逆に、ゆっくりと波に漂わせながら、浮かせて魚を誘う場合はベイトリールを使います。その場の状況や気候の変化によっても変わってきますが、基本的なリールの使い分けはこの二つをメインに行います。
ブリ釣りのライン
ブリ釣りのラインも、釣り方の種類によって変わってきます。例えば、ジギングで使用するべきラインはPEラインが3~4号の物で、リーダーラインが30~40blの物です。ブリをジギングで釣るのが初めての方や慣れていない方は、なるべく太めの物を使用することをおすすめします。
他の釣り方でも、初心者の方はなるべく太めの物を使用すると良いです。そして、リーダーの選び方に迷う方も多く居ると思います。目安としては、PEラインの太さの2~3倍のものを選ぶとちょうど良いです。
ブリ釣りにおすすめの竿
ブリ釣りの竿は、状況によって使い分ける必要があります。また、釣り方の違いでも種類が変わってきます。今回は、各釣り方ごとでおすすめする竿を紹介します。各種の竿の特徴を知っておいて、しっかり使い分けるようにしましょう。
ブリ釣りにおすすめの竿:船釣り
シーマスター ソリッドスター RF 190-80
このロッドの特徴は、穂先がすごく細くて鋭い「極細無垢ソリッドグラス削りだし」によって、穂先の感度を最大限にまで高めた製品です。また、海釣りではいろいろな種類の魚が釣れますが、この竿はキスや深い場所で釣ることが出来るアカムツまでも対応して、さらにブリなどの青物も抵抗なく釣り上げることが出来る製品に仕上がっています。
ブリ釣りにおすすめの竿:ジギング
シマノ ロッド ゲーム タイプJ S624
このロッドは青物をジギングで釣ることに特化したロッドです。そんなロッドの特徴は、ロッドの構造強化に「スパイラルX」と「ハイパワーX」という技術を採用したことです。これにより、最小限の労力で最大限のパワーを発揮することが可能となりました。また、ロッドの体幹部分を強化したことでブレがなく、操作性も上がりました。
ブリ釣りにおすすめの竿:ルアーキャスティング
アブガルシア キャスティング ロッド スピニング オーシャンフィールドOFOS-80MH.
このロッドの特徴は、オフショアでの釣りで抜群の効果を発揮する点です。このロッドのガイドにはFuji製のものを使用し、オフショアで当たるような活発な大物に対しても対応できます。また、ブランクスもX状のテープで補強されているので、強い引きにも負けないフッキングを実現します。オフショア専用ロッドとも言える製品です。
ブリ釣りにおすすめの竿:かご釣り
このロッドは、特に、遠投サビキや遠投かご釣りなどで活躍し、さらに遠投ロッドにもかかわらず7000円ほどというコスパの良い製品です。特徴は、「PTSガイド」というガイドです。このガイドは、リールシートが捻じ込み式で「テレスピンガイド」というライン抵抗が少ないガイドのことをいい、遠投時のロッドの衝撃や消耗を防ぎます。
ブリ釣りにおすすめのリール
ブリ釣りのリールを選ぶ際、まずジギング用のリールを選ぶのが一番良い方法です。ジギングリールはドラグ性能が優れ、そして軽く扱いやすいものが多いです。耐久性も必要ですが、まず扱いやすさをメインに考えて選ぶことをおすすめします。今回紹介するリールも、主に扱いやすさとコスパの良さで選びました。
ブリ釣りにおすすめのリール:船釣り
ダイワ スピニングリール 15 レブロス 3000
このリールは淡水でも海水でもどちらでも使用することが出来る製品です。このリールの巻き心地は非常に良く、軽量でありながらも高強度を誇るエアローターを使っているので、無駄のない動きから様々な場面に自在に対応することが出来ます。また、「カプセルボディ構造」の導入で防水性も非常に高く、荒波でも安心して使うことが出来ます。
ブリ釣りにおすすめのリール:ジギング
シマノ ショアジギング リール 16 ナスキー 4000XG
このリールはシマノの技術をしっかり取り入れながらも、扱いやすい重量感とリールの回転の滑らかさがあります。また、「X-SHIP」というシステムを採用している事で、リール回転の無駄を無くし、力をロス無く伝導させることが出来ます。そして疲労感も軽減させる構造なので、釣りの初心者や女性の方でも使いやすいです。
ブリ釣りにおすすめのリール:ルアーキャスティング
ダイワ スピニングリール 16 EMMS 3012H(3000サイズ)
このリールは様々な機能性を搭載し、尚且つ1万円台に価格を抑えている製品です。ダイワの独自技術である「マグシールド」や「エアローター」といった防水機能やローター構造を持ち、ダイワのリールには必要不可欠な「デジギアⅡ」も持つなど本当に機能性が抜群です。その他にも各パーツに4つほどのダイワの独自技術を備えています。
ブリ釣りにおすすめのリール:かご釣り
シマノ リール 14 ブルズアイ 9120
このリールはかご釣りのために作られた専用ロッドです。特徴としては、大物を釣り上げる事を前提にターゲットに対して力負けしないリールに仕上がっていることです。ギア比を従来の製品から見直して、より巻き上げ時の重量感を無くし力を最大限発揮できるようになっています。
