです。出荷調整ができ、サーモントラウトの最大の養殖生産国はチリです。サーモントラウトは体長50センチを超える大きさです。特徴は体に黒い斑点が散らばってついており、体の中央には縦に赤い筋があります。
サーモントラウトの由来
海にいるサケの呼び名であるサーモンと川にいるマスのトラウトの呼び名を掛け合わせてサーモントラウトと呼びます。サーモンタイプとして人工的に作り出したニジマスの品種の命名された名前がサーモントラウトです。また、トラウトサーモンとも呼ばれています。
サーモントラウトとサーモンとの違いについて(1)
サーモンはサケ、サーモントラウトはニジマス
サーモンと呼ばれるのは鮭という種類です。ですが、サーモントラウトは海水で養殖されたニジマスのことです。トラウトと呼ばれるのはマスのことを指しています。マスは淡水魚であり、サケは海水魚という違いがあります。身の色も味も異なります。それは水質や食べる餌が違うからです。
サケとマスでなにが違うのか
サケは海水魚です。川で生まれ、海で育ちます。そして産卵するのに生まれた川に上り産卵して命を終えるのにたいして、淡水魚であるマスは川や湖で暮らしています。そしてスチールヘッドとはサケと同じような生態をしています。海水でくらすマスは一回の産卵で寿命は終わりません。何度も川と海を往復します。川でうまれ海で暮らし、川で産卵しまた海に戻って暮らします。
サーモントラウトとサーモンとの違いについて(2)
スチールヘッドとは天然のサーモントラウト
養殖しているニジマスのことをサーモントラウトと言いますが、ニジマスを英語でいうとレインボートラウトと言います。レインボートラウトは淡水に生息するニジマスのことです。サーモントラウトのことを英語でいうとスチールヘッドと呼び海に生息しています。ですがスチールヘッドは天然の海で暮らすニジマスを指します。サーモントラウトは養殖のスチールヘッドとなります。
サーモントラウトはサーモンの代用品
回転寿司でよく食べられているメニューであるサーモンですが、サーモンは高価なため代用品が使われています。使われているのはサーモントラウトです。サーモントラウトは養殖されているため供給が安定しており、値段も一定なので回転寿司でのサーモンはマスであるサーモントラウトが使われています。
サーモントラウトはなぜ刺身で食べられるのか(1)
寄生虫のアニサキスに注意
鮭と書かれている魚はお刺身で売られてはいなく、加工品であったり、加熱用として切り身で売られています。鮭にはアニサキスという糸のような寄生虫が幼虫寄生している可能性があるからです。アニサキスはアニサキスの卵をもったオキアミを魚が食べることで寄生されます。サバやニシン、イワシ、鮭もオキアミを食べる魚は注意が必要だからです。
売られている加熱用は生では食べられない
食中毒を引き起こす原因のアニサキスですが、アニサキスの幼虫は人の中に入ると胃壁に潜ろうとします。そのために激しい腹痛が引き起こされてしまいます。スーパーで売られている加熱用と表示されている生鮭はシロサケと呼ばれる種類が多く、寄生虫のアニサキスがいる可能性がたかいので絶対刺身として生で食べないようにしてください。
サーモントラウトはなぜ刺身で食べられるのか(2)
養殖のサーモントラウトは食べる餌が管理されている
養殖されるサーモントラウトはドライペレットという餌を与えられているのでオキアミを食べないように管理されています。きれいな海の水で養殖されているため安心して刺身として生で食べられますが、海の中なので寄生虫の卵を持ったオキアミを食べない可能性が全くないわけではありません。
サーモントラウトは冷凍状態で輸入されてくる
刺身など生食用として食べられているサーモントラウトは冷凍状態で輸入されてくるのがほとんどです。アニサキスは加熱したり、マイナス20度で24時間以上冷凍すると死滅するので安心して刺身として食べられています。ですが、一部は空輸で冷凍されずに輸入されています。可能性は低いですが、寄生虫がいないとは言い切れませんので注意が必要です。
サーモントラウトの気になるカロリーは
サーモントラウトの気になるカロリーについて
ダイエットや低糖質制限などで人気のサーモンですが、サーモントラウトは炭水化物を含みません。海面で養殖されているサーモントラウトのカロリーは100グラムで226キロカロリーです。切り身の場合80グラムで181キロカロリーとなります。刺身100グラムで糖質は0.2グラムと糖質が低いです。