スノーピーク「ヴォールト」の魅力をご紹介!アメニティドームとの比較も

2018年4月に新規のエントリーモデルとして発売された「ヴォールト」。「アーチ構造」の意味を持つ特徴的なカマボコスタイルテントの特徴やメリットを「アメニティドーム」と比較しがら紹介していきます。

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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スノーピーク「ヴォールト」とは

日本のアウトドアメーカーの中でも屈指の人気を誇るスノーピーク社。2018年4月、そのスノーピークから新しい設計のテントが発売されました。発売前から注目を浴びていた、スノーピークでは初となる、特徴的な「トンネル(カマボコ)型」の形状をしたテントです。

2018年発売の新作テント「ヴォールト」

「ヴォールト」とは「アーチ状の建築構造」を示す単語で、この商品名はそのままこの商品の特徴的なトンネル形状を表すものとなっています。2018年4月の先行予約販売の段階で完売となるほどの人気を博したこのヴォールト。一体どのようなテントなのでしょうか。

「ヴォールト」の基本スペック

スノーピークの公式ページで公表されている情報によると、下記のような使用になっています。スノーピークテントに共通して書かれている、「~ミニマム」という表記は、「生地のどの部分をとっても、最低で~の耐水圧が保証されている」という意味です。エントリーモデルながら十分な性能を持っているといって差し支えないでしょう。

生地

  • 75Dポリエステルタフタ
  • PUコーティング
  • UV加工
  • テフロン加工
  • 耐水圧1800mmミニマム

インナーテント

  • 68Dポリエステルタフタ

ボトム

  • 210Dポリエステルオックス
  • PUコーティング
  • 耐水圧1800mmミニマム

フレーム

  • A6061(Φ13mm)

スノーピーク「ヴォールト」の特徴

エントリーモデルとして不動の人気を誇ってきた「アメニティドーム」という商品がありながら、スノーピークが発売したこの新デザインのテント。その特徴的な形状とシンプルな設営方法についてみていきましょう。

特徴①シンプルで機能的な入門用テント

このテントは、同じくスノーピークから売り出されている代表的なテント「アメニティドーム」と同様にエントリーモデルとして打ち出された製品です。必要十分な、シンプルかつ機能的なスペックと低価格の両立を実現している「アメニティドーム」と同様に、「ヴォールト」もまた、シンプルで機能的なデザインとして作られている商品です。

特徴②スノーピーク初となるトンネル(カマボコ)型

「ヴォールト」の最大の特徴といえるのが「トンネル(カマボコ)型」の形状です。2、3年ほど前に「DOD」から発売されたカマボコテントを火種として人気を呼んでいるこの形状はスノーピークテントとしては初の試みです。

居住空間が横長で、広い前室のスペースを確保できるデザインの為、「エントリーパックTT」にセットされているタープを使うことで広いリビングスペースを確保することが可能となります。

特徴③設営しやすい吊り下げ方式採用

「ヴォールト」の設営フローは、簡単に説明すると「3本のポールを連結し、フライシートにのスリーブに通し、テントを自立させ、ペグで固定する」というシンプルなもの。インナーテントはその後、フライシートの床側と上部のフックに引っかけて固定するだけなので、設営が比較的簡単です。地上高が低く設計されているので、女性一人でも設営ができるという手軽さは、このモデルのメリットの一つといえるでしょう。

設営手順についてはこちらの動画を参考にしてみてくださいね。

スノーピーク「ヴォールト」はタープセットでお得に手に入れよう!

「ヴォールト」はもちろん単体で買い求めることもできますが、おすすめするのは断然「エントリーパックTT」のタープセット。この商品は、「ヴォールト」とタープがセットになっていながら¥49800(税別)という値段で買い求められるリーズナブルなセットです。

スノーピーク「エントリーパックTT」

初心者用セットのこの商品名にある、「TT」が示すのは「テント(tent)とタープ(tarp)のセット」であるということ。これからキャンプ用品をそろえたいと考えている初心者キャンパーにとってはうれしいセットです。セットのタープは「アメニティタープヘキサLセット」とほぼ同じものであり、その違いは「色合いとコネクションテープが付いているということ」の2点。非常にお得な内容となっています。

「エントリーパックTT」商品構成

製品を販売しているスノーピーク社のホームページによると、こちらの商品の商品構成は以下の通りです。

  • テント本体
  • フレーム 長(×1)
  • フレーム 短(×2)
  • ジュラルミンペグ(×28)
  • 自在付ロープ(2.5m×10、3.5×6)
  • リペアパイプ(×1)
  • キャリーバッグ
  • フレームケース
  • ペグケース

「エントリーパックTT」のメリット・特徴

なんといっても一番のメリットは価格が安いということです。セットになっている「ヴォールト」(¥29800)と「アメニティタープヘキサLセット」(¥26800)を合わせた金額が¥56600(税別)なことを考えると、56600-49800=6800と、7000円近くお得であるということがお分かりいただけると思います。

そしてもう一つのメリットは「コネクションテープが付いているので設営のバリエーションが増える」ということ。「小川張り」をはじめとして、さまざまな設営バリエーションが楽しめるというのはキャンプ初心者にとっても、ベテランキャンパーにとっても嬉しいポイントですね。

スノーピークベストセラーテント「アメニティドーム」との比較

スノーピークの製品において不動の人気を誇る「アメニティドーム」。それと競うように同じくエントリーモデルとして打ち出された「ヴォールト」が、どのようにデザインされているテントなのか、「アメニティドーム」と比較しながら確認しましょう。

サイズ

「ヴォールト」は、4人家族向け(大人2名子供2名)を想定してデザインされているトンネル型テントです。スノーピーク「アメニティドーム」が、風を受け流す形状になるよう低めの設計になっているのと同様に、「ヴォールト」の高さも150cm程度で決して高くはありません。

基本的には、立って活動するためのテントではなく、睡眠をメインとした居住スペースと考えたほうが良いでしょう。

インナーテントの広さ

インナーテントは横長の形状で縦220、横285cmというサイズ感です。同じくエントリーモデルの「アメニティドーム」とは異った造りの空間となっています。基本的には4人家族がちょうど横になって並べる広さがありますが、「アメニティドーム」と比較すると手狭に感じるかもしれません。

居住性

室内の高さは150cm程度で、子供なら立つことができますが、大人はかがまなければ立つことはできません。インナーテントが横長で、前室とインナーテントの境界部分が一番高くなっているため、その分前室が広く設計されており過ごしやすくなっています。

設営方法

「アメニティドーム」は4本のフレームで組み立てる「自立式」テントでした。一方、「ヴォールト」は「アウトフレーム構造」を取り入れているため、フライシートを立ち上げた後に、インナーシートを吊り下げるような設営方法となっています。

フレームは「アメニティドーム」のものと同じく、ロープでつながっているため紛失したりする心配も無く連結しやすく、かつ色分けがされているので直感的に設営に臨むことができます。

エントリーモデルとして打ち出していることもあり、設営方法は非常にシンプルなので、予め1,2回練習しておくことでスムーズな設営が可能となります。

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