ブリ釣りの仕掛け
ブリは大きいもので1mを大きく超えて、重量は約10kgほどもあります。そんな大物も多くいるブリがどのような仕掛けで釣ることが出来るのか、各種釣り方別でまとめました。仕掛けによって使えるタックルと使えないタックルがあるので、注意が必要です。
ブリ釣りの仕掛け:船釣り
ブリの船釣りでの仕掛けは、どの大きさのターゲットに絞るかで変えていきます。ロッドは2m~2.4m程のものを使用し、ラインはPE3~4号が良いです。そして、船釣りの場合はこのラインの先が複雑です。「ビシ仕掛け」といわれ、テンビンをつけた後にカゴをつけてオキアミなど詰めます。そのカゴを振って餌を蒔きおびき寄せます。
ブリ釣りの仕掛け:ジギング
ブリ釣りのジギングの仕掛けは、メタルジグをメインとした形になります。メタルジグの大きさはブリの餌(ベイト)と同じ大きさに合わせます。例えば、イワシを餌として使うなら15~25cmの大きさのメタルジグを選びます。あとは、リーダーやミチイトなど基本的な仕掛けと同じです。
ブリ釣りの仕掛け:ルアーキャスティング
ルアーゲームとなるルアーキャスティングの場合の仕掛けはシンプルです。ですが、しっかりルアーゲームに対応したタックルが必要となります。大物をおびき寄せるためのポッパーやペンシルなどのルアーを使い、PRノットやFGノットといった摩擦系ノットも必要です。また、ハイギアタイプのスピニングリールを備えておくことをおすすめします。
ブリ釣りの仕掛け:かご釣り
カゴ釣りの仕掛けは、ブリ釣りでも基本のカゴ釣りの仕掛けとあまり変わりません。具体的な仕掛けですが、まずロッドは遠投用磯竿を使います。リールは、大口径のリールを使います。ラインは、5~10号のナイロン製です。ウキはできるだけ見やすいものを使います。カゴは、なるべく大きめな編み目のものを選ぶことで、餌を蒔きやすいです。
ブリ釣りのアクション
ブリ釣りのアクションは、成長度合いによって各アクションの有効度が変わり、それに合わせて変えていくので事前に下調べしておくことが大変重要です。今回は各釣法でのアクションを紹介しますので、これらを見てどのようにすれば良いのかある程度イメージしておくことをおすすめします。
ブリ釣りのアクション:船釣り
船釣りの場合、様々なアクションの選択が求められる場面が多くなります。例えば、アクションの方法でいうとハイピッチジャークやロングジャーク、ジャカジャカ巻きなどです。基本は、ブリに満たないハマチなどの中型魚は早めのアクションで、大型のブリはゆっくり目のアクションで気を引きましょう。
ブリ釣りのアクション:ジギング
ジギングの場合、ブリとそれ以外ではアクションが大きく変わってきます。例えば、ハマチの性格は好奇心旺盛です。この性格を利用して、出来るだけハイピッチのしゃくりやジャークを使い誘います。それに対し、ブリは少し遅めぐらいのテンポが好ましいです。そして、1ジャーク2リトリーブというアクションがジギングでは基本になります。
ブリ釣りのアクション:ルアーキャスティング
基本的な流れとしては、ルアーキャスト後にそのまま自然に着底をさせて、その後すぐにルアーを立ち上げます。この時のアクションはジギングとさほど変わりません。ただ、その場のブリの状況や環境に合わせて、じゃかじゃか巻きにしたりロングジャークを入れてみたりと対応しなければなりません。
ブリ釣りのアクション:かご釣り
カゴ釣りは、おもりが仕掛けに付いていません。なので、撒き餌の中に仕掛けが混じり込んで同調して見えてしまいます。なので、ラインを張るように波の流れに乗せます。そして、それと同時にしゃくることで撒き餌を出します。これを基本繰り返すのですが、ウキ下の長さを整えることでその場の状況に対応させながら繰り返しましょう。
ブリのさばき方
ここまでブリの釣り方やタックルについて紹介してきましたが、ここでブリの裁き方をご紹介します。ここでご紹介するさばき方と同じようにさばくことが出来る魚も下に載せておきますので、ぜひ見てみてください。ちなみに、名前にブリが入っていますが全く別の種類です。気になった方は是非ご覧下さい。
ブリはすき引きが難しい!
ブリは基本的には一般的なさばき方と同じく、三枚おろしをメインとします。ですが、大型の青物は鱗を「すき引き」といった落とし方で落とします。このすき引きが難しく、見様見真似ではそう簡単に上手くいきません。特にブリ系の鱗は細かいので、すき引きが一番手っ取り早い方法となります。
ブリ釣りを思いっきり楽しもう!
ブリは食べ方も自由自在でとてもおいしい魚ですが、釣り方も自由自在で釣りがいがある魚です。そして、タックル選びも自分の好みの釣法などで帰ることが出来て、とにかく様々な楽しみ方が出来ます。ブリ釣りを通して、これだけといった決めつけた楽しみ方ではなく、いろんな釣法やタックルに挑戦してみることをおすすめします。