ロウニンアジとはどんな魚?味や料理や釣りについてご紹介!

ロウニンアジは料理におすすめ

食欲旺盛で単独で暖かい海域を泳ぎ回るロウニンアジですが、「ではロウニンアジは食べることができるのか?」という疑問が湧きます。回答は「YES」です。主に小型のロウニンアジが関西圏では流通しています。この章ではその旬と食べる時に注意点についてご紹介します。

ロウニンアジの旬は秋と冬

どの時期のロウニンアジが美味しいのかというと、それは秋と冬です。秋から冬にかけて、ロウニンアジは脂が乗り、コクのある味の白身魚になります。

ロウニンアジ料理は小型のものを食べよう

ロウニンアジは大型の非常に食欲の強い魚なので、その海域の食物連鎖の上位に位置しています。そんなロウニンアジは食べる際は30cm以下の若いものを選びます。それはロウニンアジが色々な餌から微量の毒素を体に蓄積してしまっているからです。若いロウニンアジであればその割合が危険なほどではないので食用にできます。

ロウニンアジ料理を食べるときの注意点

ロウニンアジを食べる時には3点注意点があります。まず、さばく際は硬い皮があり、また骨もとても硬いので包丁が刃こぼれすることがあります。2点目は前述の毒素です。この毒素はシガテラ毒といい、実は毒の強さとしてはフグのテトロドトキシンよりも強力です。このシガテラ毒については次の小見出しで詳しくご紹介します。

シガテラ中毒とは?|毒性について

シガテラ毒はロウニンアジが捕食する餌から微量ずつ摂取・蓄積してしまうもので、もともとあるわけではありません。毒性は強く特徴的な中毒症状としては温度感覚異常です。これはわずかな温度変化も過剰に反応してしまうもので、重症では1年異常続き、風が当たるだけで電気ショックのような刺激痛が起こります。なお死亡例は極めて稀です。

シガテラ毒に対する対策

関西地方中心に流通しているロウニンアジですが、行政の通達では「30cmを超えるロウニンアジの個体の販売は禁止で、もし販売が確認された場合は販売中止と指導が入る」というものです。もし型の大きなロウニンアジを釣り上げたとしても、決して食べないようにしましょう。

ロウニンアジの味

ロウニンアジもサイズに気をつければ美味しい魚です。秋や冬に旬を迎えるロウニンアジ。魚とは思えぬ巨体と硬い皮と硬い骨をもちながら、実はコクのある白身魚という、その美味しさについてご紹介していきます。

ロウニンアジは程よく甘みがある

旬のロウニンアジを味わう時は、お刺身がいちばんロウニンアジの味を堪能することができます。食感は脂が乗ってねっとりとした粘り気があり、舌の上で脂が溶け出しほのかな甘みが口の中に広がります。また、その身は火を通しても硬くならないので、煮付けでも美味しくいただけます。
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