釣り糸の結び方の種類はさまざま!
釣り糸の結び方は何をどのような用途でくくるかによって変わります。今回紹介する種類はほとんどが釣りを始める上で避けては通れない部分が多く、それらの手法を知らずになんとなくで結んでも、知らぬ間に結び目が緩んでしまいます。結び方一つで釣果が変わることもあり、とても大切なポイントであるといえます。
釣り糸の結び方を解説!
釣り糸の結び方は大きく分けて4種類あります。汎用性の高い手法や、各接続金具と糸を結ぶのに対応した手法など、幅広い釣り方で用いられます。今回は、そんな場面分けをした上で細かく詳しい解説もつけ、初心者でも結べるように紹介していきます。下の記事に釣り糸の種類の情報が載ってますので、そちらも参考にしてみてください。
釣り糸の結び方①汎用の結び方
汎用性が高い釣り糸を結ぶ手法は用途によって様々であり、どんなシーンでも活躍する万能なものです。ですので、1つ覚えておくだけでも使い道は多いので、とても重宝するでしょう。今回は、2種類の汎用の釣り糸を結ぶ手法をそれぞれの特徴と実際の結び方の映像を交えて解説していきます。
汎用の釣り糸の結び方①チワワ結び
チチワ結びの特徴は?
チチワ結びの特徴は、結び目を8の字の形にして、そこから2重に結ぶ点です。輪にねじりを加えた上でこの手法を行うので、安定感のある強度を生みます。また、万能な手法なので、釣り糸を結ぶ手法の基本を覚えるときはまずこの手法から覚える事も多いです。
チチワ結びの実際の結び方は?
チチワ結びの詳細な方法をご紹介します。まず、竿の先から針を結ぶ「道糸」を約10cmの部分で折り返します。その後、折り返した部分で輪を作ります。その後、糸の両端をしっかり持ち、軽く引っ張ります。引っ張り中央に結び目が出来たら成功です。その後余った端糸を少し切り、仕掛けで使う「サルカン」に通します。
サルカンを輪に通したら締めて完成です。比較的容易にできる手法ですが、これが様々な結びの手法の土台の形となります。ポイントとしては、輪に一度ひねりを入れると強度が増します。また、糸を濡らすことが大切です。そうすることで、摩擦熱を防ぎ糸の劣化を防ぎます。あと、結び目を強く締めすぎるとダンゴにならないので、注意が必要です。
チチワ結びの活用方法は?
チチワ結びはオールマイティに使用することが出来ます。釣り糸同士をチチワ結びでつなげることが出来て、各種接続環に糸をくくりつける時は最も楽な手法として使用されます。そして、チチワ結びは特にのべ竿を使用するときに使われますが、のべ竿の先端についている紐状の「蛇口(リリアン)」と呼ばれる接続部分で主に活用できます。
汎用の釣り糸の結び方②ハーフヒッチ
ハーフヒッチの特徴は?
ハーフヒッチは、主に付属的な手法という位置づけで使用されている点が特徴です。付属的な役割ですので、単独で使用されるということはほとんどありません。編み込んだ糸がほつれないように結び目で補強したり、糸抜け防止の為に強度を上げる時などに使用される手法です。
ハーフヒッチの実際の結び方は?
ハーフヒッチは、簡単に言うと結んでこぶを作る「止め結び」を繰り返し行っています。いくつも結んでこぶを作ることで補強しているのです。手法の詳細としては、強度を増したい糸をもう一つの糸でいくつもこぶを作るように隙間無く結んでいくだけです。
映像で手法が出ていますが、この結びの中に補強したい線(本線)を入れて何度も繰り返します。ポイントは、常に隙間無く結んでいく為に1回ずつにしっかり力を込めることです。そして、しっかり固定した状態で結ぶことでより圧をかけてむすぶことを可能にして、強度が増幅します。
ハーフヒッチの活用方法は?
ハーフヒッチは補強をメインに使用される手法です。先ほど紹介したチチワ結びで各種接続環を結んだ後に糸抜けが無いように釣り糸同士をハーフヒッチで堅く結び補強するという方法もよく使われます。様々な結び方の後に使われることも多いです。
釣り糸の結び方②釣り糸同士の結び方
釣り糸同士を結ぶ手法は、各種の糸の太さや素材の種類を見て変えないと締め込みが甘く緩くなってしまうので、しっかり選んで使い分けなければなりません。今回は、4種類の釣り糸同士を結ぶ手法をそれぞれの特徴と実際の手法を映像を交えて解説していきます。下の記事には釣り糸についての情報が載ってますので、気になる方は見てみてください。
釣り糸同士の結び方①電車結び
電車結びの特徴は?
