ご飯を炊いてみよう!
炊飯をするには火の強さを変える作業を行うのが一般的ですが、通常のアルコールストーブには火の強さを変える機能がついていません。そこで、いわゆる「ほったらかし炊飯」をする必要があります。これは、燃料が少なくなるにしたがって火力が弱くなることを利用する方法です。
燃料となるアルコールの量を計算することで、炊飯に適した「強火→弱火」を自然に実現することができます。目安としては、アルコール15ccに対して、米1合・水200mlです。燃焼時間は約11分です。ただし、気温や風などの条件によって多少の変動があるので、実際に試して経験値を積む必要があります。
自作アルコールストーブの注意点
この道具の自作は、メリットばかりではありません。作る時と使う時で、それぞれに注意すべきことがあります。ここでは、自作にチャレンジする際の注意点について紹介します。実際に作業をする際の参考にしてください。
作成時|ケガに注意
アルミカンをカットする際には、手を切らないように気を付けることが大切です。カッターを台などに固定しておいて、缶の側を回転させながらカッターの刃に当てるようにすると、手元が狂いにくいので安全にカットすることができます。
また、カットした缶の取り扱いにも注意しましょう。切り口がとがっているので、うっかり手が滑ると指をケガする恐れがあります。対策としては、サンドペーパーで切り口を削っておくと、切り口の先端を丸めることができるので安心です。
使用時|火気に注意
火気の取り扱いにも気を付けることが重要です。特に燃料となるアルコールの取り扱いには気を付けましょう。というのも、本体の内部にアルコールを直接注いで使います。ガスバーナーの場合は燃料がボンベに入っているのに対し、アルコールストーブの場合はアルコールを持ち運ぶための容器を自分で用意しなければならないのです。
たとえば、アルコールの入れ物のフタが完全に締まっていないと、運んでいる途中でリュックの中にアルコールが染み出すことが考えられます。そうやってアルコールを含んだ荷物に、予期しない形で引火してしまう危険性があるのです。できる限りアウトドア用品店などで、専用容器を購入するようにしましょう。
自作アルコールストーブでアウトドアをより楽しく!
アルコールストーブは、簡単に作ることができます。缶の大きさや穴の数を色々と変えてみることで、自分の用途にピッタリの火器を使えるようになるという魅力があります。キャンプの目的に応じて、自分にぴったりの火器ギアを作る楽しみを、ぜひ感じてください。