伊勢海老釣りの魅力
市場では高値で取引されている伊勢海老。そんな伊勢海老ですが、実はお手軽に楽しめる釣りが出来るので、初心者にもおすすめなんです。
伊勢海老釣りは初心者でも楽しめる
慣れが必要な読み合いや駆け引きよりも、しっかりとタイミングを待つ必要がある伊勢海老釣り。伊勢海老がヒットし竿がしっかりしなるまで待ってから引き揚げます。素早い反応や駆け引きなど、慣れが必要な部分が少ないので、初心者でも楽しめて、十分釣り上げられるチャンスがあります。
伊勢海老釣り高級食材をお手軽にゲットできる
高い料亭や五つ星ホテルの料理などに使われるイメージの強い伊勢海老は、1匹でも1万円以上の相場のものが珍しくありません。そんな伊勢海老ですが、1万円もかけないで釣り上げる事が出来ちゃうんです。釣りのコツを掴み、順調にいけば10匹近くゲットすることも決して夢ではありません。釣り上げた達成感と、高級食材で埋め尽くされた食卓は、喜びもひとしおですね。
伊勢海老について
伊勢海老は食用のイメージが強い為、彼らの生態や生息場所など、詳しくは知らない人が殆どです。どこに生息していて、どのような生態を持っているのかを把握すれば、伊勢海老を釣りあげられる可能性が格段に上がります。
伊勢海老は関東より南の地域に生息している
伊勢海老は暖かく浅い海に生息しています。日本国内だと、茨城県より南側の太平洋が生息域になります。岩礁やサンゴ礁などの物陰に隠れていることが多く、昼間は物陰に潜み、夜に獲物を狩りに動き出す、夜行性の生き物です。
伊勢海老はとても大きいエビ
ブラックタイガーなどの海老が大型全長30センチほどなのに対し、伊勢海老は通常のサイズで30~40センチサイズとかなり大きめのサイズの海老です。総重量が大体400g台が多く、500gを超えると中々の大物サイズになります。稀に1,5㎏の超大物サイズも存在し、過去には2.3㎏程のとんでもないサイズが水揚げされたこともありました。
伊勢海老を釣るのは実は簡単
ヒット後瞬時に反応を返さなければ釣れないタイプの魚とは異なり、伊勢海老はヒットしてから暫く時間をおいてから引き上げます。体が大きいのとは反対に、伊勢海老の口はとても小さい為、しっかりと餌を食べ始め、仕掛けに密着した状態でないと中々釣れません。
逆に言えば、餌を食べだすまでしっかりと待ち、食べているとわかった時に引き上げていけば簡単に吊り上げる事が出来ます。シビアなタイミングの見極めがな不要な分、初心者でも十二分に釣れる可能性があります。
伊勢海老には禁漁期間がある
釣りでゲットできる伊勢海老ですが、いつでも釣りが行えるわけではありません。地域によって多少異なりますが、伊勢海老の産卵期に該当する4月~9月頃までは釣りが禁止されています。保護対象にされているので、禁漁期間の釣りは避けましょう。
禁漁期間中の伊勢海老釣りは法律違反
伊勢海老を禁漁期間中に釣った場合は、絶対にリリースするように心がけましょう。持ち帰ってしまったりすると密漁行為に該当し、法的に罰則が科せられる場合もあります。伊勢海老釣りに訪れる際は、漁業組合や、県の水産課に禁漁期間に該当しないか確認を取るようにしましょう。
伊勢海老釣りの時期と時間帯
伊勢海老は禁漁期間を除けば1年中釣れます。夜行性なので昼間はあまり姿を現さず、夜の方が活発に動いているのでよく見つけることが出来ます。
伊勢海老釣りの時期は冬がおすすめ
10月辺りに伊勢海老釣りは漁解禁になります。また伊勢海老の身がしまり、甘味が増してくる旬の時期は11月~1月になっています。サイズよりも釣れる量を狙いたい時は10月、大物狙いの時は12月頃に伊勢海老釣りに訪れましょう。
伊勢海老釣りのねらい目の時間帯は夜
伊勢海老は昼は大人しい夜行性。その為昼間は岩陰などでじっとしており、中々釣り上げる事が出来ません。17時以降で暗くなってくると、獲物の貝やウニを探して動き出します。
