ジャバギルってなんだろう?
「ジャバギル」とはイマカツ社から発売されているギル系ワームです。「ギル系」という名の通り、ギル系ワームはブルーギルの形を模して作られています。ブルーギルはブラックバスが棲む水域には必ずといっていいほど棲息しているため、ブラックバスを狙ったアタックの際にはマッチザベイト(バスが好んで食べる餌)になりやすい特徴があります。それは、6月前後のブルーギルの産卵期近くでは特に顕著です。このギル系ワームの新しい主役にのしあがろうとしているのが、今回ご紹介する「ジャバギル」です。
ギル系ワームについてもう少し
このブルーギルの形をした「ギル系ワーム」は、昨今各地で好調な釣果の報告があったこともあり、一つのブームを作りつつあります。そのため、最近ではメーカー各社もこの「ギル系ワーム」を開発、販売しはじめたため、「ギル系ワーム」という一つの分野としてカテゴライズされてきました。もともと「ギルルアー」のソフト版という認識が強かったのですが、ブルフラットという火付け役の存在から今やバス釣りの一翼を担う存在になりつつあります。
ジャバギルの特徴とは
「ジャバギル」はイマカツ社から販売されてきた「ジャバロン」の後継シリーズです。あの「ジャバロン」の後継というだけあってなまめかしい水中アクションも健在です。今回はさらに進化が加わり、縦泳ぎが可能となりました。本物のギルが泳いでいるかのような動きをする「ジャバギル」の特徴をご紹介します。
ジャバギルの特徴① 世界初の縦泳ぎ型
「ジャバギル」は「ジャバロン」の柔らかな泳ぎを継承する蛇腹構造はそのままに、さらに「縱泳ぎ」を可能としたスイムベイト(泳がせると本物の魚のように動くルアー)です。この「縱泳ぎ」を可能にしているのは、一つは「ジャバロン」から受け継がれた「蛇腹オフセットフック構造」です。ボディがソフトタイプというだけでなく、蛇腹構造になっているので、水の流れの中で泳いだ際に、本物のギル同様の動きをしてくれます。もう一つが、頭の部分に仕込まれているウレタンフォームです。このウレタンフォームが浮力を稼ぐことで、見事なスイムバランスをとり、独特なアクションをとることを可能としています。
頭とれちゃう
「ジャバギル」の泳ぎの秘密となっているウレタンフォーム、「高浮力樹脂インナーコア」は、額の部分を開けることで取り出すことが可能です。ですので、「浮力を変えたいな~」なんて思ったときはこのインナーコアを変えることで調整できます。さらに、インナーコアを抜き取ることで頭部を中空構造にすると、ボディーがつぶれやすくなり、タフなコンディションでのフッキングをしやすくすることでできます。その場合は、頭部に水が入ると本来の泳ぎができなくなるので注意が必要です。
ジャバギルの特徴② 泳ぎの調整
「ジャバギル」はデフォルト状態ではスローシンキングしていき、ただ針をつけただけの状態だと横を向いて泳いでしまいます。ですので、腹部に「ネイルシンカー」を取り付ける必要があります。これで泳ぐ姿勢を調整するのです。おおよそ1/24oz~1/16ozのネイルシンカーを取り付けると独特の縦泳ぎを実現してくれます。
ネイルシンカーって
「ネイルシンカー」は主にワッキーリグなどの頭部に埋め込んで使用するオモリのことです。形は釘に近いかたちで、突き刺しやすい形状をしています。通常は頭部に突き刺し、その重さを利用して着低速度を早めたり、ボトムをつつくアクションを出したりするのに使用されます。「ジャバギル」の場合は、腹部に突き刺し、頭部の浮力体とのバランスをとるために使用するわけです。
調整されたジャバギルの泳ぎ
水中をパタパタとまるで本物のブルーギルのような泳ぎを見せてくれます。「超生命体波動万能型喰わせ系」という「イマカツ」社のキャッチコピーもなるほど、と思わせてくれます。尾の滑らかな動き、そしてたまに水流の抵抗にあって沈んだあとに戻ってくるその動きは、リアル過ぎます。少し調整に手間はかかりますが、この動きを見ると、自分で動かしたくなってきますよね。