サビキ釣りとは
「サビキ」という仕掛けを使う釣り方のことを言います。仕掛けの針の下にコマセを詰めるカゴを付け、海中でカゴの中のコマセを外に出すことによって魚を引き寄せ釣り上げます。針は何個も付いているので、一度に何匹もの魚を釣り上げることも可能です。アジなどの回遊魚が回ってくれば、コマセ無しで釣れることもあるほど簡単です。
サビキ釣りとは釣り方の一種
カゴに詰めたコマセで、魚を引き寄せ釣る釣り方ですが、そこにさらに仕掛けをプラスすることで、様々なポイントを狙うことができます。例えば、サビキ針の上にウキをつければ、遠投することも可能です。また遠投カゴにコマセを入れて釣る方法もあります。シンプルだからこそ、釣果を上げるための様々な工夫が生かせる釣り方でもあります。
サビキ釣りの仕組み
サビキの針には、針が6本前後付いています。その1本1本に、オキアミに見立てた小さな疑似餌が付いています。ピンクや黄色などの疑似餌をカムフラージュするように、似た色のコマセをカゴに入れ海中に撒き散らし、オキアミと思って疑似餌に食いついた魚を釣り上げるというのがサビキ釣りの仕組みです。
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サビキ釣りの魅力
この釣り方は、初心者からベテランまでたくさんの人が楽しんでいる、とても人気の釣り方です。海がある地域なら、釣れるポイントは身近な所にあり、気軽に出かけることができます。子供でも簡単に釣れるので、普段は釣りをしない人でも、休日に家族のレジャーの一つとして楽しむ人もいます。
サビキ釣りは初心者でもやりやすい
難しいテクニックがいらないので、初心者にもおすすめです。カゴの中のコマセを撒き散らすために、竿の上げ下ろしという単純操作を繰り返すだけで簡単に釣ることができます。また、仕掛けは主に市販の物を使いますが、比較的安価です。釣れる魚のサイズが小さいので、のんびりと座って釣れるのも魅力の一つかもしれません。
サビキ釣りは生き餌が苦手な方におすすめ
他の釣り方では、生き餌を使うことがあります。岩ゴカイなどの虫類は、特に触るのに抵抗があるという人も多いかもしれません。この釣り方は、コマセを作ってカゴに詰めることで釣れるので、スプーンで詰めれば手も汚れたり臭ったりしませんし、最近は、全く手を汚さずにできるチューブ式のコマセもあるので便利です。
サビキ釣りは手軽に始められる
手軽に始められるのも魅力です。釣竿も安価なものから揃っています。釣具屋さんに行くと大抵どのお店も、竿や仕掛けがセットになった初心者セットを販売しています。最初はこのセットを購入すればすぐに始められますし、扱いやすい竿なので長く使えます。また、釣り場は漁港や堤防なので、アクセスも簡単です。
サビキ釣りで狙える魚
狙える魚は20センチ以下の小さな魚です。針のサイズを変えたり、遠投することでも、釣れる魚は変わってきます。ほとんどの人はアジを狙って釣りますが、その過程で小サバやイワシなどがかかることもあります。
サビキ釣りで狙えるのは主に回遊魚
一つの場所に住み着くのではなく、海を泳ぎ回っている魚を回遊魚と言います。群れで泳いでいることが多いので、1匹釣れたら芋づる式に釣れるということも少なくありません。季節や時期、潮によって回遊経路や時間帯が変わってくるので、自分のポイントでどんな魚がいつ釣れるのか、よくリサーチしておくことが釣果に繋がります。
サビキ釣りで狙える魚をご紹介
青物の小魚、小アジや小サバ、イワシやサッパなどが狙える魚です。季節や潮、ポイントや時間帯によって釣れる魚が変わります。特にアジ釣りファンは多く、一年を通して釣ることができるので人気です。また釣り場となる漁港や船着場は、砂地になっているので、活性時には思いがずキスやカレイなどが釣れる事もあります。
アジ
アジはとても美味しい魚です。唐揚げや南蛮漬けなど、家庭で簡単に調理できることも人気の理由の一つです。その美味しさゆえに、5センチ前後の魚も豆アジと呼ばれ、シーズンになれば多くの人が港に訪れます。小さなアジはハサミ一つで調理でき、ウロコを取る必要もないので簡単に食べることができます。一年を通じて様々なサイズが釣れます。
サバ