その為、夜釣りが基本になってきます。集団行動する魚なので、1匹でも釣れた所には、他にも生息している可能性が高いです。反対に、1匹もいない場所は本当に生息していない場合が多いです。様子を見てスポットを移動しましょ
夜釣りは危険も多い
伊勢海老を釣る時は岩礁やテトラ帯が釣りスポットになりますが、足場が不安定で夜間暗い中だとどこが足場かわかりにくくなるテトラ帯での釣りは大変危険で、重大事故もたびたび起こっています。明るいうちに釣る場所の下見を行った上で、夜釣りの釣り場を決めましょう。強風や悪天候下での伊勢海老釣りは大変危険なので避けましょう。
伊勢海老釣りの抑えるべきポイント
狙う時期や時間帯、伊勢海老の潜んでいるところの見つけ方などが、伊勢海老をゲットする為の大切なポイントになります。確実に抑えておきましょう。
伊勢海老の住処はテトラポッド周辺
夜行性の伊勢海老は、昼間はあまり動かずに岩陰などの隠れられる場所が多いところによく潜んでいます。その為消波ブロックのテトラポッドが並ぶ一帯は、伊勢海老にとってお誂え向きの住処です。また、足場となるブロックも多いので、伊勢海老釣りに始めて挑戦する場所にはぴったりです。
伊勢海老はほとんど移動しない
伊勢海老は広範囲を俊敏に動き回るわけではありません。例外として、天敵に出くわした際などは、大きな尾を利用して後ろに瞬時に飛びのくといった面白い特技を持っています。繁殖期には1列に並んで列を作って動いたりなど、基本的に集団で行動しているので、1匹釣れた場所で粘れば2匹目、3匹目と釣り上げる事は可能です。
伊勢海老はウツボがいる場所に生息する
伊勢海老とウツボ。一見何の関連性もないように思えますが、彼らは生きていく上で共生関係になっているんです。伊勢海老の天敵タコは、ウツボにとっては捕食対象に当たります。
その為、伊勢海老はウツボと一緒にいると天敵を排除してもらえ、ウツボは伊勢海老に釣られたタコを捕食することが出来るので共に行動していることがあります。つまり、「ウツボ居る所に伊勢海老の影有り」と言えます。
伊勢海老の友達ウツボとはどんな魚なのか
伊勢海老と共生関係にあるウツボについて、こちらの記事で詳しく解説しています。是非こちらの記事も参考にしてみて下さい。
伊勢海老釣りの餌
対象が喰いつきやすいエサやルアーを付けられているかは釣りの成果に直結してきます。伊勢海老の喰いつきやすいエサをきちんと把握しておきましょう。
伊勢海老まっしぐらの餌マムシ
大型のエビである伊勢海老は、肉食で、硬い貝でも殻ごとバリバリ食べてしまいます。オキアミ、青魚の切り身など、肉食性向きの餌がおすすめです。特に人気で良く釣れるのはマムシ(岩イソメ)です。伊勢海老以外もかなり喰いつく餌でもあるので、他の魚やウツボを釣り上げてしまうことも多いです。
伊勢海老釣りのマムシの付け方を動画でご紹介
マムシを針につける時は、まず頭の方から針を刺し、そのまま体内へと針を押し込み、針に沿ってどんどん奥へと入れていきます。この際に身の端っこではなく、しっかりと真ん中付近を通すように意識してください。
伊勢海老釣りのおすすめの餌
初めての釣りでマムシを触るのに抵抗がある、出来るだけコストを抑えたいなどと思う人は、マムシより安く、また喰いつきもいいアジなどの青魚の切り身や、サバの水煮缶などもおすすめです。
1個当たり200円程で購入でき、実際に使用した際、マムシよりも食いつきがよく、餌の取り付けも簡単なので、初心者の人はまずサバ缶を使ってみましょう。
伊勢海老釣りで使う仕掛け
伊勢海老の身体に針をしっかりと入れ込むことが、伊勢海老釣りでのゲットの鍵になります。針の数が多いもの、針が非常に大きいものをよく使います。初心者は十分に扱いに注意して下さい。