電車結びは、糸同士を結ぶ手法としては一番基礎となる手法で簡単なものです。初心者でも容易に覚えることが出来て、各種豊富な釣法で仕掛けをする際にも多用されます。強度は凄く強いとまでは言えませんが、仕掛けの軸になる「幹糸」やリールに巻かれた釣り糸の先につなぐ「ハリス」などの太さの対応範囲が広いことも特徴です。
電車結びの実際の結び方は?
手法の詳細としては、まずくくりつけたい釣り糸を2本平行に並べます。次に、メインとなる糸で輪を作ります。その後、輪ともう一本の糸をくっつけるように巻くのですが、輪を作った先の糸で4回ほど巻いてくっつけます。そして、最後に輪を作ったメインの糸の両端を引っ張ると玉になります。これで完成です。
これを輪にするメインの糸を変えて、逆側でも同じ事を行います。この手法のポイントは、最後に引っ張る時に唾や水で結び目を濡らしてから引っ張ります。そうすると、釣り糸に使用されるPEラインやナイロン系の糸は摩擦に弱いので、濡らしたことで摩擦を減らし強度が持続します。
釣り糸同士の結び方②ブラッドノット
ブラッドノットの特徴は?
ブラッドノットは別名「アメリカノット」と言われる手法です。この結び方の特徴は、つなぎ目の小ささと結び目の形が卵のような形状になる点です。小さいながらも強度が高い結び目は、投げ釣り時に使用される力糸や同じ太さの糸を結びつける場合に役立ちます。また、初心者にも優しい手法です。
ブラッドノットの実際の結び方は?
手法の詳細ですが、まずくくりつけたい糸を2本を平行して持った後、交差させます。次に、片方の糸にもう片方の糸を3~5回ほど巻き付けて、巻き付けた糸の端を交差している場所に通します。その後逆も同様に結びつけ、最後に両端をゆっくり引っ張り締めてカットします。
この手法のポイントは、両端を引っ張った後、最後の結び目は片方ずつ行うことです。そうすることで、きれいな結び目を作ることがが出来ます。また、ゆっくりこれらを行うことでよりきれいな結び目を作ることが出来ます。また、違う太さの糸を使うと抜けやすくなるので、確認してから行うことが大切です。
釣り糸同士の結び方③FGノット
FGノットの特徴は?
FGノットは、シーバスの釣りなどで主に使われるメインライン「PEライン」と衝撃を吸収する部分「(ショック)リーダー」を結ぶ手法として主に使用されます。特徴は、編み込んで締め込む事で強度を増し、また実用性が非常に良い所です。ただ、初心者は練習が必要な手法ではあります。主にルアーフィッシングなどで使用します。
FGノットの実際の結び方は?
手法の詳細は、PEラインを出した後口でくわえ、糸を張った状態の上にリーダーを乗せます。次に、交差部分をつまみながらリーダーを下から上に手前側からくぐらせます。その後逆も同様に行い、この手順を10~15回繰り返します。そして、次にPEラインの端で先ほど紹介したハーフヒッチを行います。
ハーフヒッチで締め込んだ後に、リーダーの端とPEラインを押さえながら、もう一度ハーフヒッチを3回ほど行い完成です。手順が複雑なように見えますが、慣れてくると短時間で高い強度を誇る手法が身につきます。映像のように別の方法もありますので、ぜひどちらも参考にしてみてください。
釣り糸同士の結び方④PRノット
PRノットの特徴は?
PRノットは、青物などの大物を釣り上げるキャスティングゲームや岸から遠投するオフショア、またはルアーフィッシングなどでも使用される強度の高い手法です。特徴は、その強度の高さとPEラインなどの摩擦が大きい糸を結ぶ「摩擦系ノット」の中でも大物に適している点です。しかし、手法が複雑で初心者向けではありません。
PRノットの実際の結び方は?
PRノットを結ぶ前に、まずホビンホルダーを用意します。手法の詳細は、まずリーダーとPEラインを一緒に持ち、PEラインを下に垂らします。この時すでにPEラインの先端にホビンをつけておきます。そして、そのまま手前向きで回転させながら右から左へ7cmほどPEラインを巻き付けます。逆方向にも同様に行います。