回遊魚として代表的なサバも、この単純な仕掛けのみで釣ることができます。サバのサイズは一般にスーパーで売られているようなサイズではなく、小サバと呼ばれる20センチぐらいまでの物です。小サバといえども、味は立派なにサバ。その美味しさゆえに、釣れると嬉しい魚です。地域によりますが、初夏〜初秋まで釣れます。
イワシ
イワシも言わずと知れた回遊魚。イワシには、マイワシ・ウルメイワシ・カタクチイワシなどの種類があります。この3種類は港や防波堤で十分狙うことができます。釣れる時期は、初夏〜秋にかけてです。
サッパ
体が平たく、背中よりもお腹に丸みのある魚です。汽水域に生息していて「ママカリ」とも呼ばれています。さっぱり食べられることがサッパという名前の由来であるという説があり、酢でしめるなどの調理法が一般的です。時期は晩夏〜秋にかけてです。
サビキ釣りの時期
これは、一年中楽しめる釣り方です。その釣る時期によって、釣れる魚や狙うポイントも変わってきます。ただし、大切なのは根気強さと言われるので、夏の暑い時期や冬の寒い時期に、ほとんど動かず釣り続けるにはかなりの精神力が求められます。
サビキ釣りは狙う魚で時期が変わる
基本的には、比較的水温の高い初夏〜初秋によく釣れますが、冬は全く釣れないということはなく、量は減っても冬にしか味わえない物もあるのでおすすめです。狙う魚によって時期と狙う層、また潮や時間が変わってくるのでその点をうまく見極めることが重要です。
春のサビキ釣り
春には、豆アジと呼ばれる5センチから10センチほどのアジが、ちらほらと釣れ始める時期です。小さなサッパも上がってきます。春で外気温が暖かくても、海水温はまだ冷たいので、釣れにくいのは確かですが、暖かい日が何日か続くと海水温も少し上がるので釣果が期待できます。
夏のサビキ釣り
なんでも釣れるのが夏です。このころになると大きく成長するのがアジです。大きいものだと、20センチ前後の物も見かけます。またエバなどの大きな魚もサビキの針にかかることがあります。サバやイワシ、サッパはもちろん低層を狙えば、ヒラメやシロギスといった魚も釣れます。
秋のサビキ釣り
秋は初秋か晩秋かによって釣果も種類も変わります。初秋はサビキでもハゼが釣れることがあります。またヒイラギもしくはハナタレエバとも呼ばれる、ぬめりのある平たい魚がよく釣れます。大きいサイズのアジもまだ簡単に釣れる時期です。
冬のサビキ釣り
冬も春と同様、小春日和と呼ばれる春のような高い気温が3日ほど続いた後を狙うと、豆アジにお目にかかれる事もあります。また、時折ボラもかかります。ボラは通常あまり食べませんが、冬のボラは寒ボラと呼ばれ美味しいと人気です。
サビキ釣りの仕掛け
市販の、ハリスと針が一緒になったものを購入するのがおすすめです。カゴを使いますが、通常のカゴに加え遠投するための遠投カゴもあります。また、遠くのポイントも攻めたい時には、サビキウキがあると良いでしょう。その際はウキ止めを一緒に揃えます。
サビキ釣りには専用の仕掛けを使用する
仕掛けは市販の専用の物を使用します。釣具屋さんで驚くのはその種類の多さです。針とハリスの組み合わせの号数や、針についた疑似餌の色や形状など、多種多様な仕掛けが用意されています。その中から、釣れている魚のサイズやコマセの色などを考慮して、いくつか選び、実釣してみることで最適な物を見つけると良いでしょう。
おすすめの仕掛け:がまかつ サビキ革命
がまかつ サビキ革命のスペック
オキアミの色は、ピンクがかっていることが多いので、このピンクスキンは釣果が期待できる商品です。このシリーズは号数の種類も多いので、魚の成長に合わせて変える事ができます。何種類かは常備しておきたい仕掛けです。
おすすめの仕掛け|タカミヤ サビキセット 上カゴ
タカミヤ サビキセット 上カゴのスペック
仕掛け5号、ウキどめセット、ウキ10号、ロケットカゴ、オモリ8号、スプーンがセットになった便利な商品です。これだけあればすぐに釣りに出かけることができます。カゴは上に付くタイプです。ウキがセットになっているのは嬉しいポイントです。
おすすめの仕掛け|タカミヤ 水くみ丸バケツ
タカミヤ 水くみ丸バケツのスペック
水汲みバケツはどんな釣りの場合も重要なアイテムです。手を洗ったり、魚を締める時にも使いますし、何より釣り場に落ちたコマセなどの汚れを落とす際にも活躍します。釣り場を綺麗に掃除して帰宅するのは、釣り人の重要なマナーです。必ず持参しましょう。