ボラとはどんな魚?料理の食べ方や釣り方もご紹介

ボラは成長に合わせて5回程度名前を変えます。地域により独自の呼び名もあり細かく分類するともっと沢山の名前があります。成長する過程で有名な名前はオボコです。オボコは幼い子供の可愛い様子を表現する「オボコイ」の語源だといわれています。

ボラの名前の変化

ボラの名前の変化を体長別に紹介します。日本の沿岸にやってくるのは数センチの幼魚。幼魚が成長すると40㎝を超えトドと呼ばれるようになります。「とどのつまり」という言葉がありますがこれ以上成長しない、最後とか結末という意味でトドというボラの名前が語源に使われています。

  • 3㎝~4㎝  ハク、ゲンブク、キララゴ
  • 4㎝~18㎝   オボコ、イナッコ、スバシリ
  • 18㎝~30㎝ イナ
  • 30㎝~40㎝ ボラ
  • 40cm以上    トド

ボラは地域によって名前が変わる

ボラは日本各地に生息し地域ごとに異なる呼び名を持ちます。地域によって呼び名が変わる魚は沢山いますが、その中でもボラの呼び名は特に多いです。生活に根差してきた魚だったことが窺えます。代表的な呼び名を紹介します。

  • 秋田    ツボ、ズボ、ツブラ
  • 三重や兵庫 チョボ、デコ
  • 関西地方  伊勢鯉
  • 東京    すばしり、すばこ

ボラは食べることができる

ボラはもちろん食べることが出来ます。江戸時代にはタイヤヒラメの高級魚に次ぐ魚でとても人気がありました。現在でも漁により捕獲され流通しています。釣ったばかりの新鮮なボラは刺身でも美味しく食べることが可能でとっても美味しいです。

ボラは東海地方より南で食用として親しまれている

ボラを好んで食用にする地域は東海地方より南が多いです。食べ方は刺身や煮物、焼き物、揚げ物と何にでも相性が良くクセのない淡白な味わい。特に卵巣は魚体と比較すると大きく美味です。卵巣は塩漬けにし乾燥させてると「からすみ」になります。

ボラの旬は冬

ボラが美味しくなるのは秋から冬にかけてです。寒ボラと称される冬のボラは、淡白で上品でありながら程よく脂がのり濃厚な味わいを楽しむことが出来ます。逆に夏のボラは「くどさ」を感じないさらりとなめらかな口当たりで食欲が落ちる時期にも食べやすいです。

ボラは高級魚!

釣りでは外道の扱いをされる事が多いボラですが、実は美味しい高級魚です。淡白な白身と血合い部分が紅を差したような濃い赤色をしています。見た目も美しい紅白の色目は縁起が良い魚と言われる一因でもあります。

ボラ料理をご紹介!ボラは刺身が有名?

綺麗な海で釣れたボラは刺身が美味しいです。ボラの背中の身はヒラメにも負けないようなコリコリっとした歯ごたえ。上品なタイの刺身と濃くて力強いアジの刺身を同時に食したような味わいです。

NEXT ボラ料理をご紹介|刺身